人前で話すのが苦手かも…」と感じる瞬間ってありますよね。「それなりに時間をかけて準備したのに、いざ人前に立つと頭が真っ白になって、言いたいことがとんでしまう…」「人前で話すと焦ってしまい、結局言いたいことの半分も言えなくなる」…こういうお声を、よく耳にします。
とくに、人前で話す直前となると、胃がキリキリと痛んでしまう…なんてことも、多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コミュトレのプレゼンテーションスキルコースをもとに「人前で話す直前に見直してほしい、苦手意識を払拭するコツ」をお届けします。
どれも簡単に実践できるものですが、効果は抜群!これから先、人前に立って話すあなたの強い味方になるはずです。ぜひ、ブックマークしたり印刷したりして、人前で話す直前に見返してみてください。気持ちがぐんと楽になり、自信をもって話せるようになること間違いなしです!
目次
1.【人前で話すコツ①】すべての人に気に入られようとしない
人前で話すコツの1つ目は「すべての人に気に入られようとしない」ということです。
一対一では比較的スムーズに話せるのに、一対多数になった瞬間に上手くできなくなる…なんてご経験はありませんか?実は、その理由はいたってシンプル。「自意識が過剰」になっているからです。
人前で話すと、自分の話に聞き耳を立てられているような感じがしませんか?一度こう考えてしまうと、「噛まないようにしなきゃ」「間違えないようにしなきゃ」とプレッシャーを感じてしまいますよね。
聴衆のすべての人に納得してもらおうとすると、ハードルがぐんと上がって緊張してしまいます。だからこそ、「すべての人に気に入られる話をしよう」と考えるよりも、「100人に伝えて、1人にでもめちゃくちゃ刺されば御の字」だと考えるようにしましょう。
テレアポの世界でも、100人に電話して、そのうち興味をもって話を聴いてくれる人は通常1人…5人いたらかなり良いほうです。マーケティングの世界でも、ホームページの申込みボタンを見て、実際にボタンを押してくれる人は、100人いたら2~3人です。
ユニクロの元会長である柳井正氏の本のタイトルに「一勝九敗」というものがあります。結局ビジネスの世界では「上手くいかないこと」の方が圧倒的に多いのです。これは人前で話すときも同じです。
すべての人に気に入られようとせず、1人に刺されば御の字という気持ちで臨みましょう。
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2.【人前で話すコツ②】他人と自分の話の上手さを比べない
人前で話すコツの2つ目は「他人と自分の話の上手さを比べない」ことです。
先の話で「すべての人に気に入られようとしない」ことが大切だとお伝えしました。「とはいっても、あの人みたいに上手く話せるようになりたい」と思ってしまうのが人情ですよね。むしろ、向上心が高い人ほどそう思ってしまうかもしれません。
この記事を書いているわたし自身も、朝礼の3分間スピーチや、十数人のお客さんの前で話す場面など、日常的に人前で話す機会があります。最初の頃は、他人と自分を比べて、上手く話せずに落ち込むこともありました。
とくに「自分がどう見られているか」と考えると焦ってしまい、せっかく考えた台本が飛んでしまう…さらにパニックになる…何を話せばいいかもわからなくなる…という悪循環に陥ることもしばしば。そんなとき、人前で話すのが上手い会社の先輩にコツを聞いたところ、「人と自分を比べない」と教えていただいたのです。
それ以降、他人はどうであれ、自分自身が伝えたいことに集中して話すようにしました。その結果、かえって「分かりやすい」と言われることが増えたのです。
この経験からわたしは、「上手く話したいと思うなら、他人と自分の話の上手さを比較してはいけない」と学びました。
とはいえ、これは人前で話す場面に限った話ではないと思います。みなさんも、何かに夢中になっているとき、あまり他人の目を気にせずに取り組んでいませんか。そして、そういうふうに夢中になっているときに作ったものほど、相手からの反応も良かったりしますよね。あるいは、「自己肯定感が高い人」も、自分と他人を比べていないと言います。
このように、他人と自分の話の上手さを比べないことは、自分のパフォーマンスを安定させるうえで必須の要素であるといえます。ぜひ、これから人前で話すときは、他人と自分の話の上手さを比べずに、自分の話を伝えきることに集中しましょう。
3.【人前で話すコツ③】自分の経験談を交える
人前で話すコツの3つ目は、「自分の経験談を交える」ことです。
そもそも、聴き手がもっと聞きたくなるような魅力的な話とは、どんなものでしょうか?その1つが「自分の経験」にもとづいた話です。自分の経験談は、否応なしに聴き手の注意を引き付けます。
たとえば、「Stay hungry、Stay foolish」という故スティーブジョブス氏の名言が生まれた、2005年の米スタンフォード大学でのスピーチをご存じでしょうか。そのとき、彼は自分の生い立ちや闘病生活をもとに話をしていました。
わたしが会社の3分間スピーチをするときも、ウケがいいのは誰かから聞きかじった話やネットから引っ張ってきたようなネタではなく、自分自身が経験した話です。
もちろん、話し手によって、話す癖は異なります。しかし、「自分の経験」を語るスピーチは魅力が増す…これは、紛れもない事実なのです。人前で背伸びして「人から借りてきた言葉」で何かを伝えようとすると、十中八九失敗します。そうではなく、自分の経験を交えて話してみてください。その方が魅力的に聞こえるだけでなく、聞き手を話に引き込むことができます。
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まとめ 正しいコツを知れば人前で話す苦手意識が克服できる
今回は、このあとすぐに人前で話す方に向けて、「直前に見直してほしい、苦手意識を払拭するコツ」をお伝えしました。以下、復習していきましょう。
【人前で話すコツ①】すべての人に気に入られようとしない 【人前で話すコツ②】他人と自分の話の上手さを比べない 【人前で話すコツ③】自分の経験談を交える
ぜひ、この3つを念頭に置いて話してみてくださいね!話し手であるあなたの気が楽になるのはもちろんのこと、聴き手にとっても、より魅力的なスピーチ・プレゼンになること間違いなしです!
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