ある程度社会人経験を積むと、人前でプレゼンテーションをすることを求められたり、重要な会議に参加したりする機会が増えてきますよね。
しかし
・プレゼンテーションは苦手
・面倒
・話しベタ
といったことで頭を悩ませている方も少なくはありません。
上手なプレゼンテーションでの話し方…と聞くと、
・話すスピード
・目の動かし方
・声の強弱
などの「テクニック論」を思い浮かべる方も多いかと思います。もちろんそれらは、プレゼンテーションをするうえで重要な要素です。しかし、ビジネス経験が豊富な聴き手ほど、テクニックだけでなく話し方そのもののレベルを重視しているものです。
そこで本記事では、会議でプレゼンテーションをする場面で「これだけは押さえていただきたい!」という話し方のコツを、3つに厳選してご紹介します。
ぜひ、準備の段階から当日に至るまで、そのコツを徹底的に意識してプレゼンテーションに臨んでほしいと思います。これらのコツを押さえるだけで、あなたのプレゼンテーションの魅力が、格段に向上していくはずです!
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目次
【プレゼンにおける話し方のコツ①】数字で示す
プレゼンテーションをするときは、数字で説明すると効果的です。たとえば、実績を数字で示す…数字で比較する…効果を数字で打ち出す…などの例があげられます。数字は「事実」に基づいたデータであり、客観性があります。だからこそ、数字が用いられた話には、聴き手の納得感を高める効果があります。以下、数字を使わないプレゼンテーションと、数字を使ったプレゼンテーションを比較してみましょう。
数字で示しながらプレゼンする例
<例1> 実績を数字で示す △数字を使わないプレゼン例:「当社の売上は、ここ数年で大きく伸びています。」 〇数字を使ったプレゼン例:「当社の売上は、ここ3年で1.5倍に伸びています。」
<例2>数字で比較する △数字を使わないプレゼン例:「このビールは、従来品に比べて体にやさしいのが特徴です」 〇数字を使ったプレゼン例:「このビールは、従来品に比べて糖質が30%カットされています」
<例3>効果を数字で打ち出す △数字を使わないプレゼン例:「この広告媒体であれば、一度に多くのユーザーにリーチできます」 〇数字を使ったプレゼン例:「この広告媒体であれば、一度に1万人以上のユーザーにリーチできます」
いかがでしたでしょうか。数字で示すことによって、客観性が増したという印象をもたれたのではないでしょうか。ぜひ、プレゼンテーションをするときは数字で示す癖をつけてみてください。
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【プレゼンにおける話し方のコツ②】ローコスト・ハイリターンを示す
プレゼンテーションには、出来るだけ「ローコスト・ハイリターン」の要素を盛り込むと効果的です。ローコストとは「手間やコストが少ない」、ハイリターンとは「得られる効果が大きい」という意味です。わたしたち人間は「楽をしながら利益を得たい」と考える習性があります。そのため、少ない手間で大きな効果を得られる、いわゆるローコスト・ハイリターンな話に魅力を感じるのです。
だからこそ、プレゼンテーションで相手に何かを提案するときには、ぜひ、相手に「メリットの大きさ」と「コストの小ささ」という判断材料を渡してみてください。プレゼンテーションの聴き手は、「魅力的な話だな」と思ってくれるはずです。
以下、ローコスト・ハイリターンを示さないプレゼンテーションと、示したプレゼンテーションを比較してみましょう。
比較して落差を見せながらプレゼンする例
<例1>書類紛失を防ぐための社内ルールの提案 △ローコスト・ハイリターンを示さないプレゼンの例:
「機密性の高い情報は、鍵付きキャビネットに保管をするようにしてはどうでしょうか。これにより、探す手間などがなくなり、仕事効率が上がります」 〇ローコスト・ハイリターンを示したプレゼンの例:
「機密性の高い情報は、鍵付きキャビネットに保管をするようにしてはどうでしょうか。保管する時間はたったの30秒です。しかし、このひと手間をかけるだけで、何分もかけて探す手間がなくなり、仕事効率が上がります」
いかがでしょうか。このように、同じ内容でも、ローコスト・ハイリターンで示されると、より魅力的な話に感じるのではないでしょうか。ぜひ、あなたのプレゼンテーションにも取り入れてみてください。
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【プレゼンにおける話し方のコツ③】異なる観点で3つの理由を述べる
プレゼンで何らかの主張をするときは、異なる観点で3つの理由を述べると効果的です。3つである理由は、多すぎず少なすぎず、人間の記憶に残りやすい数だからです。
ここでのコツは「異なる観点」からの理由…つまり、多角的な視点から考えられた理由である、ということです。説得力が高いプレゼンは、ほぼ例外なく「多角的に考えられている」内容になっています。
みなさんは、「理由を3つ挙げると説得力が増す」という話を聞いたことはありませんか。もしかしたら、本やインターネットで見たことがある方も多いのではないでしょうか。しかし、プレゼンテーションの聴き手の価値観は、みんな違いますよね。だからこそ、同じ観点で理由を3つ並べても、それ以外の観点から反論されてしまう可能性があります。
たとえば、ある企画をプレゼンするときに、その企画の効果ばかりを強調していても「そもそも、それは実現可能なのか」という「実現性」の観点から質問をされるかもしれません。そんなとき、質問に答えることができなければ、急速に説得力が下がってしまうでしょう。
このような別の観点からの質問や反論にも対応しうる説得力の高いプレゼンテーションをするためには、異なる観点で複数の理由を考えておくことが重要です。
以下に、同じ観点で3つの理由を述べたプレゼンテーションの例と、異なる観点で3つの理由を述べたプレゼンテーションの例を比較してみましょう。
異なる観点で3つの事例を述べる例
<例1>新入社員歓迎会の企画提案 △同じ観点で3つの理由を述べたプレゼンの例:
「新入社員歓迎会は、みんなでリアル脱出ゲームに参加するのはどうでしょう。なぜなら、ゲームなのでみんなで楽しめますし(効果)、自然とコミュニケーションが発生します(効果)。また、非日常感を味わえるので、先輩社員のリフレッシュにもなります(効果)」 〇異なる観点で3つの理由を述べたプレゼンの例:
「新入社員歓迎会は、みんなでリアル脱出ゲームに参加するのはどうでしょう。なぜなら、ゲームなのでみんなで楽しめますし(効果)、参加費用も数千円で済みます(コスト)。また、新人社員歓迎会を開催するそもそもの目的である『新人と親睦を深める』こともできるからです(目的との整合性)」
いかがでしょうか。このように、同じ主張でも、異なる視点で3つの理由を示されると、説得力があるように感じるのではないでしょうか。
ぜひ、あなたもプレゼンテーションをするときは、異なる視点で3つの理由を示すことを意識してみてください。ただ理由を3つ並べた場合に比べて、聴き手を納得させることができるでしょう。
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まとめ:外せないプレゼンは、魅力を高める「話し方」で乗り切ろう
いかがでしたか。今回の記事では、プレゼンテーションの魅力を高める話し方として、以下の3つのコツをお伝えしました。
【プレゼンにおける話し方のコツ】
① 数字で示す
② ローコスト・ハイリターンを示す
③ 異なる観点で3つの理由を述べる
これらはいずれも、会議や人前でプレゼンテーションをする場面で「これだけは押さえていただきたい!」という、重要なポイントです。みなさんも、これらのポイントを頭に入れたうえでプレゼンテーションをすることで、説得力が格段に高まっていくのを実感できることでしょう。ぜひ、この記事をブックマークしたり印刷したりして、プレゼンテーションをする前に見返してみてくださいね!
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