スピーチ・プレゼンで活用できるビジネススキル

スピーチはストーリーで話しましょう!そのやり方とは・・?

コミュトレ編集部

こんにちは。

今回は、ストーリーの作り方について、スピーチをする場合には、どうやって作るのか、何がポイントなのかという観点から見ていきたいと思います!

 

・自分の話に相手が共感してくれない

・話の道筋(論理)が相手になかなか伝わらない

・自分の話を相手が覚えていてくれない

 

このような経験をすると、自分の話し方がつまらないのではないかと感じてしまいます。

 

かくいう私も入社して間もない頃、朝礼のスピーチで一生懸命話したのに、先輩方の表情はどこか腑に落ちていない状態で、焦った記憶があります。

 

今では、スピーチもプレゼンテーションも上達し、自分が話せば聞き手が共感してくれたり、納得してくれたり、話を覚えていてくれたりするようになりました。

 

今の私と、昔の私で1番大きく違う部分は、「ストーリーで話す」技術を身につけたことです。

 

この技術を身につけたことで、仕事で上手くいくようになっただけではなく、プライベートの場でも友人や家族などから喋りが上手くなったと言われることもありました。

 

それでは、私の話し方を劇的に変えてくれた「ストーリーで話す」技術を見ていきましょう♪

 

あなたの「伝える力」の課題はどこにある?【無料診断&アドバイスで、課題と解決策を知る】

 

■ストーリーで話すとは?

結論からいうと、「ストーリーで話す」とは、物語を語るということです。これは別の呼び方として、ストーリーテリングと言われることもあります。

 

具体的には、「状況⇒困難⇒克服」の流れで話します。

※それぞれのポイントは後程解説します。

 

実は、この手法は古く神話や昔話、童話を語り継ぐための伝え方でもあります。学問としては『物語論(アナトロジー)』として知られ、物語に共通する構造が明らかになっています。

 

米国の神話学者ジョーゼフ・キャンベルはストーリーの構造を『英雄の旅』と名付けました。1幕では、主人公は日常から一変、非日常へ旅立ちます。2幕では、困難にぶつかり成長のための試練を経験します。そして3幕で、困難を乗り越えた主人公が元の世界に生還するというものです。

例えばですが、『スター・ウォーズ』や『アバター』『ロード・オブ・ザ・リング』などの多くの物語が英雄の旅の流れを汲んでいます。

 

この「ストーリーで話す」ことができれば、聞き手に共感してもらえたり、話の筋道(論理)を理解してもらえたり、記憶してもらえたりします。つまり、聞き手への影響力が大きい話し方ができるようになります。

 

それでは、このあと3つのポイントを確認していきましょう!

 

■ポイント①:状況を具体的に話す(5W1Hを使う)

まず、ストーリーで話していく上で大事なことは、「どのような流れで進めていくか」ということです。ストーリーの始まりの1幕は、主人公の状況説明から始まります。そこで『5W1H』を明確にし、具体性を持たせていきましょう。

 

状況を具体的に話す際のワンポイントアドバイスは、『映像のように話す』ことです。そして、その場面を仮にビデオカメラで撮ると想定した場合、そこに映っているであろうものを言葉で表していきます。

 

<5W1Hとは>

When いつ
Where どこで
Who 誰が
What 何を
Why なぜ
How どのように

 

(例)本日は、私が体験した「ふとした瞬間に幸せはやってくる」というお話をしたいと思います。先週の金曜日【When】、仕事終わりにクリスマスに向けた装飾がされた駅までの道を歩いていると【Where】、私に向かって手を【What】大きく振っている男性【Who】がいました。はじめは誰なのかわからなかったのですが、近づいていくにつれてとっても嬉しい気持ちになりました。なんとその男性は、小学5年生の夏休みが明けた頃に突然転校してしまった、仲の良かったA君だったのです。放課後に二人だけの秘密基地を作って一晩過ごしたり(笑)、毎日一緒に遊んでいたので【Why】、転校したと聞いたときは一瞬言葉を失ってしまうほど【How】悲しかったことを覚えています。あまりにも嬉しい偶然の再会でしたので、私たちは翌日土曜日の朝までお酒を飲み、あの頃の思い出話に花を咲かせました。このことから、ふとした瞬間に幸せはやってくるんだなと感じ、日々の生活に感謝の気持ちを持つようになりました。皆さんも、少し立ち止まって見落としているかもしれない幸せに、アンテナを張ってみてください。きっと当たり前の毎日が楽しくなってくるでしょう!私からは以上です。ありがとうございました。

 

あなたの「伝える力」の課題はどこにある?【無料診断&アドバイスで、課題と解決策を知る】

 

■ポイント②:困難について話す(苦労・葛藤などを表現する)

 

続いてのポイントは、『困難について話す(苦労・葛藤などを表現する)』ことです。困難について話をしていくうえでのワンポイントアドバイスは、『(セリフ)』を盛り込むことです。ここでいうセリフとは、心の中の声を含めます。

 

(例)本日は、「人の5倍・6倍努力することで、やっと人並みのレベルになれる」というテーマでお話させていただきます。今回お話させていただくこのテーマは、私の座右の銘でもあります。小学生のころから、私は勉強やスポーツが苦手で、いつも放課後は居残りをしていました。算数の居残りでは毎回わからないことへの悔しさで泣きながらプリントを睨みつけていたり、体育の居残りではみんなができる跳び箱や鉄棒がいつまでたってもできるようにならず、大泣きしながら最終下校まで練習をしていました。大人になった今思えば、毎回付き合ってくれていた担任の先生に感謝しかありません。ある日、『今日も居残りかぁ。友達と遊びたいな。』【セリフ】と思いながらいつものように放課後居残りをしていると、教室の窓から、上級生が市の駅伝大会に向けてグランドを走っている姿が見えました。その時突然自分の中で衝撃が走り、『絶対に私も来年駅伝選手になるぞ!』【セリフ】と心に誓いました。しかし私は運動への自信が全くと言って良いほどありませんでした。駅伝選手というのは、男女各4人ずつの計8名が30人の中からタイム順で選ばれます。そこで私は真っ先に担任の先生に相談をしました。『わたし、駅伝に出たいです。』【セリフ】というと先生は、『いいやんか、やれるとこまでやってみよか。(先生は関西弁でした)』【セリフ】とバカにすることなく応援してくれたのです。そこから先生との厳しい特訓が始まりました。毎日朝と放課後にグランド10週、筋トレをひたすら三か月続けました。途中で『先生、もう苦しいからやめたいです』【セリフ】というと先生は『○○は、人の5倍・6倍努力して人並みのレベルになれるんやで』【セリフ】と言って背中を押してくれました。

 

関連記事

💭 「スピーチのネタに困った!」そんなときは、こちらの記事を参考にしてみてください

【すぐ使える】おもしろい!プレゼン方法 Part1「ネタ編」

おもしろい!プレゼン方法 Part2「表現方法編」

 

■ポイント③:克服を描く(喜びや成長を表現する)

 

ここまでで、状況→困難と進めてきました。困難の次は『克服』を描く(喜びや成長を表現することが重要です。克服を伝える上でのワンポイントアドバイスは、「五感を盛り込む」ことです。

 

(続き)そうしていると仲の良かった友達が練習に付き合ってくれたり、一緒に駅伝を目指す友人にも出会いました。毎日練習を続けることで、10秒・20秒とタイムが縮まり、駅伝選手選抜レースまでには、始めたころよりグラウンド10週のタイムが2分ほど速くなっていました。いざ選抜レースをスタートすると、息が真っ白になるほどの風の冷たさや、冬特有のにおいを一瞬感じて、それからは記憶がありません。【五感】気付いたらゴールして、選抜メンバーの4番目でゴールテープを切っていました。ギリギリ選手に入れたのです。私はその時、担任の先生の顔や友人の顔が真っ先に思い浮かびました。一人では成し遂げられないことも、誰かと一緒なら頑張れる。人の5倍6倍努力して人並みレベルになれるという言葉の本当の意味を知りました。今回は私の経験を通して「人の5倍・6倍努力することで、やっと人並みのレベルになれる」についてお話しました。皆さんも、夢中になって何かに取り組んだお話を聞かせてください。以上で私の発表を終わります。ありがとうございました。

 

関連記事

💭 伝えたいことをわかりやすく届ける脚本づくりの方法は、こちらからご確認ください♪

「分かりやすい!」と言われるプレゼンテーションの基本構成

 

あなたの「伝える力」の課題はどこにある?【無料診断&アドバイスで、課題と解決策を知る】

 

■まとめ: ストーリーで臨場感を出していこう!

 

今回は、ストーリーの作り方についてお伝えしました。

プレゼンをする上で、聞き手により一層印象付けるためには臨場感を出すことが重要です。

その場の風景や感覚、温度感などが聴き手に伝わると、いつの間にか聴き手のリアクションも変わってきます。

 

皆さんがプレゼンをする上で覚えていただきたいことは、聞き手の反応・聴く姿勢は話し手の責任であるということです。裏を返せば、皆さんの一つひとつの工夫によって、聞き手のリアクションは驚くほど良いものになっていきます。

そうしたプレゼンをするためには、今回お伝えしたストーリーで話すことを意識していきましょう!皆さんのノンバーバルスキルを発揮できる良い機会ですね♪

 

関連記事

💭 ストーリーの魅力を高める「伝え方」は、こちらをチェック!

【保存版】今すぐ使える!プレゼンテーションの魅力を高める話し方のコツ3選

「なんか自信あるね」と言われるプレゼンテーションのノンバーバルスキル

💭 本番目前の方は、最後にこちらをチェックして準備万端にしましょう!

【まだ間に合う】人前で話す直前に見直したい3つのコツ

 

あなたの「伝える力」の課題はどこにある?【無料診断&アドバイスで、課題と解決策を知る】

 


コミュトレ無料診断&アドバイス

現在、1日先着50名限定で、

会議・人前・説明のストレスが9割消える! 伝える力の高め方

セミナーを開催しております。

好評のため、予約枠が埋まる可能性がございますので、ご興味のある方は、お早めにお申込みください。

無料セミナーに参加する

コミュトレは、ビジネスパーソン10万人のデータから仕事に必要な「スキル」を特定し、リアルなビジネスシーンを想定したトレーニングを行う【実践型ビジネススキルスクール】。全17種類ものコースがあり、新入社員から経営者まで、一人ひとりの「理想とする成長」にあわせて学習プランを提供。東京・大阪・名古屋に拠点を置き、講義はすべてオンラインで行っている。

1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。

カテゴリー: スピーチ・プレゼンで活用できるビジネススキル
相互リンクのご依頼

当メディアでは、相互リンクのご依頼を受け付けております。

相互リンクは、記事同士の内容に関連があれば関連記事からの発リンク、そうでない場合はメディア紹介ページからの発リンクなどが可能です。

※ご提案の内容次第では、お断りさせていただく場合もございます。予めご了承ください。

広報窓口お問い合わせフォームへ
OFFICIAL SNS
お困りごとは
ありませんか?
ご利用ありがとうございます。興味のある項目を選択してください。
「新・はたらき方戦略」があなたに届けたいことを、お伝えします。
知りたかった情報は得られましたか?
無料アドバイスへの参加・資料請求がお勧めです。
知りたかった情報は得られましたか?
ご利用ありがとうございます。興味のある項目を選択してください。
申し訳ありません。ご質問はお問合せでも受け付けております。ぜひご活用ください。
ご利用ありがとうございます。興味のある項目を選択してください。
申し訳ありません。ご質問はお問合せでも受け付けております。ぜひご活用ください。
知りたかった情報は得られましたか?
ご利用ありがとうございます。興味のある項目を選択してください。
申し訳ありません。ご質問はお問合せでも受け付けております。ぜひご活用ください。
知りたかった情報は得られましたか?
ご利用ありがとうございます。興味のある項目を選択してください。
申し訳ありません。ご質問はお問合せでも受け付けております。ぜひご活用ください。
無料診断&アドバイスを予約する