おもしろい!プレゼン方法というテーマで、以前に「ネタ」の仕込み方をご紹介したところ、ご好評だったので第2弾♪として、今回は「表現方法」をお伝えします!
▶【すぐ使える】おもしろい!プレゼン方法 Part1「ネタ編」
やはり、ユーモアは言葉で伝える中身の問題だけではなく、ジェスチャーを含めたノンバーバルコミュニケーションを豊かに表現してこそ、面白さを引き出すことができます。
例えば、せっかくの仕込んだ「ネタ」をぼそぼそと早口で言ってしまっては、そのまま流されてしまいます。そのため、「ネタ」の内容に合わせた『感情を乗せた話し方』・『演技』・『間の取り方』が重要です。
それでは、1つひとつ順番に見ていきましょう!
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目次
■方法①:感情を乗せて話す
感情を乗せて話すとは?
感情を乗せて話すとは、プレゼンする内容に対して、皆さんの喜怒哀楽を声や表情、身振り・仕草で表現することです。
例えば「最近観た感動する映画」についてプレゼンするとします。皆さんの中で心が動いた描写について話すときは、胸に手を当ててみたり、声のトーンを通常よりも低めに、ゆっくりとしたテンポで噛みしめるように話してみたりするようなことです。
普段から感情表現を表に出すタイプの人はピンときても、自分の感情を表に出さないタイプのクールな方には、もしかしたらピンとこないかもしれません。
ただ、ここで考えていただきたいのはプレゼンの目的です。自分のキャラクターに合う、合わないではなく、プレゼンの目的は“人の心を動かし、人の行動を起こさせること”にあります。
この感情を乗せて話すということは、プレゼンの目的を達成させるために必須のスキルであると考え、実践していきましょう!
ポイントは?
感情に乗せて話すためのポイントとして、重要なところに感情を乗せるというテクニックがあります。
例えば、プレゼンの台本を準備した後に、重要な箇所に蛍光ペンでアンダーラインをする、または赤ペンで丸印を入れると良いでしょう。そしてその印を入れたところは強調して話す練習をしていきます。
この重要な箇所の選び方としては、一番言いたいことや最も大切なことは何かを考えます。
例えば、スライドを使うプレゼンテーションであれば、1枚1枚のスライドの中で一番強調したい箇所を決めると、抑揚の効いたプレゼンテーションとすることができるでしょう。
このポイントをさらに深堀りしてみると、そもそも感情表現をするためには、皆さんがご自身の感情の変化に気が付くことが欠かせないことがわかります。
そこで、私自身も過去に取り組んでみて有効だった方法を1つご紹介させて頂くと、『ラベリング』という方法があります。
『ラベリング』とは、今の自分の状態を言語化し「私は今、イライラした気分だ」「私は今、とても嬉しい気分だ」と自覚する作業を言います。
感情表現が苦手な方の中には、自分の気持ちを押さえ込んでしまう方も少なくないようです。そのため、まずは“自分の感情を素直に受け止めてみる”ことから始めてみると良いでしょう。
このようなトレーニングはプレゼンだけではなく、日ごろのコミュニケーションにも必ず役立ち、何よりも自分の感情を開放するものなので、気持ちも晴れやかになり、楽になっていきます!
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■方法②:役を演じて話す
役を演じて話すとは?
役を演じて話すというのは、ストーリーに登場する人物の雰囲気を真似て演じるということです。プレゼンは、単なる情報伝達ではありませんので、役を演じることで、プレゼンの中に動きを持たせていきましょう。
落語を例にするとわかりやすいでしょう。会話のやり取りで役が変わるたびに、体の向きを変えています。ストーリーの説明は正面を向いて話し、ご隠居さんのセリフは右肩を前、左肩を後ろにした向きで話し、熊さんのセリフは逆向き(左肩を前、右肩を後ろ)にして話します。落語は座った状態で話しますので、座る角度を変えて演じることで落語全体に動きを持たせているのです。
プレゼンのように立って話す場合は、体の向きだけではなく、立ち位置を変えて話すこともできます。もちろん、演劇ではありませんので縦横無尽に動く必要はありませんが、中心の立ち位置から、1歩右にずれる、左にずれるくらいは動いても違和感なくできることでしょう。
同じプレゼンでもこのような工夫を入れることで、聞き手を惹き込むようなおもしろい!プレゼンができるようになります。
ポイントは?
役を演じて話す際のポイントは、ストーリーを語るとき、『~~』のセリフや感情のところで、それぞれの登場人物の態度や仕草、声のトーン、話すテンポを演じることです。
大げさにやる必要はありませんが、男性上司役であれば太い声でゆっくりと話すことや若手の女性社員役は声のトーンを上げてテンポよく話すようにするだけで、その場面が活き活きと見えてきます。
これは聞き手への印象付けの効果だけでなく、発表者の私たちがプレゼンそのものを自分のものとして、自信をもって話すことが出来ることにつながるという効果があります。
プレゼンの全体構成にも目を向けたい方は、以下の内容も合わせてご確認ください。
■方法③:『間』を使って話す
『間』を使って話すとは?
感情表現の手段の1つとして重要な役割を担っているのが『間』です。
絶妙な間を取って語られる朗読は感動をもたらしますし、間を上手く取ることのできない落語家は笑いを取ることができません。皆さんがテレビでよく目にする人気お笑いコンビは、『間』 に対して何度も練習を重ね、絶妙なタイミングを生み出しているといいます。
まとめると、『間』は、話し手の立場からすれば、言葉の区切りや息継ぎのために不可欠な時間であり、聞き手の立場からすれば、話を理解するための整理の時間なのです。
ポイントは?
間を使って話すポイントは、重要性を伝えたい項目の前の間を長くするのではなく、後の間を長くすることです。重要なことを話した後に間を取ることによって、聞き手に十分な余韻を残していくと良いでしょう。
この『間』を本番でしっかりと取るためには、準備段階の練習が必要です。
具体的な準備方法は、用意した台本を読みながら、文章の中で切れる箇所を作り区切りの線を入れていきます。そしてその区切ったところでは1秒程度、句点の後は1.5秒程度、話の内容が変わるところでは2秒程度の間を作り音読練習していきましょう。
秒数だとイメージが湧きづらいかもしれませんが、手を1回叩く1拍を1秒としてみると感覚が掴みやすいかもしれません。1.5秒はテンポよく手を2回叩くくらいのスピードです。
さらに「表現」に対して理解を深めたい方は以下もチェック!
▶【保存版】今すぐ使える!プレゼンテーションの魅力を高める話し方のコツ3選
■まとめ: 『表現方法』を意識すれば、聞き手を魅了することができる!
今回は、おもしろい!プレゼン方法というテーマで3つの『表現方法』についてお伝えしました。
表現方法 | ポイント |
①感情を乗せて話す | 重要なところに感情を乗せる |
②役を演じて話す | セリフや感情のところで、それぞれの登場人物の態度や仕草、声のトーン、話すテンポを演じる |
③『間』を使って話す | 重要なことを話した後に『間』を取る |
おもしろい!プレゼンのゴールは、爆笑を生み出すことではありません。聞き手の注意・注目をひきつけて、魅了することです。
この3つのポイントを理解して、実行することができるようになれば、皆さんは周りの人から「プレゼン上手いね♪」「しゃべり得意だよね♪」「楽しそうにプレゼンしているよね♪」といったように、プレゼンに緊張するどころか、楽しむ余裕がある人として見られるようになるでしょう。
▶プレゼンの練習方法
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