皆さんの周りで、「この人説明上手だな~!」と思う人はいませんか?
そういう人はたいてい「仕事できる人」という尊敬を集めたりしているもの。
うらやましい、自分もそうなりたいと思うのに、いざ自分が何かを人に説明しようと思うと、なかなか言葉がまとまらなかったり、分かりにくい表現になってしまう…というお声もききます。
そんな方に向けて、今回は「説明上手が使っているメタファーの使い方」と題して、分かりやすく話すコツをお伝えしていきます。
これを知れば、説明が端的になるだけでなく、難しい話をしてもスッと理解されるようになり、説明することが楽しくなるはず。
さっそくみていきましょう!
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目次
メタファーとは何か
メタファーとは、平たく言うと「たとえ話」のことです。
「君は天使だ」なんていう愛の言葉(ちょっとクサいですかね?汗)などは、まさにメタファーですね。
メタファーがやっていることは「主張の本質を抜き出し、似たような本質をもつ別の素材を借りて表現する」ということ。
ここでいう本質とは「要は、〇〇を言いたい!」という、お話の核ですね。
その核を取り出し、同じように言える別の素材で言い換えるわけです。
うーん、この説明も難しい。笑
たとえば先の例に挙げた「君は天使だ」をもう一度みてみると、
「君=愛らしい存在であると言いたい」という本質をまず抜き出しています。
次いで、「愛らしい存在」といえる「天使」に当てはめていくわけです。
この「天使」がメタファーですね。
かくして「君=(愛らしい存在)=天使」という図式が出来上がるというイメージです。
※メタファーは、修辞法などではもう少し厳密に定義されていますが、ここでは「一番言いたいことを、別の素材を使って言い換える」とだけ覚えていただければOKです。
いわゆる説明上手な方とか話が面白い方は、この「本質を抜き出して、同じ本質の別の素材に当てはめる」という行為を話の最中にひたすらやっています。
なので、注意して話を聞いていると、メタファーをふんだんに使って主張を展開していることが分かります。
具体的にどういうことなのか、次の見出しで見ていきましょう。
💭 日頃の情報収集によって、メタファーの素材を増やしてみませんか?
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メタファーの使い方事例
今回は、私が自社の社員総会で「すごいな!」と感動したメタファーをご紹介します。
エンジニア部門のS課長が、プロジェクトの監査業務について説明しているときのことです。
彼は、システム開発には全く疎い人に対して、エンジニアという仕事の流れを、
【料理】というメタファーを使いながら、以下のように表したのです。
分かりやすいですね。。!
料理という身近な動作を想像しながら話を聴くと、
「ふむ、調達というのは、要するに料理で言うところの食材購入か」 「加工というのは、買ってきた食材を使って調理することだね」 といったように、それぞれの言葉がもつイメージがすんなり理解できました。
これ、もしメタファーを使わなかったらどうなっていたでしょうか?
こんなスライドを使われたら、多分話の内容が全然イメージできなかったことでしょう。
たとえば、コードを書くという行為は、うっすらとは分かりますが、
やったことない人からするとイメージがわきにくく、なかなか頭に入ってきません。
納品前のテストって何やねん?という疑問もわいてきます。
この、「それってどういう意味なの?」というハテナマークが浮かぶと、聴き手の集中力は一気に落ちます。それを防いでくれるのがメタファーなんです!
メタファーのイメージを借りて伝えることで、頭の中で映像がパッと思い浮かび、「なるほどー!」と思ってもらえるわけです。「話がつまらない」と思われてしまうことはほとんどありません。
言い換えれば、自分が説明したいことを、「相手が知っている言葉」に翻訳する。これがメタファーの効果です。
(ド〇えもんの道具でいう「翻訳コンニャク」ですね!)
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メタファーのコツは「身近な素材」を使うこと
メタファーを使うポイントは、素材自体が聴き手にとって身近なものであること。
そうすると威力倍増です!
せっかくメタファーを使っていても、あまり身近な素材でないと威力は落ちます。。。
たとえば、エンジニアの開発プロセスのメタファーを、【料理】じゃなくて【工場製品の製造~出荷プロセス】で表現されたらどうでしょうか?
私は工場に勤務したことがないので、イメージがあまりわかないです。
もしそうだと、話はまだ少し分かりづらいですよね。メタファーを使った意味があまりないといえるでしょう。
メタファーを使うときは、なるべく聴き手にとって身近な素材を選ぶ!これが鉄則です。
ちなみにこのプレゼンの続きとして、会場の大爆笑を誘ったのがこちらのスライドです。
多くを語らずとも、エンジニアさんの苦悩がよーくわかる1枚ですね。
もし下の画像のように言われたら、その道の専門家でない限り、彼らの苦労の半分も理解できなかったことでしょう。。。。
メタファーの偉大さを感じる1枚でした。
💭 上手な説明ができると、会議が楽しみになりませんか? 準備万端で臨んで、一目置かれる存在になりましょう!
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まとめ:メタファーを使いこなせば、だれでも説明上手になれる!
いかがでしたでしょうか。
今回は説明上手な人が使っているメタファーの技法をざっくりお伝えしました。
ここで復習しておきましょう。
メタファーとは、複雑な主張を分かりやすく伝えるための手法です。 具体的には「主張の本質を抜き出し、似たような本質をもつ別の素材を借りて表現する」ということ。 この時のポイントは、聴き手にとって身近な素材を使うということです。
ここでお伝えした内容を繰り返し会話の中で使っていくと、どんどん「説明上手」として頭角を現すことができるようになります。
是非使ってみてください!
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