皆さんこんにちは!
私たちはビジネスコミュニケーション教育環境のコミュトレを運営しています。
コミュトレ学習者(メンバー)の中には、中間管理職として仕事をされている、40代以上の方がいらっしゃいます。
これらのメンバーと長年お話する中でわかってきたことがありました。
「皆さん、比較的似たような悩み・課題をもっている」ことです。
私自身メンバーと接し始めた当初は「人それぞれ違うから、皆さん1人ひとり特有の悩みをもっているんだろうな」と思っていました。
しかし、そうではないことを感じています。
そこで、本記事では、40代以上の中間管理職のコミュニケーション「あるあるの悩み」をまとめました。
本記事を通して「今思っている悩みは自分だけではないんだな、安心した」と気持ちを軽くしていただけると嬉しいです。
目次
40代以上の中間管理職のコミュニケーション「あるあるの悩み」
では、40代以上の中間管理職の方はどのような「悩み」をもたれているのでしょうか。
コミュトレを学習されているメンバーにヒアリングをしてみました。
その中で、悩みが多かった順に、大きく3つお伝えしていきます。
・大勢の前で自分が思ったことを上手く伝えられない・部下のもつ視点に目線を合わせられない・上司・部下から板挟みにあう
悩み①:大勢の前で自分が思ったことを上手く伝えられない
1つ目の悩みですが「大勢の前で自分が思ったことを上手く伝えられない」という内容です。
立場が上がると、自然と多くの人の前でのコミュニケーションが増えますよね。
具体的には、
チームMTGでの発信会議での意見の発信部下の前で行う、朝礼スピーチでの発信
などがあげられます。
無料カウンセリングでも、40代以上の中間管理職の方は多くいらっしゃいます。
その多くが「大勢の前での発信力をつけたい」と感じられている印象を受けます。
💭 人前で話す力を強化したい方には、こちらの記事もオススメです
悩み②:部下のもつ視点に目線を合わせられない
2つ目として「部下のもつ視点に目線を合わせられない」というものがあります。
皆さんは、上司(上の人)から「仕事の成果」が認められて役職が上がったはずです。
その過程で、仕事に対する「視点」が自然と高まっていくでしょう。
※「視点」というのは「仕事に対する考え方」を指します。
具体的には「組織に対してどれだけ貢献できるか?」「どのように仕事に対して向き合うか」などです。
その視点と、部下がもっている視点が同じかといったら、そうではありません。
「自分がもっている視点のみで部下を見てしまい、厳しいことばかりいって、部下との関係が悪くなる場合もあるんです…」
と話されていた方がいらっしゃいました。
皆さんと部下は1人の人間です。
それぞれで置かれている立場や状況は当然違います。
さらには、価値観・物の捉え方・仕事の対する考え方等も同様です。
そんな中、部下のもつ視点に目線を合わせて対応ができるとどうでしょうか。
「自分に寄り添ってくれている」と、部下も安心するのではないかと感じます。
悩み③:上司(上の人)・部下から板挟みにあう
3つ目として「上司・部下から板挟みにあう」というものがありました。
上司(上の人)- 部下間の中間をつなぐ存在が皆さんです。
板挟みに合ってしまうのは仕方のないことですよね。
「上司(上の人)の意図をうまくくみ取らないといけない、部下たちにうまく納得してもらえる形で情報伝達もしないといけない、やること多くて、ぶっちゃけストレスたまりやすいです…」
のように話されていたメンバーもいらっしゃいました。
中間管理職に上がると、仕事の裁量や責任が当然増えます。
それに伴って「人間関係の調整の量」も増えていきます。
そこに課題を感じ、ストレスの溜まりがちなメンバーが一定数いらっしゃる印象でした。
🌱 誰とでも良い人間関係を築ける人は、一体何が違うのか。気になる方は、こちらの記事をご覧ください
もう少しじっくりと40代以上の中間管理職の仕事の悩みをヒアリングしてみました!
1つ前で、40代以上の中間管理職の仕事のコミュニケーション「あるあるの悩み」を紹介いたしました。
・大勢の前で自分が思ったことを上手く伝えられない・部下のもつ視点に目線を合わせられない・上司・部下から板挟みにあう
その次に、もう少しじっくりとコミュニケーションの悩みをヒアリングしてみました。
旅館業で勤められている方
パルッサ
お悩みさん
十数人の部下をもたれている中間管理職の方でした。
宿泊されるお客さんへのきめ細やかな対応で、良い実績をおさめ、それがあって立場が上がった様子です。
立場が上がったことにより、部下にはもちろん、組織内のいろんな方向で「発信するスキル」が求められるようになりました。
私の方から、
立場が上がったことで、お悩みさんに求められるコミュニケーションが変化したことが、現状壁を感じていらっしゃる大きな要因に感じます。ただ、実際に同じような状況の方は多くいらっしゃいます。「私だけの悩みでは?」と変にネガティブになる必要はありません。お仕事柄「お客さんの雰囲気に合わせた感覚的な対応」のコミュニケーションを、お悩みさんは自然とできてしまいます。その実績が認められて中間管理職になったと思います。そのコミュニケーションは1つの武器として、お悩みさんの中でもっていてください。ただ、中間管理職として仕事をこなす上では、もう1つ、コミュニケーションの武器が必要です。「論理的なコミュニケーション」です。立場が上がったことによって「より大人数への発信」が増えたのではないでしょうか。部下への指示出し・業務連絡、会議での意見の発言等などです。自分の発言に対して「理解や納得」を取る必要があるのではないでしょうか。部下の「わかりました!」という納得会議での「その意見鋭いな」という反応論理的なコミュニケーションがあることによって、周りの反応が大きく変化すると思いますよ。
のようにアドバイスさせていただきました。
「いわれてみれば確かにそうですね…」とかなり納得されていたご様子でした。
それから、その方はコミュトレの学習を通して、論理的なコミュニケーションを半年間かけて学習いただきました。
学習終了後に話を聴きに行ったところ、
学習して本当に良かったです。自分がもっていなかったコミュニケーションを学べました。学習は目から鱗状態でした。実際、職場でも大きな変化がありました。以前は部下への情報伝達・会議での発言で「?」というような表情をされることが多かったんです。学習を通して、周りの反応が変わりました。皆さん自分の話に「たしかに!」と納得してくれる数が徐々に増えたんですよ。情報伝達がうまくいくようになったことで、仕事のやりやすさも全然違います。
とお話してくださりました。
💡 「伝える力」UPを目指す方には、こちらの記事もオススメです
製造業(技術職)の方
パルッサ
お悩みさん
部下とのコミュニケーションに悩んでいる方でした。
話を聴いていくと「部下をしっかりと育成しないと」と真面目な思いをもたれている方でもあります。
その思いが強く、部下の仕事の進捗報告を聴き、仕事の進め方についてアドバイスをする際も「こうあるべき」と、つい厳しい指摘をすることもある様子です。
私の方から、
お悩みさんの「部下をしっかりと育成しないと」というお気持ちは素晴らしいと思います。その思いが部下に「伝わっていない」ことにもどかしさを感じますよね。もしかすると、その「厳しい指摘」に改善点があるかもしれません。お悩みさんは「自分のもっている仕事の考え方」をもとに、部下にアドバイスしていませんか?お悩みさんと部下ではキャリアも人柄も全然違います。それゆえに「仕事の考え方」もお互いに異なっているはずです。部下思いのお悩みさんに伝えにくいことではありますが「考えを押しつけられている」と部下は感じられているのかもしれないですね。そうならないためにも、部下の話に耳を傾けてみてはどうでしょうか。「なぜそのように考えたのか」「どんな思いで仕事に取り組んでいるのか」など、聴けることはたくさんあります。部下の話に耳を傾けることは「部下の仕事の考え方を知る」ことにつながります。それを知ってアドバイスする/しないでは、お悩みさんの伝え方が変化します。部下のアドバイスの受け取り方も変わると思いますよ。
のようにアドバイスさせていただきました。
自分のような人に部下を育成しないと、という気持ちが強く「部下の話を聴く」という発想がなかったです…、と気づきを得られた様子でした。
40代以上の中間管理職の仕事の悩みについて、じっくりとヒアリングをして、解決のヒントをお渡しさせていただきました。
1人ひとりの問題の本質を見ていくと、1つ前に紹介した「あるあるの悩み」のいずれかにたどり着きます。
・大勢の前で自分が思ったことを上手く伝えられな・部下のもつ視点に目線を合わせられない・上司・部下から板挟みにあう
皆さんがコミュニケーションで悩まれる本質の部分は似ている部分があるんだなと、ヒアリングをしていく中で感じました。
まとめ
本記事を通して、40代以上の中間管理職の仕事のコミュニケーションの「あるあるの悩み」をまとめました。
「皆さんそれぞれが違う中間管理職の仕事をされているのだから、悩みは1人ひとり異なる」というわけではありません。
「今思っている悩みは決して自分だけではない」と気持ちを楽にしていただければと思います。
そして、皆さんが取り組まれている仕事は、会社としての結果に向かっていく「強い組織」をつくるという観点でかなりやりがいのある仕事に感じます。
皆さんが組織の社員に与える「影響」というのはかなり大きいものではないでしょうか。
皆さん自身の成長が「組織の社員との良いコミュニケーションにつながる」と感じていただき、成長のきっかけをお渡しできたのであれば幸いです。