こんにちは。コミュトレの冬木です。
2022年も終わりに近づいてきましたね。
2022年を振り返って
「今年は人前で話す機会が格段に増えたけど、自分の考えをうまく伝えられないこともあった」
「来年こそは、話し上手になりたい」
とひそかに誓う人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、まとまった時間をとれる年末年始に取り組みたい「話し上手になるためのトレーニング」を3ステップでご紹介します。
ぜひ、休暇中に取り組んでみてくださいね。年始のミーティングやプレゼンできっと、「あれ、ちょっと話し方が変わった?」と周囲に驚かれることでしょう。
目次
1.話し上手の3条件
まずは、「話し上手とは?」について整理しましょう。
話し上手として自信をもつためには、以下3つの要素を押さえることが必要です。
【話し上手の3条件】条件1:聞き手に負担をかけない条件2:聞き手の納得感が高い条件3:聞き手に自信が伝わる
以下、具体的に見ていきましょう。
条件1:聞き手に負担をかけない
話上手の第1条件は、「聞き手に負担をかけない」ことです。
聞き手に対する負担とは、例えば以下のようなものです。
・表情が乏しく、何を言いたいのか読み取れない・早口すぎて、ついていけない・発音がつぶれていて、聞き取りづらい・「‥で、…で、…なんだけど、」と、話がすべてつながっている・話に抑揚がなく、重要なこととそうでないことの区別がつかない
人間は「システム1(直感的思考)」と「システム2(論理的思考)」の2つの思考パターンがあります。
聞き手は、システム1の時点で「ちょっと不安」と判断すると、システム2では無意識に粗探しするように聞いてしまいます。
なので、話の説得力がさらに落ちてしまうという悪循環が生じます。
逆に、システム1で「しっかりしている、聴くに値する」と直感的に判断されると、システム2を集中して働かせて、前向きに聞こうと思ってもらえるのです。
直感的に「分かりづらい」と思われると、その瞬間に続きを聴こうという気が失せますよね。
なので、「聞き手に負担をかけない」ことが話し上手の第1条件です。
2つの思考パターンについて、詳しくはこちらをご覧ください。
条件2:聞き手の納得感が高い
話上手の第2条件は、「聞き手の納得感が高い」ことです。
納得感が高いとは、具体的に以下3つの要素を満たした状態です。
・論理的である
・感情に訴えている
・相手との信頼関係を築いている
人に話すときは、この3つの要素をとるようにすると、聞き手が面白がって聞いてくれるようになります。
それぞれ、詳しくはこちらをご覧ください
条件3:聞き手に自信が伝わる
話上手の第3条件は、「聞き手に自信が伝わる」ことです。
話し上手になりたくて、
「あの人みたいに、かっこいいことを言いたい」
「この動画の人みたいに、鋭いことを言いたい」
とつい考えがちですが、その必要はありません。
というのも、聞き手にとって最も刺さる言葉は「話し手の自信が伝わる言葉」だからです。
聞き手になるとよくわかりますが、「借りてきた上滑りの言葉」と「自信をもって伝えている言葉」は、その重みが全く異なります。
私も8年間にわたってトレーニングの教壇に立っていましたが、トレーニング受講者にもっともご好評いただいたのは、自分が自信をもって言い切った言葉でした。
聞き手に自信が伝わる言葉とは?具体的には以下をご覧ください。
2.話し上手に近づく3つのトレーニングステップ
話し上手の3つの条件をなるべく早くクリアするには、以下3つのトレーニングを順番に進めましょう。
【話し上手に近づく3つのトレーニングステップ】ステップ1:話すときの表情を鍛えるトレーニングステップ2:異なる観点で3つの理由を考えるトレーニングステップ3:自分の意見につっこむトレーニング
以下、順に見ていきましょう。
ステップ1:話すときの表情を鍛えるトレーニング【聞き手に負担をかけない】
聞き手に負担をかけないために、まずは、話すときの「表情(笑顔)」をトレーニングしましょう。
人前で話している受講生を観察すると、ある共通した現象が観察できます。
それは、話すときの表情が硬い、というもの。
無表情の相手だと、聞き手は「何を考えているか分からない」と緊張したり、身構えたりしがちですよね。
是非、話すときも柔和な笑顔を保てるよう、トレーニングしましょう。
具体的なトレーニング法はこちらをご覧ください。
ステップ2:異なる観点で3つの理由を考えるトレーニング【聞き手の納得感が高い】
聞き手の納得感を高めるためには、異なる観点で3つの理由を考えるトレーニングをしましょう。
何らかの主張をするときは、異なる観点で3つの理由を述べると説得性が高まります。
たとえば、ある企画をプレゼンするときに、メリットだけを強調していても「そもそも、それは実現可能なのか」という「実現性」の観点から質問をされるかもしれません。
質問に答えることができなければ、企画に納得してもらうことは難しいでしょう。
このように、納得感を高めるには、さまざまな観点で総合的にみることがです。
そのためには、自分の意見に対する理由を、異なる観点で3つ考えるクセをつけるとよいです。
具体的なトレーニング法はこちらをご覧ください。
ステップ3:自分の意見に反論するトレーニング【聞き手に自信が伝わる】
聞き手に自信が伝わる話をするために、自分の意見に自分で反論するトレーニングをしましょう。
自分の意見に自信をもてないときは、物事を「なんとなく」で浅く捉えてしまっている状態です。
深く考えずに「たぶんこうかな」と感覚的に答えを出してしまうと、根拠が薄くなりがち。
そこで、自分の意見を「なんとなく」のままで終わらせず、反論してみることで、自信をもてるようになります。
具体的なトレーニング法はこちらをご覧ください。
3.話し上手に近づくトレーニングの効率を高める方法
今回は、年始に「ちょっと話し方が変わった?」といわれるための、話上手に近づくトレーニング法についてお伝えしました。
まずは簡単におさらいしましょう。
【話し上手に近づく3つのトレーニングステップ】ステップ1:話すときの表情を鍛えるトレーニングステップ2:異なる観点で3つの理由を考えるトレーニングステップ3:自分の意見につっこむトレーニング
このとき、トレーニングの効率を高めるには、実際の会話で実践して聞き手からフィードバックをもらうことがお勧めです。
聞き手の率直な意見をきくことで、「こう見られていたのか」「こうすればいいのか」と改善点がはっきり思い浮かぶようになります。
とはいえ、
「自信をもって論理的に話す力はこれまで学校で教わらなかったし、本を読んで自分なりにやってもなんかうまくいっていない…」
「上司や同僚に聴くのもちょっと恥ずかしいし、申し訳ないよな‥‥」
と思い悩むこともありますよね。
オススメは、自信をもって論理的に話すための専門家に相談してみること。
コミュトレでは、毎月100名限定で相談会を開催しております。ビジネスコミュニケーション基礎能力診断を受けていただき、その定量データをもとに解説します。
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