社会人歴10年目前後の、いわゆる「中堅社員」になると、新人の頃と比べて仕事の裁量も増えていきます。その分、ある程度自由に仕事をしている方も多いのではないでしょうか。
その一方で「仕事がつまらない」「なんとなくやりがいがもてない」など、「最近マンネリ化してきた」と感じている方が多いのも事実です。特に、30代前半あたりから、その傾向が顕著になります。では、どうすればこのマンネリ感から抜け出すことができるのでしょうか。
実は、ここで鍵となってくるのが「ビジネスコミュニケーション能力」です。
この能力は、全ての業務の根幹となるものです。一度、このビジネスコミュニケーション能力を武器にできると、全てが好循環を始め、達成感や充実感が得られるようになります。
そこでこの記事では、中堅社員の段階で身につけておきたいビジネスコミュニケーション能力について解説していきます。ぜひみなさんも、この能力を高めることで、今よりもっと仕事を楽しんでいきましょう。
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目次
1 「仕事がなんとなくつまらない…」と感じてしまう根本的原因
中堅社員にとって「仕事にやりがいがもてない」と感じる最大の原因は、「成長の仕方が分からない」からです。
みなさんも、入社したての頃や若手社員時代は、手とり足とり仕事を教えてもらっていたのではないでしょうか。その頃は、業務を覚えることに精一杯で、仮に失敗したとしても、具体的なアドバイスがもらえたのではないかと思います。
そのように、頻繁にアドバイスがもらえる状態であれば、「自分には今、何が足りないのか」「これから何をすべきなのか」が比較的わかりやすいですよね。
このように、新人や若手社員は覚えることが多いものの、その分自分の成長を感じやすく、達成感や充実感を得やすい傾向にあります。
しかし、新人・若手社員時代を過ぎると、状況も変化していきます。管理職として働くには経験が足りないものの、実務は大体こなせる…という、いわゆる「中堅社員」の立場になっていきます。
今の経験値や知識で対応できる業務が増える一方で、自分の課題や仕事での目標を見失いがちになります。
その結果、毎日担当の業務を淡々とこなすだけで1日が終わってしまったり、勉強しようとしても「急ぎでもないし、今日は疲れたからいいや…」などと、ついつい怠けてしまったり…なんてことも、多いのではないでしょうか。
このような「次にどう成長していけばいいか分からず、なんとなく同じような毎日を過ごしている」状態が、「なんとなくつまらない」という停滞感の原因であると言えます。
💭 「前はこんなことなかったのに、最近コミュニケーションがうまくとれない」という方は、こちらの記事をヒントにしてみてください
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2 「人の感情を取り扱う」ビジネスコミュニケーション能力が次の成長科目
仕事力を上げるためのテクニックやハウツーは、様々な自己啓発本やビジネス書でとりあげられています。みなさんも書店に行けば、何かしら興味のあるテーマについて書かれた本が見つかるのではないでしょうか。
しかし、たくさんのタイトルを見ているうちに、「結局自分が何をすればいいのかわからなくなってしまう」…なんてことも、起こりがちですよね。
仕事を一人でこなせるようになった中堅社員が次に求められるのは、「周囲に働きかけ、周囲を動かすこと」です。
中堅社員になると、部署異動で仕事内容が大きく変わる人であっても、基本的には「一人前」として扱われるようになりますよね。
だからこそ、後輩の指導をしたり、プロジェクトのリーダー的な立場としてメンバーを動かしたり、周囲に対して主体的に働きかけることが期待されるようになります。
中堅社員は、単に言われたことをこなすだけでは不十分である、と言っても過言ではありません。自ら考え、実際に提案していくことが「できて当たり前」だとみなされるようになります。
それはみなさんも、なんとなく肌身で感じているのではないでしょうか。
このとき、周囲の人から「この人のために動こう」と思ってもらえるか否か、が重要になってきます。
正論を言いさえすれば動いてくれる…というわけにもいかないのが、人間の性です。
みなさんも、周囲の人に何か質問したり、依頼したりしなければならないときがありますよね。
そんなときに、「この人の期待に応えたい」と気持ちよく動いてもらえるか、それとも「面倒くさいな…」と思われながら動いてもらうのかでは、天と地ほどの差があります。
知識も経験も持ち合わせた中堅社員が次に身に着けるべき能力は、「相手に気持ちよく動いてもらう能力」、つまり「ビジネスコミュニケーション能力」なのです。
ビジネスコミュニケーション能力を身に着けるためには、いかに上司や先輩、後輩、チームメンバーなど、「周囲の人間の感情をうまく取り扱うか」に意識を向けることが重要です。
逆に言えば、感情の取り扱い方を習得するだけで、間違いなく「上司に頼られる部下」「同僚から一目置かれるプレーヤー」「後輩から慕われる先輩」になっていくことができます。
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3 ビジネスコミュニケーション能力の例:後輩と良好な人間関係を構築する
相手に気持ちよく動いてもらうためのビジネスコミュニケーション能力は、何も相手に媚びたり、ましてやテクニックを駆使して相手を操ったりするものではありません。
むしろ、自分自身の人間力を向上させる「本質的な能力」だと言えます。
「後輩と良好な人間関係を構築する」という例を挙げてみましょう。
中堅社員として仕事がそつなくこなせるようになると、先輩として後輩と接する機会も増えるかと思います。そんなとき、「後輩との接し方がわからない」「後輩とうまく関係を構築できない」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、その立ち回りでつまずいてしまう根本的な原因は「変なプライドがある」ということです。
たとえば、後輩の指導をするときに
「自分は10年やっているから」と後輩に偉そうな態度をとったり、ミスをしたときに素直に「ごめん」と言えず、「頭では分かっていたのだけど」と正当化してしまったり…というご経験はありませんか?
あるいは、仕事の進め方が分からなくても
「これくらいは自分で出来るようにならないと」「後輩に弱みを見せてはいけない」と変に見栄を張ってしまい、周囲に相談できずに仕事をため込んでしまった…なんていう経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、これらの元凶は、「変なプライド」にあります。
仮にみなさんが、先輩の指導を受けている後輩だったとしましょう。プライドが高くて、いつも偉そうな態度で接してくる先輩がいたら、素直に「この人の期待に応えたい!」とは思えないのではないでしょうか。
このように、どれほど専門能力が高かったとしても、プライドに固執する人が周囲の人望を集めるのは難しいと言えます。
一方で、「変なプライド」を早く捨てられた人ほど、後輩に対しても上から目線になることなく、ときには積極的に相談し、ときには教えを乞うことができます。
そして、この「相手を頼る」という行動は、「自分が役に立っている」という後輩の自己肯定感を高めることにもつながります。だからこそ、かえってその後輩から信頼を得やすくなるのです。
また、みなさんに難しい仕事が振られたときにも周りの人に助けてもらえるため、その仕事を成功させやすくなります。
「プライドを捨てて謙虚になる」というのは、なにもみなさんの性格の問題ではありません。
これは仕事ができる中堅社員が発揮する「ビジネスコミュニケーション能力」の1つであり、みなさんも「ビジネスコミュニケーション能力」を向上させることができます。
そして、この能力があるか否かによって、中堅社員であるみなさんの成長の幅が大きく変わっていく…というのは、まぎれもない事実です。
だからこそ、みなさんが「仕事を楽しみたい」と思うなら、周囲に気持ちよく動いてもらうためのビジネスコミュニケーション能力を武器にするのが、一番の近道だと言えます。
💭 上手な伝え方を身につければ、相手を選ばずに受け入れてもらえること間違いなしです
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まとめ 仕事を面白くする秘訣は「ビジネスコミュニケーション能力」にある
いかがでしょうか。今回は、「仕事が面白くない…」と仕事のマンネリ化を感じてしまっている中堅社員に向けて、仕事を面白くするための秘訣をお伝えしました。
●「仕事が面白くない」ともやもやしてしまう理由は「成長の仕方が分からないから」です。そのようなとき、みなさんは何に自分のエネルギーを投じればいいのか、明確なゴールが見えていない状態にあると言えるでしょう。
● 中堅社員になると、単に言われたことを淡々とこなせばよい…というわけにもいかなくなってきますよね。自分から周囲に働きかけていくことが、否応なく求められる時期だと思います。 だからこそ、人の感情をうまく取り扱って、そのうえで相手に気持ちよく動いてもらえるようになることが、みなさんの成長の鍵となっていきます。そのためには、自分の人間力を向上させるビジネスコミュニケーション能力が欠かせません。
ぜひ、これから先長く続く仕事人生を充実させるためにも、ビジネスコミュニケーション能力を磨いていただければと思います。
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