「会議である程度意見を言えるものの、相手の発言に対して賛成できない…」
そんなご経験はないでしょうか。
しかし、はっきりと否定してしまうと会議の空気が悪くなってしまうこともありますよね。
そこで今回は、コミュトレのディスカッションスキルコースで取り扱っている内容を元に、「会議で、相手の意見に感情が反論する方法」をご紹介します。
ぜひお楽しみください!
目次
1.「部分的同調」で建設的に議論する
会議で相手の意見に反論する場合は、「部分的同調」を使って切り返すのがオススメです。
部分的同調とは、
「●●さんは~という観点でこの意見を言っていると思うので、この点については賛成です。」
といったように、一部分だけに限定して同意することを指します。
部分同調によって建設的に議論する例
部分的同調を用いると、どんな効果が生まれるのでしょうか。
それは2つあります。
部分的同調の効果①:相手を否定せずに済む
皆さんも、「それは違うよ」と相手から否定されると、やはり人間ですから一瞬ムカッとしますよね(笑)
それは相手も同じです。そのため、一度でも相手を真っ向から否定すると、そのあとの議論が成立しにくくなります。
しかし、部分的同調を使うことで、相手の意見をやんわり受け止めることができます。
部分的同調の効果②:自分の意見を受け入れてもらいやすくなる
人間心理には、返報性の法則が働きます。いわゆる「やられたらやり返す」というものですね。
私たち人間は、自分を否定してくる人に対してはつい否定し返したくなります。
逆に、肯定してくれる人に対しては自分も肯定し返そうとします。
なので、会議で部分的同調を行って「受け入れてもらえた」と相手に感じてもらえると、相手もこちらの意見を受け入れようとします。
たとえば、相手の意見に対して懸念を示すとき、ストレートに
「ですが、効果という観点でいうとどうでしょう?」
と言うと、「否定してきた」と受け止められるおそれがありますよね。
一方で、
「●●さんは効率面という観点でおっしゃっていますよね。その点については賛成です。ちなみに、効果という観点でいうとどうでしょう」
と言うとどうでしょうか。
「たしかに、その観点も重要だよな」などと、相手にとって受け入れやすくなりますよね。
このように、返報性の法則を適用することで、周囲と対立することなく、建設的な議論が交わせるようになります。
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2.対立を上手に防ぐ!部分的同調の応用例
部分的同調は、会議に限らず日常の幅広いシーンで使えます。
例1:他人の愚痴を聴くとき
たまに、「○○さんってムカつくよね」と愚痴に遭遇することがありますよね。
全面的には同意できないし、かといって否定もできない…
こんなとき、対応に少し困りますよね。
このときも、すかさず
「●●さんの立場に立つと、その気持ちはわかりますよ」
と伝えてみましょう。
すると、(私はそうじゃないけどね)と一線を引いた同意ができるんです。
否定的なニュアンスを出さずに自分の中立的な立場を保てるので、愚痴を上手にかわすことができます。
例2:後輩の悩みを聴くとき
先輩社員ともなると、後輩の悩みを聴く機会も増えてきますよね。
そんなときに、悩みに対して「めちゃわかる」と全面的に共感すると、完全に後輩と同じ立場になってしまいます。すると、こちらの説得力が少し落ちてしまいますよね。
とはいっても、「それは違うよ」と切り返すと、冷たく突き放してしまう印象になりかねません。
こんなときも、
「自分も昔はそうだったよ(今はそうじゃないけどね)」
と言ってみましょう。
すると、後輩の気持ちに共感しつつも、先輩としての立場を守ることが出来ます。
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3.まとめ:部分的同調を上手に使いこなそう
今回は、「会議で、相手の意見に感じ良く反論する方法」をご紹介しました。
最後に、改めておさらいしましょう。
●懸念を示すときは、部分的同調を使って一部分だけ同意する●具体的には「~という点で考えると、たしかにその通りですね」というフレーズを使う
ぜひ使ってみてくださいね!
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