スピーチ・プレゼンで活用できるビジネススキル

プレゼンで聞き手を巻き込む質問のコツ!

コミュトレ編集部
 

 

こんにちは!

 

皆さんは、プレゼンをしている際に「あれ?これしっかり伝わっているのかな」や「独りよがりになっているのではないか」等と感じたことはありませんか?

 

私は以前、プレゼンに対して何も知識がなく、完全なオリジナルで話していた時期がありました。

その時はプレゼン中にも関わらず、自分のプレゼンに飽きてしまうという事態が起こっていたものです。(笑)

5分も話せば聴き手の表情が明るくないことに気が付き始め、逃げ出したい気持ちになったことを今でも鮮明に覚えています。

 

そこで今回はその原因を明らかにし、具体的な解決方法までお伝えしていきます!

   
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■プレゼンを聴いてもらえない原因

プレゼンに耳を傾けてもらえない原因は、例えば以下のようなものが考えられます。

 

・話している内容面で、聞き手にとってのメリットがわかりづらい

・内容は良くても、聞こえづらい、見えづらい

・聞き手の知りたいことを話していない

Etc.

 

これらの原因に共通していえることは、聞き手の立場に立ってコミュニケーションをとることができていないことです。具体的には、「もしも、自分が聞き手としてあの席に座ってこの内容を初めて聞いていたとしたら・・」と考える視点が欠けています。

 

一般的に、プレゼンの聞き手にはリンゲルマン効果と呼ばれる社会的手抜きが起こると言われています。

   

リンゲルマン効果とはフランスの農学者マクシミリアン・リンゲルマンが、集団作業時の一人当たりの力量を計測した実験のこと。
個人が単独で作業を行った場合に比べて、集団で作業を行う方が一人あたりの努力量が低下する現象をいう。これを社会的手抜きと呼ぶ。例)綱引きを8人で引く際に、1人の力を100%とした場合,集団作業時の1人当たりの力の量は、2人の場合:93%3人の場合:85%4人の場合:77%5人の場合:70%6人の場合:63%7人の場合:56%8人の場合:49%となる。8人の場合は一人当たりの半分以下となっている。

 

このような心理的影響を考慮すると、聞き手が熱心にプレゼンを聴こうとしないことはよく起こり得ることだと考えられます。

 

では、話し手としてはどうするべきなのでしょうか。

 

当然そのままにしておくと、聞き手が理解不足となり、話し手側にとっても聞き手側にとってもあまり意味のない時間となってしまいますので、工夫をしなければなりません。

このような一工夫をするかしないかが、良い仕事ができるかどうかの分かれ目です。

 

ですので、この後は聞き手の注意をひきつけるための工夫として「質問方法」を見ていきましょう!

質問をすることによって得られる効果として、5つの効果があげられます。

1:聴き手の注意を喚起できる

2:伝えたいメッセージを強化できる

3:問題意識を持たせることができる

4:意見・異論・反論を得ることが出来る

5:情報を引き出すことができる

 

これだけの効果がありますので、聴き手を巻き込むプレゼンをするために質問方法を身に着けていきましょう!

 
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■聞き手を巻き込むための質問方法5step(今回は3stepまで!)

 

①どのような回答が欲しいのかを考える

②どのように質問するのか

③誰に質問するのか

④実際に質問する

⑤回答への対応を考えておく

(④⑤の詳細は次回、お楽しみに!)

 

①どのような回答が欲しいのかを考える

まず、質問を考えていく前に、どのような回答を得られると良いのかを確認していきます。

ここでは二つの情報を得られることをゴールとします。それは、事実情報と意見情報です。

例えば、社内の会議で新商品のプレゼンテーションを行っているとします。

事実情報に関して、皆さんが商品の概要について説明したところで、聞き手の社員に「他社商品と比べて、機能面ではどこが違うと思いますか?」と具体的な質問をします。ただ単に「どう思いますか?」と投げかけるのではなく、具体的に踏み込んでいくことでその商品の「事実」を共有することが出来ます。

 

意見情報を得たい場合は「この商品は売りやすいと思いますか?どうしてそう思いますか?」と聴き手の意見を求めるために、質問を具体的に絞り込んでいきましょう!

 

②どのように質問するのか

では、実際にどのように質問していくと聴き手から情報を引き出すことが出来るのでしょうか。

ここでは2つの形式についてお伝えしていきます!

<質問形式>

(1)クローズドクエスチョン

(2)オープンドクエスチョン

 

(1)クローズドクエスチョン

クローズドクエスチョンとは、二者択一の質問を投げかけることです。

つまり、聞き手に対して「イエス」か「ノー」の選択肢を渡します。

例えば先ほどの例でいうと

「この商品は売りやすいと思いますか?」の部分に当てはまります。

ここでのポイントは、事前に聴き手の答えを予測して質問をすると良いでしょう!

「イエス」を予測して話せることで、プレゼンのメッセージをさらに強化することが出来ます。ただ、聴き手が「ノー」と答えても大丈夫なように、事前にしっかり準備しておくことが重要です。

 

(2)オープンドクエスチョン

オープンドクエスチョンとは、聴き手が好きなように答えられる質問の仕方になります。

ですので、聴き手に考えさせたい、決定させたいと思う場面で効果抜群です!

先ほどの例でいうと「他社商品と比べて、機能面ではどこが違うと思いますか?」に加えて、「具体的にどのように違いますか?」という質問を加えます。

刺激的な質問をすることで、受け身だった姿勢から主体的になります。ごく自然な好奇心を引き出すことができるのです。私たち人間は「なぜ」と頭の中で疑問が湧いたら、その答えが知りたくなってしまうものです。

 

③誰に質問するのか

これまで、質問をするといっても「誰に対して質問をしていこう」と迷った経験はありませんか?

そんな時、その場で「では、右端の人からお願いします」のようにあてずっぽうで質問してしまってはいけません。

勿論、ランダムにいろんな人からの意見が欲しい場合はこのやり方でも良いでしょう。

しかし、このようにランダムに質問をしていくと、指名されなかった人は考えをやめてしまったり、欲しい回答が得られなかったりします。

そこで行っていきたいのは、最初に聴き手全体に質問を投げかけ、しばらく時間を置くことです!

聞き手に自主的な発言を作ってもらう時間とします。全社的な会議であれば、そこからマーケティング部に質問するもよし、実際に商品を売る立場としての意見を求めるため、営業部に質問するのも良いでしょう。

 

指名する際のポイントは、「競合他社との比較をしたいと思いますので、顧客インタビューを担当したマーケティング部の○○さんに質問します。」などと、「~だからこそあなたにお願いします。」という姿勢を見せていきましょう。そうすることで、聴き手も何故自分に質問をされているのかがわかり、当事者意識を深めることが出来ます。

 
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■まとめ:聴き手を巻き込むための質問方法を身につけましょう!

今回は、聞き手を巻き込むための質問方法step3までをお伝えしました!

プレゼンをする際に、質問を入れる重要性は皆さんお気づきだと思います。

ただ、具体的にどのような質問をすれば良いのかそもそも誰に質問をすればよいのか

まではわからなかったという方も少なくないと思います。

 

今回は、聞き手がプレゼンを聞いてくれない原因から、どのように巻き込んでいくのかの具体例をお伝えしました!

ここをしっかり固めることが出来れば、皆さんの発表に活気が出て、聞き手も興味を示してくれるでしょう。

是非この記事を読んだタイミングから実践してみてください♪

 
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1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。

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