皆さんが社会に出て、必ずといっていいほど付き合うのが上司という存在です。
その上司を皆さんが自由に選べるかといったらそうではありません。
相性の合う上司・そうでない上司、色々いると思います。
相性の有無に関係なく、良い関係性を構築して仕事を進めていくのが、仕事のやりやすさにつながりますよね。
そんな上司と普段皆さんはやりとりをしますが、
・上司とどこかウマが合わない・上司とコミュニケーションを取りにくい・上司から頻繁に仕事のミスの指摘を受ける
のような経験はないでしょうか。
このままずっと、上司との関係に何らかのストレスを抱えて仕事をするとしたら、少しもったいないですよね。
本記事では、そんなあなたに、上司との関係を良好に近づける考え方とコツをお伝えします。
上司との関係を良くし、仕事をよりやりやすい方向に、行動を起こしていただけると嬉しいです。
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目次
上司との関係がうまくいかない原因 ~「上司の期待」に気づいていますか?~
そもそもなぜ、上司との関係がうまくいかなくなるのでしょうか?
いろいろある原因の1つを、今回たとえ話を用いてお伝えします。
皆さんを、甲子園出場を目的に活動している「強豪野球部の監督(=上司)」と仮定します。
皆さんのもとで部員(=部下)は、甲子園出場を目的に、熱心に練習やミーティングをするわけですよね。
部員A:「今取り組んでいる練習メニューは△△のように修正した方が効率良い」部員B:「方向(甲子園出場)を共有するMTGの時間を増やそう」部員C:「監督に○○高校と練習試合をしたい、とお願いしてみようか!」
目的に方向が向いている部員A・B・Cを「頼もしい」と思う方は多いのではないでしょうか。
逆に、
部員D:「甲子園目指して頑張りたいけど、練習きついんだよな」部員E:「甲子園目指したい気持ちはある。でも、本当にできるのか疑問だ」部員F:「甲子園行きたいけど、周りの人が才能豊富で、ついていける気がしない」
という部員がいたらどうでしょうか。
「部員を甲子園まで導きたいのに、どこか方向性が違う」と、もどかしい気持ちになりますよね。
たとえ話でお伝えしました。
何が言いたいか、うすうすわかった方もいることでしょう。
上司との人間関係がうまくいかない原因はズバリ、「上司と同じ方向を向いていないこと」なんです。
「いやいや、自分はミスが多いから」「上司と性格が合わないから」
と思う人もいるでしょう。
しかし、人間ですからミスをしたり、性格が合わなかったりするのは当たり前。
それよりも、上司と同じ目線に立とうとしているかどうかが、圧倒的に重要です。
それによって「上司が何を求めているのか」という期待値がみえてくるのです。
なので、むしろ上司の話の意図をくみ取れるようになり、自然とミスが減っていきます。
上司によって、期待する内容はさまざまです。
・皆さんと協力して、社内No.1の売上を誇る組織に成長させたい・社内において、最も「お客様満足度の高い組織」をつくっていきたい・皆さんを、5,10年後の社内におけるリーダー候補に育成したい
上記はあくまでも一例です。
ぜひ、「上司が皆さん自身に期待していること」について考えてみてくださいね。
※参考として、上司が部下に対して「何を求めているのか」、まとめた記事もございます。ぜひご覧ください。
上司との関係を良くする具体的な行動
それでは、上司と同じ方向を向くために、普段からどのようなコミュニケーションをとっていけばよいでしょうか。
本記事では、コミュトレがメンバーさんにお伝えしている内容のうち、3点を抜粋してご紹介します。
・上司の指示内容の意図を一歩踏み込んで確認する・上司が聴きたい内容をまとめたうえで報告する・上司に意見を伝えるときに、上司が懸念していることを踏まえる
順に見ていきましょう。
【行動①】上司の指示内容の意図を一歩踏み込んで確認する
上司からの指示を「言葉そのまま」受け取ってしまう方が中にはいらっしゃると思います。
「言われた通りにやったはずなのに、”そういうことじゃない”」と言われたことがある…
そんな方は、是非
「上司は、この指示によって何をしたいのか?」
と、指示内容の意図を考えてみましょう。
「いや、自分は意図をくみ取ろうと努力しているけど、上司の説明が足らないんだよな」
そう思った方、良いツッコミです(笑)
実は、指示の意図というのは、頭の中で想像するだけでは不十分なんです。
上司は部下よりも圧倒的に業務量が多いため、限られた時間の中で伝えようとすると、どうしても抽象的な指示になってしまいがち。
そのため、具体的な説明を待つのではなく、例のように、部下側から能動的に意図を確認する質問が欠かせません。
<例-1>上司:「会議の議事録を取ってほしい」部下:「承知いたしました。会議の決定事項とその背景を全員が認識できるように議事録をとる、という感じで問題ないでしょうか」
<例-2>上司:「チームの懇親会を企画してほしい」部下:「承知いたしました。今回の懇親会は、入ってきたばかりの新人がチームにすんなりなじめるようにしたい、という目的で開催する感じでよいでしょうか」
<例-3>上司:「商談でお客様にお見せする、サービスの案内資料を作成してほしい」部下:「承知いたしました。今回の資料は、サービスを初めて知った方向けに、興味をもっていただくために作成するというイメージでしょうか」
いかがでしょうか。
単に「なぜやるんですか」とストレートに聞くと反感を買いやすいので、要注意です。
「自分はこう考えたんですが、合っていますか」と確認するスタンスで質問するとよいでしょう。
そのように、方向性をすり合わせようとする姿勢こそが、上司にとって好意的に映るものなのです。
※指示の意図のくみ取り方は、こちらも合わせてご覧ください。
【行動②】上司が聴きたい内容をまとめたうえで報告する
2つ目の行動は、上司が聴きたい内容をまとめたうえで報告する、というもの。
一見当たり前のことに思いますよね。
でも、よくよく考えると、上司が聴きたい報告内容って何なのでしょう。
実は、上司が聴きたいことは、報告の目的によって変わるんです。
そもそも報告は、大きく3種類に分かれます。
それが「完了報告」「緊急報告」「中間報告」です。
それぞれの目的は、以下のように異なります。
報告の種類 | 目的 |
完了報告 | 指示された仕事の結果を上司に伝えること |
緊急報告 | ミスやトラブルが発生したとき、状況を知らせて指示を仰ぐこと |
中間報告 | 中長期の仕事を受けたとき、その経過や結果などの進行状況を定期的に知らせること |
上司が聴きたい内容とは、まさに「報告の目的を満たす内容」になります。
以下の表で、各報告の目的と上司が聴きたい内容、そして具体的なフレーズ例を整理しました。是非使ってみてくださいね。
報告の種類 | 上司が聴きたい内容 | フレーズ例 |
完了報告 | 指示された仕事は終わったのか? | 「〇〇(仕事内容)が完了しました」 |
緊急報告 | どんなミスやトラブルが発生したのか?自分は何をすべきなのか? | 「ミス/トラブルが発生しました。具体的な状況ですが~」 |
中間報告 | 中長期の仕事は進んでいるか?何か問題・トラブルはないか? | 「〇〇(仕事内容)は順調に進んでいます/計画通り進んでいます/進捗がイマイチです。というのも~」 |
報告では、焦っているときほど、つい「自分が伝えたいこと」を優先しがち。
そのときは一歩立ち止まり「今回の報告の目的は?上司は何を聴きたいんだっけ?」と考えてみてください。
そうすれば、報告をきいた上司の対応は180度変わってくるでしょう。
📚 報連相で欠かせないポイントは、こちらの記事でもご紹介しています
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【行動③】上司に意見を伝えるときに、上司の懸念事項を踏まえる
チームミーティングや1on1ミーティングなどで、上司から意見を求められることもあるでしょう。
意見を求められた瞬間って、どうしても緊張しますよね。
こんなふうに思う方も、少なくありません。
「とんちんかんなこと言っていないか?」「下手なことを言って、怒られないか?」
結論から言うと、このような場合は、自分の意見を率直に述べてOKです。
ただし、上司が懸念していることにも必ず触れましょう。
<例―1>意見を求められたとき:意見のデメリットも伝える例:「私は○○したほうがいいと思います。もちろん、実行することによって、××というデメリットも考えられます。しかし~」
<例―2>遅れている仕事の進捗度を聴かれたとき:原因・対策も伝える例:「率直に申しますと、計画に対して少し遅れています。原因は、チーム間の連携がうまくいかず、出戻りが発生しているためです。対策として、関係者全員を集めて、認識を合わせるための会議を行おうと考えています」
このように、懸念点を踏まえることで、「分かっている」「よく考えている」という印象につながります。
そうすると、上司に対するあなたの評価は、確実に好転していきます!
💭 上司に相談するときは、自分の意見もあわせて伝えると効果UP。その他のコツは、こちらからチェック!
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まとめ:コツを押さえ、上司との関係を自分から良くしていこう!
本記事では、上司との関係を良好に近づける考え方とコツをお伝えいたしました。
上司の期待に目を向け、期待に応えられるよう行動しよう、という内容でしたね。
部下が上司を選ぶことはできませんが、上司の反応は部下の言動次第でいくらでも変わります。
是非、今回の記事を通して行動を起こす勇気をお渡しできたのであれば幸いです。
🌞 上司の期待を知って、一目置かれる存在に近づいてみませんか?
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