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ビジネススキル基礎

成長スピードが速い人は、「成長のとらえ方」が一味違ったという話。

朝見まや

※こちらの記事は、2021年8月の情報をもとに書いております。サービス内容や名称は変更の可能性がございますので、予めご了承ください。

 

皆さんの周りには「成長スピードが速い人」はいますか? 

 

たとえば、職場の同期。 

同じタイミングで入社したはずなのに、同期社員の中でも二歩も三歩も先に進んでいる人っていますよね。 

 

プログラミングや英会話といった、仕事で使うスキルもそうです。 

学び始めたタイミングはそう変わらないはずの人が、するすると吸収して、気付いたら自分と全然違うレベルになっている…なんて経験をした方もいるのではないでしょうか。  

 

どのコミュニティにも1人はいる「成長スピードが速い人」ですが、一体彼らは何が違うのでしょうか。 

 

地頭が良いから? 

器用だから? 

 

いいえ、そうではありません。 

ちなみに、あなたの努力量が足りないからでも、能力が足りないからでもありません。 

  

成長スピードが速い人とそうでない人の違い、それは「成長のとらえ方」の違いでした。 

 

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いちはやく成長を遂げたKさんの話

 

以前、コミュトレにKさんという20代の受講生がいらっしゃいました。 

 

「コミュトレ」とは?

社会人向けのビジネスコミュニケーションスクールです。上司とのコミュニケーションのとり方やロジカルシンキング、営業スキルなど、ビジネスパーソンに求められるコミュニケーション能力向上に向けたコースを幅広く取り扱っています。詳しくはこちら

 

元々、コミュニケーションに対する苦手意識があったというKさん。 

仕事をする上でも、伝え方や態度に対して、上司からの指摘があったそうです。 

 

「このままじゃマズいかも…」 

 

 自信を無くしかけたKさんですが、転職活動を機に一念発起。 

 

「職場を変わっても、コミュニケーションはずっとついてまわるから」 

と、コミュニケーション能力向上に向けて、コミュトレの門戸をたたいたのでした。 

 

 

 

結果を先に伝えると、Kさんは「成長スピードが速い人」でした。 

 

約3カ月のコース学習を終えたとき、コミュニケーション能力を測るスコアが、開始前に比べて格段に増加していたのです。 

 

同じ期間学習した人々と比べて、なんと3倍もスコアが増加していました。 

 

 

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コミュトレでは、ENDCOREモデルを土台としてコミュニケーション能力を定義・測定しています。詳しくは、以下の記事をご覧ください!

コミュニケーション能力とは?10万人のデータ分析とENDCOREモデルで一挙公開!

 

なぜ、Kさんはずば抜けて成長が速かったのか。 

 

そのヒントは、彼との何気ない会話の中に隠されていました。 

 

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「成長」に対するとらえ方の違いとは? 

 

「ここまでの学習を通じて、変化はありましたか?」 

  

この質問を投げかけるとき、一定数の人は眉尻を下げてこう言います。 

 

「うーん、まだ上司から、話がわかりづらいって言われます…」 「まだ、プレゼンで案が通らないんですよね…」 「以前よりも遠慮しないで意見を言えるようにはなったんですけど、まだ納得してもらえなくて…」 

 

ところが、Kさんの答えは違いました。 

 

「表情とかあいづちって、思っている以上に与える印象に影響するんですね。普段あんまり気にしてなかったけど、周りからのフィードバックで初めて気付きました」 

 

「成長」のハードルを下げるということ 

 

同じ期間を過ごしたにも関わらず、学習前からの変化(成長)の度合いに対する答えがまったく違いますね。 

  

前者の人々の場合は「成長した=具体的な成果が出た」ととらえています。 

周囲からの評価が上がった、プレゼンや会議で案・意見が通るようになった、という具体的な成果に結びついていないので、「まだ成長していない」と考えています。 

 

一方、Kさんは、「成長した=意識(考え方)が変化した」ととらえています。 

 

実は、具体的な成果という点では、この時点ではKさんにもまだ出ていませんでした。 

 

しかし、自分の表情やちょっとした仕草が相手にどのような印象を与えるか、その影響力の大きさに気が付いたことも、彼にとっては「成長」だったんです。 

 

「上司から、表情に関する指摘を受けたことはあったんです。でも、日頃の職場でもらうフィードバックって、やっぱりざっくりしてるじゃないですか。だから、練習の中で“具体的に何ができていて、何ができていないのか”を、同世代の人から40代以上の方まで、多くの方からもらうのは新鮮でした」 

 

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成長が自信に変わり、行動が変わり、また成長する

 

「成長のとらえ方」の違いは、その後の彼らの行動にも影響しました。 

 

どのような分野であれ、今努力していることを「具体的な成果」に結びつけるのは、どうしても時間がかかるもの。 

 

だからこそ、「成長=具体的な成果」ととらえる方々は、途中で 

「こんなに頑張っているのに、全然変わらない…」 

という気持ちになってしまいがちです。 

 

すると、モチベーションが下がって、だんだん練習や復習が億劫になって遠のいてしまいやすいんです。 

 

一方、Kさんのように「成長=意識の変化」ととらえた方は、早くも自信を得て、それがさらなる実践へのモチベーションに変わります。 

 

Kさんの場合も、「成長」がさらなるスキルアップへの意欲となりました。 

 

毎日、すき間時間を見つけては、あいうえお体操を実践。 

表情筋を鍛えて、良い表情作りに励みました。 

 

また、Web会議のときは、画面にうつる自分の表情を確認し、 

「おっと、表情がこわばってるぞ…あぶないあぶない」 

とあわてて口角を上げるようになりました。 

 

意識の変化が、実践につながり、行動の変化という意味での成長も遂げていったのです。 

 

 

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とらえ方を変えて、成長のガソリンを供給しよう! 

 

成長スピードが速い人とそうでない人の違い、それは「何をもって“成長”とするか」というとらえ方の違いでした。 

 

具体的な成果という大きな目標が達成できなければ「成長していない」と見なすのではなく、意識の変化という自身の内部に関することも「成長」と見なしていく。 

それが、結局のところ、長期的に取り組み続けるための「ガソリン」供給になるのかもしれません。 

 

目標達成までの道のりは、誰にとっても、多かれ少なかれ起伏があるものです。 

 

だからこそ、「意識が変わった」「新しいことを知った」という小さな変化も、自分の「成長」と認めてみませんか?  

その変化への喜びが、さらに「頑張ろう」と思うエネルギーになるはずです。 

 

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1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。

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