スピーチ・プレゼンで活用できるビジネススキル

プレゼンは話し方を変えるだけで成功する【例文あり】重要な3つの準備と練習方法

コミュトレ編集部

ある程度社会人経験を積むと、人前でプレゼンテーションを求められたり、重要な会議に参加したりする機会が増えてきます。

しかし、「面倒」「話しベタ」などの理由から苦手意識を抱え、頭を悩ませている方も少なくありません。

 

上手なプレゼンテーションでの話し方…と聞くと、以下のテクニック論を思い浮かべる方も多いでしょう。

  • 話すスピード
  • 目の動かし方
  • 声の強弱

もちろんそれらは、プレゼンテーションをするうえで重要な要素です。しかし、ビジネス経験が豊富な聴き手ほど、テクニックだけでなく話し方そのもののレベルを重視しています。

 

そこで本記事では、プレゼンテーションで「これだけは押さえていただきたい!」話し方のコツを、8つに厳選してご紹介します。

また、落ち着いてプレゼンを行うための準備も解説するので、コツと合わせて意識してプレゼンテーションに臨んでください。これらのコツを押さえるだけで、あなたのプレゼンテーションの魅力が、格段に向上します!

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【出だしが重要】プレゼンで結果を出す話し方のコツ8選|例文あり

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本章では、プレゼンで結果を出す話し方のコツ8つを、例文つきで紹介します。

  • 話し方の基礎を忘れない
  • 出だしで親しみやすさを持ってもらう
  • 出だしやプレゼン中は数字で示して興味を引く
  • 専門用語は使わずにできるだけわかりやすくする
  • ジェスチャーを取り入れる
  • 間を効果的に使用してメリハリを演出する
  • ローコスト・ハイリターンを示す
  • 異なる観点で3つの理由を述べる

結果を出したい方も、自信がない方も、ぜひ参考にしてください。

 

話し方の基礎を忘れない

プレゼンで結果を出すには、話し方の基礎を忘れないことが大切です。以下を守り、伝わりやすい話し方を心がけましょう

  • 難しい言葉はわかりやすい言葉に言いかえる
  • ゆっくりと大きな声を意識する
  • 語尾をはっきりと発する
  • 「あー」や「えーっと」などの、フィラーを減らす
  • 人の目を見て話す

語尾がはっきりしていないと、「できます」「できません」などの結論部分が聞こえず、正しく伝わりません。また、自信がない印象も受けます。

人の目を話すのは、理解できているのか確認するためです。置いてけぼりにしてしまうと、プレゼンの目的は果たせません。

 

出だしで親しみやすさを持ってもらう

出だしで親しみやすさを持ってもらうことも、プレゼンで結果を出すためには大切です。その際には、以下の小話をしてみてください。

 

<例1>「ネットドラマの恋愛物を見ては泣いています。ぜひおすすめをおしえてください」

<例2>「最近太ってスーツが小さくなってきました。なので今回のサプリのプレゼンには私情も入っています」

 

プレゼンと関係ない話でも構いません。意外性や驚きがあれば、「この人の話は面白そう」「聞くのが楽しみ」と思ってもらえます。最終的には、落語の枕のように、本題に流れるように入れる小話を目指してください。

 

出だしやプレゼン中は 数字で示して興味を引く

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プレゼンテーションは、数字で説明すると効果的です。たとえば、「実績を数字で示す」「数字で比較する」「効果を数字で打ち出す」などです。

数字は「事実」に基づいたデータであり、客観性があります。したがって、数字が用いられた話は、聴き手の納得感を高めます。以下、数字を使わないプレゼンテーションと、数字を使ったプレゼンテーションを比較してみましょう。

 

数字で示しながらプレゼンする例

<例1>実績を数字で示す

△数字を使わないプレゼン例:「当社の売上は、ここ数年で大きく伸びています」

〇数字を使ったプレゼン例:「当社の売上は、ここ3年で1.5倍に伸びています」

 

<例2>数字で比較する

△数字を使わないプレゼン例:「このビールは、従来品に比べて体にやさしいのが特徴です」

〇数字を使ったプレゼン例:「このビールは、従来品に比べて糖質が30%カットされています」

 

<例3>効果を数字で打ち出す

△数字を使わないプレゼン例:「この広告媒体であれば、一度に多くのユーザーにリーチできます」

〇数字を使ったプレゼン例:「この広告媒体であれば、一度に1万人以上のユーザーにリーチできます」

 

数字で示すことで、客観性が増した印象を受けます。ぜひ、プレゼンテーションでは数字で示す癖をつけてみてください。

 
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専門用語は使わずにできるだけわかりやすくする

プレゼンで結果を出すには、専門用語を使わずにわかりやすくするのも大切です。聴き手はわからない言葉があると集中力が途切れます

その先の内容があいまいになってしまうため、聞き終えても納得感を得られません。

プレゼンの目的は、相手に行動をうながすことです。難しい言葉を話すよりも、正しく伝えることを意識しましょう。

台本ができた際には周囲の方と相談して、わかりづらい言葉を洗い出してみてください。聴衆の知識層が不明の場合は、中学生でもわかるレベルを基準にするのがおすすめです。

 

ジェスチャーを取り入れる

ジェスチャーを取り入れることも、プレゼンで結果を出す方法です。以下の3つの動作と効果を覚えて、実際にプレゼンで使ってみてください

動作 効果
手のひらを上にして左右それぞれ斜め前へ広げる 自分をオープンに見せて、共感を得る
痛い・寒い・困った・おいしいなどの表現 話に臨場感を出す
数字や大きさの表現 イメージしやすくなり、正確に伝わる
 

しかし、常に手が動いているとうるさい印象も与えてしまいます。やり過ぎは禁物であり、訴求力を高めたいタイミングで使うのがおすすめです。

 

間を効果的に使用してメリハリを演出する

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プレゼンで結果を出す話し方として、間を利用したメリハリの演出も挙げられます。テレビ番組で「優勝は…………◯◯」と、引っ張る言い方をしているのを見たことがあるでしょう。

これによって、聴き手の注意や関心をあおり、インパクトを与えられます。プレゼンでも同様であり、2秒ほどの沈黙を用いると効果的です。

また、プレゼン経験の浅い人は間を恐れて、矢継ぎ早に話しがちです。聴き手が考えをまとめる時間も必要なため、「ここまでで不明点がある方は?……では次の」と、適宜間を設けてください。

 

ローコスト・ハイリターンを示す

プレゼンテーションには、できるだけローコスト・ハイリターン」の要素を盛り込むと効果的です。ローコストとは「手間やコストが少ない」、ハイリターンとは「得られる効果が大きい」という意味です。

わたしたち人間は「楽をしながら利益を得たい」と考える習性があります。そのため、少ない手間で大きな効果を得られる、いわゆるローコスト・ハイリターンな話に魅力を感じます。

プレゼンテーションで相手に何かを提案するときには、ぜひ、判断材料として「メリットの大きさ」と「コストの小ささ」を渡してみてください。

プレゼンテーションの聴き手は、「魅力的な話だな」と思ってくれるはずです。

以下、ローコスト・ハイリターンを示さないプレゼンテーションと、示したプレゼンテーションを比較してみましょう。

 

比較して落差を見せながらプレゼンする例

<例1>書類紛失を防ぐための社内ルールの提案

△ローコスト・ハイリターンを示さないプレゼンの例:

「機密性の高い情報は、鍵付きキャビネットに保管をするようにしてはどうでしょうか。これにより、探す手間などがなくなり、仕事効率が上がります」

 

〇ローコスト・ハイリターンを示したプレゼンの例:

「機密性の高い情報は、鍵付きキャビネットに保管をするようにしてはどうでしょうか。保管する時間はたったの30秒です。しかし、このひと手間をかけるだけで、何分もかけて探す手間がなくなり、仕事効率が上がります」

 

同じ内容でも、ローコスト・ハイリターンで示されると、より魅力的な話に感じます。ぜひ、あなたのプレゼンテーションにも取り入れてみてください。

 

 異なる観点で3つの理由を述べる

プレゼンでの主張は、異なる観点で3つの理由を述べると高い説得力が得られます。3つである理由は、多すぎず少なすぎず、人間の記憶に残りやすい数のためです。

しかし、重要なのは数よりも異なる観点、つまり、「多角的な視点から考えられた理由である」ことです。説得力が高いプレゼンは、ほぼ例外なく「多角的に考えられ」内容になっています。

みなさんは、「理由を3つ挙げると説得力が増す」という話を聞いたことはありませんか。もしかしたら、本やインターネットで見たことがある方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、プレゼンテーションの聴き手の価値観は、それぞれ違います。したがって、同じ観点で理由を3つ並べても、それ以外の観点から反論されてしまう可能性があります。

たとえば、企画の効果ばかりを強調しても「実現可能なのか」と、実現性の観点から質問をされるかもしれません。その時、質問に答えられなければ、説得力は急速に下がってしまうでしょう。

別の観点からの質問や反論にも対応しうる、説得力の高いプレゼンテーションをするためには、異なる観点で複数の理由を考えておくことが重要です。

以下に、同じ観点で3つの理由を述べたプレゼンテーションの例と、異なる観点で3つの理由を述べたプレゼンテーションの例を比較してみましょう。

 

異なる観点で3つの事例を述べる例

<例1>新入社員歓迎会の企画提案

△同じ観点で3つの理由を述べたプレゼンの例:

「新入社員歓迎会は、みんなでリアル脱出ゲームに参加するのはどうでしょう。なぜなら、ゲームなのでみんなで楽しめますし(効果)、自然とコミュニケーションが発生します(効果)。また、非日常感を味わえるので、先輩社員のリフレッシュにもなります(効果)」

 

〇異なる観点で3つの理由を述べたプレゼンの例:

「新入社員歓迎会は、みんなでリアル脱出ゲームに参加するのはどうでしょう。なぜなら、ゲームなのでみんなで楽しめますし(効果)、参加費用も数千円で済みます(コスト)。また、新人社員歓迎会を開催するそもそもの目的である『新人と親睦を深める』こともできるからです(目的との整合性)」

 

同じ主張でも、異なる視点で3つの理由を示されると、説得力があるように感じます。ぜひ、あなたもプレゼンテーションをするときは、異なる視点で3つの理由を示すことを意識してみてください。ただ理由を3つ並べた場合に比べて、聴き手を納得させられるでしょう。

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プレゼンで落ち着いた話し方を実現するための3つの準備

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本章では、プレゼンで落ち着いた話し方を実現するための準備を、3つ紹介します。

  • リハーサルを複数回行う
  • 事前に質問を想定しておく
  • 身だしなみを十分に整える

本番であがってしまう方や、予想外に慌ててしまう方は、ぜひ実施してみてください。

 

リハーサルを複数回行う

プレゼンで落ち着いた話し方をするための準備として、リハーサルを複数回行うことが挙げられます。内容が頭と体に沁み込めば、スムーズに自信を持って話せるようになるためです。

さらに、見落としていた間違いや、よりよい表現方法に気づける利点もあります。

スティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏は、プレゼン巧者として有名ですが、どれだけ忙しくても長時間のリハーサルを行います。それが結果には大切だと知っているためです。

ぜひ、リハーサルに多くの時間をかけてから、本番に挑んでください。

 

事前に質問を想定しておく

事前に質問を想定しておくことも、プレゼンで落ち着いた話し方をするための準備です。伝えたくない内容をいきなり聞かれると、どうしても焦ってしまうためです。

「自社の都合で他社と違う素材を使っている」「コストが高い」などの事情から、1番されたくない質問を考えて質問を想定しておきましょう

具体的な質問が思いつかない場合は、以下を参考に考えるのがおすすめです。

  • 取引先や自社・上司の方針にそっているか
  • 現場のメンバーが実行できるか
  • 利益をもたらすのか

上記に、売上・コスト・利益の配分・時系列が加わった質問は、プレゼンで大抵聞かれます。

 

身だしなみを十分に整える

プレゼンで落ち着いた話し方をするための準備として、身だしなみを十分に整えることも挙げられます。

身だしなみを注意されると焦ってしまうのはもちろんのこと、いい加減な性格に見えるため、聴き手の関心をひけません

「どうにかしなければ」と焦りが出ると、間もジェスチャーもめちゃくちゃになってしまいます。

プレゼン前には今一度鏡の前に立ち、髪型・シャツ・ひげなど、社会人として気をつけるべき点をあらためて確認してみてください。

 

プレゼンの話し方を練習するためには?

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リハーサル行い質問を考えても、プレゼンがうまくいかない人もいるでしょう。原因としては、話し方のスキルが低いことが挙げられます。

そこで本章では、プレゼンの話し方を練習するための、3つの方法を紹介します。

  • とにかくプレゼンの場に出席する
  • プレゼンが学べるセミナーやスクールに参加する
  • 本で独学する

プレゼンの実力を高めるために、ぜひ実施してみてください。

 

とにかくプレゼンの場に出席する

プレゼンの話し方を練習するには、プレゼンの場にとにかく多く出席する方法が有効です。興味をひく表現や間の取り方など、1人で練習するだけではわからないことも多々あります。

プレゼンターとして立つことも、うまい人のプレゼンを見ることも、どちらも積極的に行いましょう。

また、出席した際には話し方に気をつけるだけでなく、聴き手の反応も一緒に観察するのがおすすめです。どのような話し方が効果的かが見えてきます。

可能であれば録画して、後から見返してみましょう。

 

プレゼンが学べるセミナーやスクールに参加する

プレゼンが学べるセミナーやスクールに参加するのも、プレゼンの話し方を練習する方法です。

実際の現場で経験を積んで身につけるのも、うまい人のプレゼンから学び取るのも、簡単ではありません。特に、最短でプレゼン能力を高めたい方は、プロの講師から具体的に教えてもらうのがおすすめです。

コミュトレのスピーチ・プレゼンスキルコースでは、実践形式の練習と学習を、プロの講師と二人三脚で行えます。

人前で自信を持って話したい人から、聴き手の感情を動かす技術が欲しい人まで、レベルに合わせて学べるでしょう。ぜひ、下記からお申し込みください。

 

本で独学する

プレゼンの話し方の練習方法として、本で独学で勉強するのもおすすめです。その際には、伝え方を題材とした以下の3冊を手に取ってみてください

  • 話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ 10万人のデータから導き出されたビジネス・コミュニケーションスキル「著者:野田雄彦氏」
  • 人は話し方が9割「著者:永松茂久氏」
  • TED 脅威のプレゼン 人を惹きつけ、心を動かす9つの法則「著者:カーマイン・ガロ」

本で学んだことは、すぐに実践してみるのが大切です。何度も繰り返し読み、その度に職場で活用してみましょう。

 

まとめ:プレゼンは魅力を高める「話し方」で乗り切ろう

コミュトレ

今回の記事では、プレゼンテーションの魅力を高める話し方として、以下の8つのコツをお伝えしました。

 

【プレゼン話し方のコツ】

  1. 話し方の基礎を忘れない
  2. 出だしで親しみやすさを持ってもらう
  3. 出だしやプレゼン中は数字で示して興味を引く
  4. 専門用語は使わずにできるだけわかりやすくする
  5. ジェスチャーを取り入れる
  6. 間を効果的に使用してメリハリを演出する
  7. ローコスト・ハイリターンを示す
  8. 異なる観点で3つの理由を述べる
 

これらはいずれも、会議や人前でプレゼンテーションをする際、「これだけは押さえていただきたい!」重要なポイントです。

これらのポイントを頭に入れたうえでプレゼンテーションに臨むと、説得力が格段に高まっていくのを実感できるでしょう。

ぜひ、この記事をブックマークしたり印刷したりして、プレゼンテーションをする前に見返してみてください!

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