言語化に聞きなじみはあっても、詳しく知らない方は多いでしょう。
言語化は頭の中に浮かんだイメージや、抽象的な概念を言葉に変える力です。ビジネスでは、相手にわかりやすく具体的に伝えるスキルを指します。
本記事では、言語化に求められるスキルや、うまい人・下手な人の特徴を紹介します。トレーニング方法も合わせて紹介するので、言語化能力を高めたい方はぜひ参考にしてください。
また、「コミュトレ」のビジネスチェックを受けると、自身のコミュニケーション能力の強み・弱みが把握できます。
ビジネスで求められる言語化には、コミュニケーション能力も必要です。自身の課題を分析して、言語化能力を身につけましょう。
少しでも興味がある方は、ぜひ下記からお申し込みください。
目次
言語化とは?
言語化とは、自身の意見や考え・感情を言葉にして表現するスキルです。言語化がうまい人は、複雑な内容も、聴き手が理解しやすい言葉で話せます。
そのため、発言の説得力が高く、周囲からも信頼されます。本記事を参考に、言語化とはなにかを深く理解しておき、ビジネスで役立てられるように鍛えておきましょう。
言語化の5大要素
本章では、言語化を構成している5大要素を紹介します。
- 観察力
- 具体化力
- 要約力
- 語彙力
- 伝達力
言語化を構成する要素を知っておくと、言語化が具体的になにを目指し、どのようなことを行うのかへの理解が深まります。
ビジネスで実践するためにも、ぜひ最後までお読みください。
観察力
言語化を構成する要素として、観察力が挙げられます。観察力とは、物事を正確にとらえる力です。優れている人は、物事の違いや変化、共通項にすぐに気づきます。
その気づきが、言語化の最初のステップです。そこから「なぜ」「どれだけ」などを考えることで、頭の中の抽象的な考えが具体的な言葉に変わっていきます。
言語化するには、「人」「モノ」「情報」の、違いや変化に目を向けてみましょう。
具体化力
具体化力も、言語化を構成する要素です。具体化力とは、頭の中の物事や目の前の出来事を、具体的に表現する力を指します。
たとえば、具体化力がない人は自身のイライラの感情を、そのまま「イライラする」としか表現できません。
しかし、具体化力が高い人は、「◯◯が原因で◯◯に対して◯◯と言いたい」と表現できます。
抽象的にしか言えない方は、聴き手がイメージしやすい言葉とはなにか考えたり、感情や出来事を分析したりしてみてください。
要約力
言語化を構成する要素として、要約力も挙げられます。要約力とは、話の重要なポイントをまとめて、短く簡単に表現する力です。
言語化する際には、抽象的な考えやイメージを、言葉に置き換える必要があります。
重要なポイントがわかっていなければ、見当違いな言葉に置き換えてしまうため、要約力は言語化に欠かせません。
また、自分の考えをまとめられないと、話が冗長になる傾向があります。余計に話がわかりづらくなるため、言語化能力が低い印象を与えてしまいます。
語彙力
語彙力も、言語化を構成する要素です。語彙力とは、さまざまな出来事や感情に対応する言葉の知識と、状況に応じて使いこなす技術を合わせた力です。
語彙力の高い人は、複雑な考えや状況に対してもピッタリな言葉を思いつき、当てはめられます。
反対に、語彙力が低い方は伝えたい事柄を言葉にできず、間違った言葉で誤解を招いてしまうでしょう。小説や辞書などを読んだり、さまざまな立場の人と話したりすると、語彙力を高められます。
伝達力
言語化を構成する要素として、伝達力も挙げられます。伝達力とは、相手にわかりやすく伝える力です。自分の考えや感情を言葉にできても、相手に正確に伝わらなければ、言語化ができているとは言えません。
たとえば、知識がない人に専門用語を使って説明しても、言語化がうまいとは感じてもらえないでしょう。
言語化を正しく実践するには、相手の理解度や置かれた状況・立場に合わせて、伝え方を変えてみてください。
言語化がうまい人の3つの特徴
言語化がうまくなるには、観察力や伝達力など、構成する要素を身につけるのが大切です。
本章では、それらを身につけた言語化がうまい人が共通して持つ、3つの特徴を紹介します。
- 誰に何を伝えたいか意識している
- PREP法を使っている
- 簡潔かつ明確を意識している
職場にこれらの特徴を持つ人がいれば、ぜひ真似してみましょう。
誰に何を伝えたいか意識している
言語化がうまい人の特徴として、誰になにを伝えたいか意識している点が挙げられます。言語化の本質は、自分の考えや感情を相手に正しく理解してもらうことです。
そのためには、自分の言葉で話すよりも、相手がわかる言葉に置き換えるのが大切です。
たとえば、以下のような工夫を行うのがよいでしょう。
- 専門知識を持たない人:簡単な言葉で話す
- 忙しい人:短くまとめる
- 小さな子ども:筋道立ててゆっくり話す
話しかける前に、相手がどのような人物で、どのような状況にあるのか考えてみてください。
PREP法を使っている
PREP法を使っていることも、言語化がうまい人の特徴です。PREP法とは、ビジネスシーンで用いられる話の構成方法で、以下の順番で話します。
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- 結論(Point)
この順番に話を当てはめようとすると、自分の中で結論や論拠が明確化します。
理由や具体例を見直すことで、なぜそのような結論に至ったのか、自分の考えのプロセスが見えるためです。
その結果、相手にもわかりやすい形で結論が表現でき、言語化がうまい印象を与えられます。
簡潔かつ明確を意識している
言語化がうまい人の特徴として、簡潔かつ明確に話す意識も挙げられます。相手にわかりやすく伝えるには、膨大な量の情報を与えるよりも、短くまとまっている方が効果的なためです。
たとえば、「◯◯は××です。××とは□□のことで、□□とは」と話しても、誰も理解してくれません。
言語化がうまい人は、話を簡潔かつ明確に話せます。しかし、頭に浮かんだ言葉をそのまま話した結果、そのようになっているわけではありません。
話す前に内容を整理して、ようやく簡潔かつ明確に話せています。
真似する際は、話す前に整理する癖をつけるところから始めましょう。
言語化が苦手な人の3つの特徴
言語化がうまい人は、相手にどのように伝えればわかってくれるのかを考えています。本章では反対に、言語化が苦手な人の特徴を紹介します。以下の3つです。
- 独りよがりになっている
- 伝えたい内容が整理されていない
- 抽象的な表現ばかりで具体例が不足している
自身が当てはまっていると感じた場合は、うまい人の特徴を真似てみましょう。
独りよがりになっている
言語化が苦手な人の特徴として、独りよがりになっている点が挙げられます。
相手の知識や状況、立場を考えず一方的に話しても、正しく伝わりません。それでは、言語化ができているとは言えないでしょう。
伝えたいことをただ発するのではなく、相手に合わせた会話を心がけてください。
事前に第三者に話す内容を確認してもらっておくと、独りよがりな伝え方も改善できます。
確認してもらう余裕がない場合は、話の中で表情を観察したり、逆質問をしたりするのがおすすめです。相手の理解状況がわかれば、正しい伝え方が見えてくるでしょう。
伝えたい内容が整理されていない
どのような内容を伝えたいのか整理していないことも、言語化が苦手な人の特徴です。
話しながら考えをまとめて言語化するのは、コミュニケーション能力に優れた方でも難しい技術です。
大抵は前置きや補足が増えたり、話があちこちに飛んだりして、なにを伝えたいのかが不明瞭になってしまいます。
言語化をうまく行うには、結論がはっきり定まった状態で話し始めましょう。
そのための方法としては、PREP法がおすすめです。話し始める前にPREP法で話を構成すると、内容が整理され、伝えたいことが定まります。
抽象的な表現ばかりで具体例が不足している
言語化が苦手な人の特徴として、抽象的な表現に頼るばかりで、具体例の提示ができない点も挙げられます。
抽象的な表現とは、たとえば、「この商品はすごく便利」「ある程度終わりました」などです。
このような言葉は、受け取り手次第で意味が変わってしまいます。
「この商品は◯◯の工程を短縮できる」「50%終わりました」など、具体的に伝えるよう心がけましょう。
また、具体例を模索していない人の話は根拠が不足しており、内容が薄くなりがちです。説得力を持たせるためにも、話す前に具体例を探してみてください。
言語化能力を高めるメリットは?
本章では、言語化能力を高めると得られる、2つのメリットを紹介します。
- 相手の言いたいことや伝えたいことが素早く理解できる
- 物事がスムーズに進められる
以下の記事でも、言語化能力を鍛えるメリットを詳しく紹介しています。高めるきっかけにするために、ぜひ参考にしてください。
■言語化能力を高めるトレーニング方法とは? モヤモヤを言葉にする5つのメリットや鍛え方も解説
相手の言いたいことや伝えたいことが素早く理解できる
言語化能力を鍛えるメリットとして、相手の言いたいことや伝えたいことが、素早く理解できる点が挙げられます。
言語化がうまい人は、見聞きした事柄を頭の中で処理して、はっきりとした言葉に変換できるためです。
相手の話が要約されていない場合でも、考えや要望をすぐに察せるでしょう。また、そのような能力は、周囲からの信頼を得るのに役立ちます。
緊急時の慌てた報告を瞬時に理解したり、言いづらいことを察したりできると、頼りになる印象を与えられるためです。
チームを率いる立場の方は、ぜひ目指してみてください。
物事がスムーズに進められる
物事をスムーズに進められる点も、言語化能力を鍛えるメリットです。言語化能力が高いと、自分の意見や立ち位置を、わかりやすく説得力のある言葉で伝えられるためです。
誤解を招くことなく、周囲を納得させられ、物事をスムーズに進められるでしょう。反対に、言語化能力の低い人は、順調に物事を進められません。
真意と違う形で相手に話が伝わってトラブルが起きたり、納得を引き出せず棄却されたりするためです。
自分の意見を通したい方は、言語化能力を鍛えておきましょう。
言語化能力を鍛える方法3選
言語化能力を鍛えると、周囲からの信頼を得られたり、仕事をスムーズに進められたりします。
本章では、言語化能力を効果的に鍛える方法を紹介します。おすすめは以下の3つです。
- ビジネススキルスクールに通う
- 読書や言語化力が高い人を真似る
- 素直に意見を聞く
以下の記事でも、言語化のトレーニング方法を紹介しています。言語化能力を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。
■言語化が苦手でも伝えたい!言語能力を高めるトレーニング方法3選
ビジネススキルスクールに通う
言語化能力の鍛え方として、ビジネススクールに通う方法が挙げられます。ビジネススクールに通うと、プロからのフィードバックを受けられ、効率的に上達するためです。
どのように伝えればわかりやすかったのか、話のどの部分が抽象的なのかなどの改善部分を、自分1人で見つけるのは困難です。
しかし、言語化能力が高い人に客観的に見てもらえると、そこもすぐに言語化して教えてもらえるでしょう。
コミュトレはフィードバックを何度も受けながら、座学と実践練習を繰り返して練習します。言語化能力を短期間で鍛えられるため、ぜひお申し込みください。
読書や言語化力が高い人を真似る
読書や言語化がうまい人の真似でも、言語化能力を鍛えられます。
読書では自分の中にはない多種多様な表現・言い回しを学べて、うまい人を真似すると実践的な使い方が身につくためです。
抽象的なまま話してしまう方には本が、具体的に話しているはずが相手に伝わっていない方は、言語化がうまいと感じる人の真似がおすすめです。
どちらも継続すると、言語化能力を高められるでしょう。また、周囲に言語化がうまい人がいない場合は、プロから直接学ぶのがおすすめです。
素直に意見を聞く
言語化能力を鍛える方法として、素直に意見を聞くことも挙げられます。
自分の説明のなにが悪かったのかを聞き、取り入れるのが上達に大切なためです。
話がわかりにくい理由を1人で考えても、正解にはたどり着けません。同じ説明でも、相手の状況・理解度が違えば、わかりやすさも変動するためです。
また、相手にも意見を具体的に言ってもらうのが大切です。
ただ「わかりにくかった」と言われても、改善すべき点がわかりません。「時間がない状況で無駄な情報が多かったから」など、なぜわかりにくかったかの意見ももらいましょう。
まとめ|言語化する力を鍛えるならコミュトレ!無料セミナー開催中
言語化とは、自分の考え・意見、感情を相手にわかりやすく表現する力です。鍛えると、仕事や人間関係構築をスムーズに進められるでしょう。
短期間のトレーニングで言語化を身につけるには、プロからのアドバイスや、フィードバックを受けるのがおすすめです。
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現段階で言語化するために不足している能力や、今後意識していくべきこと、効果的なトレーニング方法がわかるでしょう。
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