プレゼンテーションで緊張しない方法は、十分な事前準備や、聴衆の反応を気にしないなどの考え方の変更です。
本記事では、プレゼンテーションで緊張しない方法や、そのために有効な練習方法を紹介します。
声が震えてしまう場合の対策も紹介するので、人前で緊張してしまいがちな人は、ぜひ参考にしてください。
ただし、責任を背負いながら人前に立つ以上、ある程度の緊張は仕方ありません。大切なのは適度な緊張の範囲にとどめ、その中でも話せるようになることです。
緊張しない方法だけでなく、話す技術も見直してみましょう。
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目次
プレゼンテーションで緊張する主な原因
プレゼンテーションで緊張する主な原因は、以下の3つです。
- 準備が不足している
- 慣れていないために雰囲気に飲まれている
- 失敗を怖がり過ぎている
準備不足とは、原稿の質が低いことや練習量が足りていないことを指します。うまくいくのか不安になり、それが緊張の元となります。
慣れていないために雰囲気に飲まれるのは、プレゼン経験が浅い人にありがちな緊張の原因です。
プレゼンテーションでは、見知らぬ大勢の人の視線が自分に注がれます。見知った人だけで行うプレゼンでも、普段の雰囲気とは異なる空気感に包まれるでしょう。
そのため、慣れない雰囲気にとまどい、緊張感が高まってしまいます。
プレゼンテーションで緊張しないためには、なぜ自分が緊張しているのかを理解し、対策を講じるのが大切です。
本記事を参考に、自分にぴったりな緊張しない方法を見つけてください。
プレゼンテーションで緊張しない方法6選
プレゼンテーションで緊張する原因は、準備不足や慣れない雰囲気に飲まれることです。
本章では、そのようなケースを防ぐための、プレゼンで緊張しない方法を6つ紹介します。
- 完璧を求めすぎない
- 資料や原稿を作り込んでおく
- 十分に練習しておく
- 聞いている人の反応を気にしすぎない
- ゆっくり話すことを心掛ける
- 分かりやすく伝えることに集中する
すぐにでも取り入れられる方法も紹介しています。プレゼンで緊張しがちな方は、なぜ自分が緊張してしまうかを考えながら読み、ぜひ取り入れてみてください。
完璧を求めすぎない
プレゼンテーションで緊張しない方法として、完璧を求め過ぎないことが挙げられます。
「1つもミスできない」との意識が、強い緊張を生んでしまうためです。
身体に余計な力が入って声が出にくくなったり、些細な間違いで頭が真っ白になったりして、大きなミスをしてしまうでしょう。
完璧を求め過ぎずに本番に挑むには、「よいプレゼンテーション」に対する認識をあらためるのが大切です。
よいプレゼンテーションとは、ミスが1つもないものではなく、聴き手が理解しやすく印象に残るものを指します。
ミスが極端に多いと理解は難しくなりますが、1つ2つ程度では大きな影響はありません。
自分基準の出来栄えではなく聴き手ファーストの意識を持ち、本番では完璧を求めすぎないようにしましょう。
資料や原稿を作り込んでおく
資料や原稿を作り込んでおくのも、プレゼンテーションで緊張しない方法です。
質を高めておくと内容に対して自信がつき、安心して本番に臨めるためです。
反対に準備不足では、「失敗するかもしれない」「質問されたらどうしよう」と、不安に感じて緊張してしまいます。
そのような不安を払拭できるよう、資料や原稿は作り込んでおくのが大切です。特に、作成する際には以下の4つに気をつけてください。
- 訴えかけたいメッセージが明確か
- 資料や原稿に矛盾はないか
- 制限時間内に収まっているか
- 想定質問を用意しているか
説得力が足りないと、聴衆の反応は悪くなります。話している中で「どうにかしなければ」と焦り、緊張がさらに増してしまうでしょう。
プレゼンテーションでの緊張を抑えるためには、資料・原稿を自信を持てる程度に練っておくのが重要です。
十分に練習しておく
プレゼンテーションで緊張しない方法として、十分な練習も挙げられます。
自身の出来に納得いくまで練習すると、本番への不安を払拭できるためです。「何度も練習したから大丈夫」と、強い気持ちを持てるまで練習してみてください。
そのためには、原稿を繰り返し読むのはもちろんのこと、本番を想定した環境を作るのも大切です。
たとえば、「同僚に見てもらう」「同じ広さの部屋を使う」「機材の操作も行う」などです。
予想外な事態を起こさないよう、本番さながらの環境で練習しましょう。
また、プレゼンテーションでもスピーチでも、原稿は見ながら話して構いません。「忘れたらどうしよう」と不安を抱える方が、よいプレゼンができないためです。
ただし、ずっと原稿を見ていると説得力は落ちてしまいます。練習から視線やジェスチャーにも気を配ってみてください。
聞いている人の反応を気にしすぎない
聞いている人の反応を気にし過ぎないことも、プレゼンテーションで緊張しない方法です。
気にし過ぎると話すのに集中できずミスをしたり、思った反応が得られない時に、必要以上にプレッシャーを感じたりします。
聴衆の反応はあまり気にせず、練習通りにプレゼンを進めましょう。
しかし、相手を説得し行動をうながすには、表情や雰囲気を観察して伝え方を工夫するのも大切です。
プレゼンテーションの経験を積み、緊張しなくなってきた方は、そちらを目指してみてください。
また、どうしても反応が気になり緊張してしまう方は、よい反応を示す1人を探すのがおすすめです。
リアクションや相づちを打ってくれる1人を見つけ、その人に向けて話すようにすると、うまくいっているイメージが持てて緊張が和らぐでしょう。
ゆっくり話すことを心掛ける
プレゼンテーションで緊張しない方法として、ゆっくり話すことも挙げられます。
呼吸を深くして身体をリラックスさせる効果だけでなく、聴衆からの反応が良好になる効果も得られるためです。
聴き手が理解しやすいスピードは、1分間に300字程度とされています。実際に口にしてみるとわかりますが、かなりゆっくりに感じるスピードです。
そのため、ゆっくり話す方が聴き手は話を理解しやすくなり、相づちやリアクションが多く見られます。
反対に、早口で話すと聴衆は理解しにくくなり、自分自身も呼吸が浅くなって身体が強張ります。その状態ではリラックスは到底できず、緊張が増してしまうでしょう。
ゆっくり話せるように、原稿を作る際から意識してみてください。
分かりやすく伝えることに集中する
わかりやすく伝えることに集中するのも、プレゼンテーションで緊張しない方法です。
自分が話すことだけを意識すると、場の空気感に左右されず話せるためです。
プレゼンテーションは、見知らぬ大勢の視線が注がれた、失敗できない状況で行われます。
日常とかけ離れた状況であり、実際に場に立った際の空気は異様なものに感じられるでしょう。
そのため、周囲を気にしていると雰囲気に飲まれ、緊張してしまいます。
しかし、自分の中でわかりやすく伝えることだけに集中すると、そのような空気感を無視できます。
聴衆の反応も気にしないため最高のプレゼンにはなりませんが、雰囲気に飲まれて練習の成果を出せないよりは、聴き手の納得を引き出せるよいプレゼンになるでしょう。
場数を踏み緊張が少なくなってきた頃合いで、聴衆の反応で伝え方を変える、質の高いやり方にチャレンジしてみましょう。
プレゼン本番で緊張しないための練習方法
プレゼンテーションで緊張しないためには、不安に感じる要素を少なくして、自信を持って臨むのが大切です。
そこで、本章ではプレゼン本番で緊張しないための、不安要素を払拭する練習方法を紹介します。
- 立って練習をする
- 時間を計りながら練習する
- 気になる点は原稿にメモをしておく
すぐに取り入れられる方法ばかりのため、ぜひ実践してみてください。
立って練習をする
プレゼン本番で緊張しないための練習として、立った状態での練習が挙げられます。
座った状態と立った状態では、息の吸い方や声の届き方、自分から見える景色が異なるためです。
座った状態でしか練習していないと、本番で違いに戸惑ってしまうでしょう。特に、座った状態で原稿を常に見ながら練習すると、本番で力を発揮できません。
練習は本番同様の環境で行うのが大切です。
また、説得力を高めて行動・購買をうながすには、身振り手振りなどの非言語コミュニケーションも重要です。
座って練習していると、それらが身につきません。練習の段階から姿勢をただし、視線や表情・身振り手振りを意識しましょう。
本番さながらの状態での練習を繰り返すことで、緊張しない力も説得力も高められます。
時間を計りながら練習する
時間を計ることも、プレゼン本番で緊張しないための練習方法です。
プレゼンは多くの場合、制限時間が設けられています。練習の段階から時間感覚を磨いていなければ、制限時間に対するズレが大きくなり、焦ってしまうでしょう。
練習の際には以下の3つのポイントを意識しながら、時間を計っておきましょう。
- 1分間に300文字程度のスピードで読む
- 聴き手が資料を見る時間・考える時間なども考慮する
- 要所要所に目安の時間を記載する
目安の時間を記載するのは、本番で早口になってしまった際に、自身で修正するためです。
プレゼンテーションに慣れた人でも、本番では少し緊張して早口になってしまいます。それに自分自身で気づくには、目安時間の記載が欠かせません。
気になる点は原稿にメモをしておく
プレゼン本番で緊張しないための練習方法として、気になる点を原稿にメモしておくことも挙げられます。
たとえば、「ここで間を取った方がいい」や、「専門用語で難しい可能性がある」などです。
このようなメモをしておくと、想定しておくべき事態が可視化され、本番の進行も明確化してスムーズに進みます。
目線を送るポイントや、ジェスチャーを使うポイントなども、練習の中で気づいた際にメモするのがおすすめです。
ただし、メモが多過ぎると緊張の原因にもなります。やるべき行動が多くて不安になったり、できなかった際に焦ったりするためです。
あくまで自分へのアドバイスとしてメモを取り、実行し忘れても気にしないよう心がけましょう。
「必ずしも原稿通りに進める必要はない」と考えるのが、緊張せずにプレゼンを行う第一歩です。
人前で声が震えない方法
プレゼン本番で緊張しないためには、本番を想定した練習をして、安心感を持てるまで準備するのが大切です。
しかし、それでも人前に立つと緊張して、声が震えてしまう方も多いでしょう。
人前でも声が震えないようにするには、息を深く吸える状態の維持が重要です。そのためには、以下の3つの方法を試してみてください。
- 話す前にストレッチをする
- 腹式呼吸で深呼吸を行う
- 一息で話し過ぎない
ストレッチで肩回りを動かすと胸元の強張りが消え、自然と深く呼吸できます。肩を前後にゆっくり回す、耳に近づけるように上げてストンと落とす、などのストレッチを行いましょう。
また、ストレッチや深呼吸で息を深く吸えても、一息で長く話すと呼吸が浅くなります。
それでは声が震えてしまうため、息継ぎのタイミングを意識的に増やしてみてください。
他にも、「失敗しても死ぬわけじゃない」など、考え方を変えてみるのもおすすめです。
【まとめ】プレゼンテーションでは緊張とうまく付き合おう
プレゼンテーションで緊張しない方法は、十分な練習を行うことや、周囲の反応を気にせず自身のペースで話すことです。
しかし、責任を背負いながら人前に出る以上、ある程度緊張してしまうのは仕方ありません。
緊張しながらでもしっかり話せるように、ストレッチや話し方の改善を行い、緊張を飼いならしながらプレゼンに臨んでください。
また、自分が人よりも緊張しやすいのかを知っておくと、どのレベルの対策を講じればよいかが見えてきます。
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