※こちらの記事は、2021年9月の情報をもとに書いております。サービス内容や名称は変更の可能性がございますので、予めご了承ください。
皆さんには、「目標」や「理想像」はありますか?
元気に頷いた方もいれば、ふっと目をそらしたくなった方もいるかもしれません。
「目標」というのは、自分の成長の道筋を示してくれたり、モチベーションになったりします。
だからこそ、「目指すべき目標をもったほうがいい」と周囲から言われることもあるでしょう。
でも、今、明確な目標がないからといって、心配する必要も、プレッシャーを感じる必要もありません。
実は、成長の入り口では、明確な目標は必ずしもなくて良いんです。
では、どう成長していけるのでしょうか。
今回は、ご自身の体験からそれを伝えてくれた、コミュトレ受講生のRさんのインタビューをご紹介します。
20代中盤のRさんは、社会人2年目の終わり頃、コミュニケーション能力向上に向けてコミュトレで学び始めました。
既に1年以上学習を継続し、めきめきスキルアップしているRさんですが、意外にも「僕には、これといった目標や理想像はないんです」と語っています。
一体、何がRさんの成長を後押ししたのでしょうか?
Rさんの成長ストーリーを辿ってみましょう。
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目次
「それって何の話?」指摘されるストレスがスキルアップのきっかけに
― Rさんは、どういったきっかけで「コミュニケーション能力を身につけよう」と思ったんですか。
Rさん:考え始めたのは、社会人2年目の終わり頃ですね。
当時、仕事で上司から怒られることがとにかく多くて、それがすごくストレスでした。
どうしたら解消できるんだろう…と調べている内に、やっぱりコミュニケーションが原因かなと思うようになったんです。
― 自分で原因を突き止めるのはすごいですね。
Rさん:はじめは、若手で経験も知識も足りないし、そこからくる業務上のミスが怒られる原因かなと思ってたんです。
でも、先輩から「報連相、うまくないよね」って言われることがあったんですよね。
それで、仕事でミスしてしまうのも良くないけど、それ以上に、それを報告したり事前に相談したりできていないのが問題だなと思うようになったんです。
― 目の前の業務でいっぱいいっぱいになると、そういった報連相に気がまわらないことってありますよね。助けを借りる余裕もないというか。
Rさん:そうなんですよね。いざ報告に行っても、何とかして伝えようっていう気持ちが先走って、とにかく起きたことを1から10まで頑張って話してました。
結果的に、上司から「何が言いたいんだ?」「それって何の話?」って聞き返されて、どんどん萎縮してしまって…
話すことに自信がなくなったし、上司に報告しに行く度に気が重くなりました。
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コミュニケーション能力は、今も、これからもずっと必要
― 仕事上のコミュニケーション、という点を考えると、元々コミュニケーション自体が得意でない方と、社会人になって求められるレベルが上がって苦労する方がいらっしゃいますよね。Rさんは、どうでしたか?
Rさん:僕は元々そこまで得意ではなかったですね(笑)
だから、コミュニケーションを学ぶとなると、やはり少しためらいはありました。そもそも身につけられるものなのか、という不安もありましたし、ちゃんと自分が続けられるかも心配でしたね。
当時はまだ社会人2年目で、「自己投資」みたいなこともしたことがなかったので、金銭的にも迷いはありました。
― たしかに、それらはコミュニケーションをこれから学ぼうとする人にとって共通の不安ですよね。
Rさん:やっぱりそうですよね。勇気いりましたもん(笑)
とはいえ、コミュニケーション能力って、今だけでなくて、年をとっておじいちゃんになってもずーっと必要じゃないですか。
そう思ったら、自己投資するだけの価値はあるのかなと思いました。
「やり方」を知ることが、自信に変わる
― 実際にコミュニケーションを学び始めて、変化はありましたか。
Rさん:一番大きかったのは、「やり方」を知れたことですね。
さっきお話したように、元々は、「とにかく伝えなきゃ!」っていう一心で話してしまっていたので、まったく理路整然としていませんでした。
どう説明したらわかりやすいか、分からなかったんですよね。
でも、報告でも相談でも、「やり方」があることを知って、「たしかに、そうやって話したら伝わりそうだな」「こういう風にやれば良いのか!」って腑におちたんです。
職場で実践できるようになってくると、上司からも良い反応が返ってくるようになって、手応えを感じました。
― 相手からの反応が変わってくると、本当に力がついたということを実感できますよね。
Rさん:そうですね。上司からの指示を理解するときにしても、雑談にしても、「あ、できた!」っていう感覚があると、それが少しずつ自信になります。
今も上司からまったく指摘がない訳ではないですけれど、「何言いたいの?」って言われることはだいぶ減りましたね。
以前に比べればかなり自信をもって話せるようになったし、指摘されても落ち込む度合いが軽くなりました。
理想はなくても、学ぶプロセスそのものの楽しさが、原動力となる
― Rさんは、既に1年以上、仕事上のさまざまな場面で使えるコミュニケーションのとり方を学んでいらっしゃいますよね。どのような目標、理想像を目指しているんですか。
Rさん:いや、実を言うと、これといった理想像があるわけではないんですよね。
とにかく仕事でのストレスを減らしたいっていう気持ちで始めたので、はじめの内は「タメになるな。でも、コレ自分はできてないな」と思うことばかりでした。
何かを目指すというよりも、目の前のものを吸収するのに精いっぱいだったんです。
― そうだったんですね。今は、気持ちに変化はありますか?
Rさん:学び始めて半年くらい経ってから、「学ぶこと自体が楽しい」と思えるようになってきました。
点と点が線でつながったっていうんですかね、「あ、これは、あの時学んだことと似てるな」っていう共通項が見えてきたんです。
たとえば、はじめに上司に対する報告の仕方を学んでいたとき、上司の役割についてもあわせて学んだんです。
組織の中で、上司がどのような責任を負っているかを学ぶことで、報告や相談のポイントが見えてきました。
その後、上司から指示を受ける方法を学んだときは、「上司がどのような意図で指示をしているのか」をくみ取ることを求められたんですよね。
その時に、上司の立場や責任を既に理解していたおかげで「だから上司はこういうアウトプットを望んでいるんだな」と推察しやすくなりました。
― 報告は「伝える」、指示の理解は「聴く」というようにやることは異なりますが、本質的におさえるべき点は同じだったんですね。
Rさん:はい。そうやって、学んだことが自分の中でつながっていくと、段々おもしろくなってきたんです。
今は、「改善したい」というよりは「ブラッシュアップしたい」という気持ちで学んでいます。
コツやポイントは、以下の記事をチェック!▶上司の期待値を知りたい:上司との関係を良くしたいあなたへ 上司の期待を知っていますか?
▶上司が感心する報告のコツを知りたい:上司から感心される部下vsウンザリさせる部下|報連相にみる5つの違い
▶上司へスムーズに相談できるようになりたい:上司に評価される効果的な相談のコツ|5つのポイントで確認しよう
出世しなくても良いから、会社に必要不可欠な人でありたい
― マイナスを埋めるためにはじめたことが、0を1に、10に、100にと伸ばしていくことに変化していったんですね。
「こうなりたい」という理想を“持たなくてはいけない”と考えがちですが、目の前のことに一生懸命に取り組んでいった先で、道が拓けていくのだということがよくわかりました。
Rさん:そうですね。僕の中で1つだけ明確なことは、「出世しなくても良いから、会社に必要不可欠な人でありたい」ということなんです。
具体的にどのような人なのか、といわれるとうまく説明できないんですけど、縁の下の力持ちとして周りを支えられる存在でいられると良いなって思います。
そうあるために、その時々で求められることを学び続けていくことが、僕の中で大切なのかもしれません。
― 周りの期待に応えられ続ける自分であるための成長なんですね。今後学んでいきたいことはありますか?
Rさん:社会人4年目からは、会社に還元していくよう、上司からは言われています。
3年目までに仕事の概要はおさえられたので、これからはより正確に仕事をこなせるようになりたいですね。
そのためにも、他部署の方との交渉方法などが求められるように思います。部署の中でのパルプとなって、上司や社長から期待される水準を満たしていきたいです。
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まとめ:目の前の課題に取り組み続けた先で、目標が見つかる
「これを達成したい」「こういう人になりたい」
そういった目標や理想像がないことに、焦りを感じたことはありませんか?
今回のRさんのストーリーは、必ずしも「明確な目標」が成長の入り口にあるわけではないということを教えてくれました。
目の前の課題に、まず取り組んでみる↓学ぶこと自体が楽しくなってくる↓新たに身につけたいスキル・学びたいことが浮かび上がってくる↓次なる成長につながる
目標をもつことにがんじがらめになるではなく、まずは行動してみること。
それが成長の一歩であり、その先で目標が徐々に形成されていくのでしょう。
本記事が、皆さんのスキルアップ・成長のヒントになれば幸いです。
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