『○○の秋』
皆さんはこの○○の中に何が入るでしょうか。
秋は色々な行動がしやすいときだからこそ、
この機会に『挑戦する秋』にしてみてはいかがでしょうか?
1.ほんの些細な一歩から人生は始まっていく
挑戦をするという言葉を聴いて、
大きな一歩を踏み出さなければならないと捉える人は多いのではないでしょうか?
実際、挑戦は「困難な物事・新しいことに挑む」ことなので、
一歩踏み出すためには勇気が必要不可欠です。
ただ、ここで大きな一歩を踏み出さなければならないという訳ではありません。
まずは、自分にできる小さな一歩で構いません。
小さな一歩によって大きな変化を起こすことができます。
ある卒業生の中に小さな一歩が大きな成果を生み出したという成果報告がありました。
彼女が、ある喫茶店に入ったときの話です。
今までは人見知りということもあり、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
そこでまずは、彼女自身の小さな一歩としてお会計が終わった後、
最後に「ごちそうさまでした!」と笑顔で挨拶をすることを心掛けていたようです。
1週間に1回程度続けていると、1カ月後店員の方が自分の挨拶に対して
「いつもありがとうございます!」
と笑顔で声を掛けてくださったようです。
それから彼女は店員と非常に仲良くなり、今ではプライベートのことも打ち明ける間柄になったと言っていました。
これは、彼女自身が『挨拶』をするという小さな一歩を踏み出していなければ、そういう関係になることはあり得なかったでしょう。
2.挑戦をやめれば、成長も止まる
成長するためには、新しい経験が必要不可欠です。
そして、新しい経験には挑戦が欠かせません。
このように挑戦と成長には相関関係があります。
成長するために、常日頃から新しいことに挑戦をしていきましょう。
度胸を鍛えるため、入ったことのないお店に入るだけでもよいかもしれません。
視野を深めるために、難しい本に挑戦するのもまた成長へ繋がりますよね。
ただ、挑戦には失敗がつきものです。
誰しも失敗を恐れて、行動をすることができない人は多いと思います。
そんなときはこの言葉を思い出してください。
3.『挑戦することに意味がある』
メジャーリーグで昨年ナ・リーグ東地区最下位だったフィラデルフィア・フィリーズという野球チームの話です。
その現監督はゲーブ・キャプラー氏、
読売ジャイアンツに助っ人外国人として2005年に来日した選手でした。
彼は広い守備範囲と強肩が売りの選手として、
2004年にはボストン・レッドソックスのワールドシリーズ制覇に大きく貢献しました。
その翌年、日本という島国に助っ人枠として来日したことは、
彼にとって大きな挑戦だったと思います。
しかし、開幕から17打席連続でノーヒット、結局38試合で打率も1割5分2厘とお世辞にも良い成績とは言えず、
最終的には自ら契約解除を申し出ました。
明らかに助っ人としては、大失敗だったが、彼自身の中では『ポジティブな経験』として捉えています。
「コミュニケーションについて日本で多くのことを学んだ。
相手の話を注意深く聴くことが大事だし、チームメイトが何を必要としているかを知ることが大事だと気付いた」
そんなキャプラー氏は今季に入っても失敗の連続だった。
監督初年度である今年の開幕直後、
ウォームアップを行っていない投手を起用した不可解な投手交代をしたということで采配についてファンから大ブーイングを浴びた。
しかし、そんな失敗さえも乗り越えられたのは、日本で気付きを得た『選手たちとの対話』を忘れなかったことでした。
開幕当初、疲れを感じていた投手たちのことをいち早く察知し、チームリーダーの投手と話し合った。
その投手の進言を受け入れて、より多くの休みを与える軌道修正を序盤から行っていきました。
結果として、今現在ナ・リーグ東地区2位と大躍進を遂げている。
キャプラー氏は一見大失敗ともいえる出来事から『意味があるもの』にしたのでした。
意味のない挑戦はありません。
挨拶などの自分にできる小さな一歩で構わないので、
何か一つでも挑戦をして、皆さんにとって挑戦できる秋にしてみてはいかがでしょうか。