部下・チーム マネジメントで活用できるビジネススキル

部下とコミュニケーションが取れる上司は信頼される|11個の具体的な向上策

コミュトレ編集部

「部下とのコミュニケーションをうまくとる方法が知りたい」 

「日常から行うべき具体的なアクションは?」 

 

 このような疑問をお持ちの方は多いでしょう。 

 部下とのコミュニケーションを良好にする方法は、相手の心を開くコミュニケーションスキルを身につけることです。 

 本記事では、頼られ信頼される上司になるため、部下とのコミュニケーションを良好にする方法を紹介します。 

 具体的にどのような言動がよいかも説明しているので、ぜひ最後までお読みください。 

 また、「コミュトレ」の無料セミナーでは、コミュニケーションの強み・弱みが診断できます。 

 部下の心を開くために、自分になにが足りないのかを知りたい方は、ぜひ下記からお申し込みください。 

部下とのコミュニケーションに課題を持つ上司の特徴3選

部下とのコミュニケーション

本章では、部下とのコミュニケーションがうまくいかず、課題を抱えてしまう上司の特徴を3つ紹介します。 

  • マネージャー・管理職になったばかりの上司 
  • 部下との関係は良好だが指示だしを遠慮してしまう上司 
  • 部下のモチベーションや目標が高いタフなチームを作りたい上司 

コミュニケーションがうまくいっていない方は、原因を見つける参考にしてください。 

マネージャー・管理職になったばかりの上司

部下とのコミュニケーションに課題を持つ上司として、マネージャー・管理職になったばかりの上司が挙げられます。  

上役から与えられた仕事の割り振りに手一杯で、部下が納得する説明・フォローが不足しているためです。 

部下はロボットではありません。会社の事情があっても忙しくなり負担が増えれば、「なんでこんなしんどい思いをしなきゃいけないんだ」と、不満が溜まります。 

上司が説明して理解を求めない限り、部下との溝は埋まらないでしょう。 

部下との関係は良好だが指示だしを遠慮してしまう上司

指示だしを遠慮してしまう上司も、部下とのコミュニケーションに課題があります。 

簡単に悪化する関係しか作れていない」「部下を納得させる説明力がないと、自分で感じている方も多いでしょう。 

指示だしを遠慮してしまう上司は、部下を思いやる気持ちが強く、優しい傾向があります。 

それを活かせるようにマネジメントスキルを鍛えて、関係構築能力や説明力を身につけましょう。 

部下のモチベーションや目標が高いタフなチームを作りたい上司

部下のモチベーションや目標が高いタフなチームを作りたい上司も、コミュニケーションに課題を抱えています。  

部下を大きく育てるには、上司に要求されるスキルがあまりにも多いためです。 

自分のスキルが不足しているにも関わらず、部下にばかり要求しても、思う結果は得られません。 

まずは、本記事で紹介するコミュニケーションを良好にする方法や、心構えがすべて実践できているかチェックしましょう。 

【向上策】部下とのコミュニケーションを良好にする11個の方法

部下とのコミュニケーション

本章では、部下とのコミュニケーションを良好にする、11個の方法を紹介します。 

  • 話しかけやすい雰囲気と態度を心がける 
  • 毎日、部下とコミュニケーションを取る機会を少しでも作る 
  • 部下の話を最後まで傾聴する 
  • 部下の考え方を肯定する意識を持つ 
  • 部下に「否定」「横柄」な言葉を使用しない 
  • 感謝の気持ちは必ず伝える 
  • 部下に目標とゴールが伝わっているか確認する 
  • 部下の意見・悩みを聞く1on1ミーティングを定期的に実施する 
  • 部下に自分のスケジュールを公開する 
  • 部下のプライバシーは侵害しないように注意する 
  • マネジメントにおけるコミュニケーションのセミナー・講習を利用する 

管理職になったばかりの方がすべてを実践するのは難しいため、1つずつ気をつけていきましょう。 

話しかけやすい雰囲気と態度を心がける

部下とのコミュニケーションを良好にする向上策として、話しかけやすい雰囲気と態度を心がけることが挙げられます。 

部下の心を解きほぐし、「この人は信頼できる」と思わせられるためです。 

話しかけやすい雰囲気を作るには、忙しさやイライラを表情や仕草に出さないよう意識しましょう。 

話しかけられた際は仕事の手を止めて、相手の目を見て相づちを打ちながら聞いてください。 

口角を上げて明るい雰囲気を作ったり、いいことには大げさに喜んだりすると、部下も積極的に話しかけてくれます。 

毎日、部下とコミュニケーションを取る機会を少しでも作る

毎日、部下とのコミュニケーションの機会を作ることも、関係の円滑化には大切です。 

毎日続けることで、話しやすい雰囲気を作れるだけでなく、業務・人間関係のトラブルにもいち早く気づけます。 

話す内容は、日常会話でも報連相でも構いません。一言二言でも「昼休憩・終業の前の10分は会話の時間」と業務スケジュールに組み込んで、毎日実施しましょう。 

ちなみに、「大丈夫?」と聞いても、大抵は「大丈夫です」と返ってきます。「完璧?」と聞いて、困っていることを聞き出しましょう。 

部下の話を最後まで傾聴する

部下の話を最後まで傾聴する

部下とのコミュニケーションを良好にするには、傾聴を心がけることも大切です。 

真剣に話を聞くと、部下は上司や職場に安心感を持ちます反対に、最後まで聞かなかったり真剣に聞かないと、不信感を持たれてしまいます。  

部下が話しかけてくるのは、言いたいことやしてもらいたいことがあるためです。 

部下がうまく話せなくても、憶測で意見や感情を決めつけずに、最後まで話を聞いてみましょう。 

その際には、相づちや質問などのリアクションや、相手の目を見て聞く姿勢が大切です。 

部下の考え方を肯定する意識を持つ

部下の考え方を肯定する意識を持つことも、部下とのコミュニケーションを良好にする方法です。  

人は認められているとわかると自己重要感が高まり、能動的に行動するようになります。 

部下が意欲的に仕事に取り組み、周囲と積極的にコミュニケーションを取るようになれば、チームの信頼関係はより一層深まるでしょう。 

まずは、「そうじゃなくて」を「その視点・発想はおもしろいね」に、言い換えることから始めてみてください。 

また、ほめることでも、同様の効果が得られます。 

部下に「否定」「横柄」な言葉を使用しない

部下とのコミュニケーションを良好にする向上策として、部下に対して、以下のような「否定」「横柄」な言葉を使用しない方法も挙げられます。 

  • 否定的な言葉:「でも」「だって」「どうせ」「できない」「無理」 
  • 横柄な言葉:「だからぁ」「何度も言うけど」「やれよ」 

上記の言葉を使わず、プラスの言葉を積極的に使えば、「信頼できる」「期待してくれている」と部下は感じます自ずと、コミュニケーションは良好になるでしょう。 

自分の言葉には強い影響力があると考えて、否定・横柄な言葉を口にしないように心がけてください。 

感謝の気持ちは必ず伝える

感謝の気持ちは必ず伝える

感謝の気持ちを忘れずに伝えると、部下とのコミュニケーションが良好になります。 

感謝は話しやすい雰囲気作りや、認められていると感じてもらうために大切です。 

欠かさずに伝えることで、部下の方からも、積極的にコミュニケーションを取るようになります。 

なにかをしてくれた際にお礼を言うだけではなく、普段のがんばりに対しての感謝を伝えてみてください。 

たとえば、「いつも見やすい書類をありがとう」「いつも備品の注文ありがとう」などです。 

小さなことでもよいので、具体的に伝えるのがおすすめです。 

部下に目標とゴールが伝わっているか確認する

部下とのコミュニケーションを良好にする向上策として、目標とゴールが伝わっているかの確認も挙げられます。  

「なぜ・なんのために」がわからないと、人はやらされている感覚に陥り、「嫌なことを押しつけてくる人だ」と苦手意識を持つためです。 

以下の例を参考に、どのようなゴールのために、どのような目標を設定したのかを説明しましょう。 

【悪い例】 

「説明資料を15時までに作って」 

【よい例】 

「あなたの企画を通す材料がまだ足りないから、アピールできる説明資料が欲しい。16時の会議までに目を通せるように15時までに作って」 

部下の意見・悩みを聞く1on1ミーティングを定期的に実施する

意見・悩みを聞く1on1ミーティングの定期的な実施も、部下とのコミュニケーションを良好にする方法です。 

他の社員がいる前では、話しづらい悩み・意見もありますそのような声に耳を傾けると、部下からの信頼が大きく高まり、コミュニケーションが円滑化します。  

以下を参考に、1on1ミーティングを実施してください。 

  1. 1回15分~30分で定期的に行えるスケジュールを定める 
  2. 実施する意味・目的を伝える 
  3. 内容を考える 
  4. 実施後は内容を振り返る 

内容は、仕事の報告・職場環境・キャリアの3つがおすすめです。 

部下に自分のスケジュールを公開する

部下に自分のスケジュールを公開する

部下とのコミュニケーションを良好にする方法として、自分のスケジュールの公開も挙げられます。 

上司がどのような仕事をしているのか、部下は知りません。そのため「楽をしてるんじゃないか」「質問をしたいのにいつもいない」と、不満を溜めてしまう人もいます。 

スケジュールを公開すれば、そのような不満を抱く人はいなくなるでしょう。 

また、共有すると仕事を進めやすくもなります。信頼関係が築けていれば、フォロワーシップを発揮し、力を貸してくれる部下も出てくるでしょう。 

部下のプライバシーは侵害しないように注意する

プライバシーの侵害に注意する点も、部下とのコミュニケーションを良好にする方法です。 

プライバシーに干渉しないことで、部下は「一人の人間として認められている」「人として信用できる」と感じるためです。 

反対に、プライバシーを侵害すると、信頼は一気に失われます。 

特に、異性関係を聞く・不必要な接触などのセクハラは、信頼も立場も失ってしまいます。 

マネジメントにおけるコミュニケーションのセミナー・講習を利用する

部下とのコミュニケーションを良好にする向上策として、マネジメントを学べるコミュニケーションのセミナー・講習の利用もおすすめです。 

立場が上がるとアドバイスを受けられなくなり、欠点に気づけなくなるためです。 

コミュトレのマネジメントスキルコースでは、実践形式でプロのアドバイス・フィードバックを受けて練習できます。 

高い目標意識を持つチームを育てたい方から、管理職未経験の方まで学べる3段階のコースがあるため、自分の悩みにあわせて下記からお申し込みください。 

上司と部下がコミュニケーション不足を解消するメリット

部下から信頼される上司になる心構え

部下とのコミュニケーションを良好にするには、話しかけやすい雰囲気づくりや傾聴・考え方の肯定など、部下を思いやった行動が大切です。 

しかし、なぜ上司が手間をかけて歩みよらなければならないのか、疑問に感じる方も多いでしょう。 

理由は、部下とのコミュニケーション不足の解消により、以下のメリットが得られるためです。 

  • 離職率の低下 
  • 生産性の向上 
  • 部下同士でフォローし合う関係の構築 

「チームの成績が思わしくない」「自分だけが忙しい」などの問題は、部下とのコミュニケーション不足の解消で、解決できる可能性があります。 

部下1人1人を社会人として認め、頼りにする姿勢を見せるのが大切です。 

部下から信頼される上司になる心構え【コミュニケーションの基本】

部下から信頼される上司になる心構え

本章では、コミュニケーションの基本でもある、部下から信頼される上司になる心構えを3つ紹介します。 

  • 人前や社内で部下を怒鳴らない 
  • 自分のミスを部下のせいにしない 
  • 部下によって態度を変えない

部下から頼られ、信頼される人気者の上司になるため、ぜひ心に留めておいてください。 

人前や社内で部下を怒鳴らない

部下から信頼される上司になるには、人前や社内で部下を怒鳴らないことが大切です。 

内容よりも、プライドや自尊心が傷つけられた記憶だけが残るため、「人として信頼できない」「もう関わりたくない」と思われます。 

注意する際には、周囲に人がいないことや人間性を否定しないことを意識しましょう。 

もし、人前で怒鳴ってしまった場合は、素直に謝りフォローを欠かさず行ってください。 

自分のミスを部下のせいにしない

自分のミスを部下のせいにしないことも、部下から信頼される上司の基本的な行いです。 

部下からの信頼には、上下関係や仕事の能力以上に、人間として尊敬できるかが問われています。 

ミスを部下のせいにしたり、部下や他人をまず疑ったりする上司は、部下から信頼されないどころか嫌われてしまいます。 

頼りにされ信頼される人気者の上司になるには、「自分の責任が大きい」と口にできる責任感の強さが大切です。 

部下によって態度を変えない

部下から信頼される上司の心構えとして、部下によって態度を変えないことも挙げられます。 

好き嫌いで対応をわけず平等に接すると、「がんばれば評価される」と部下のモチベーションが上がります。 

反対に、露骨に態度を変化させると、「がんばっても意味がない」と部下は仕事をしなくなるでしょう。 

性格や趣味の合う・合わないがあってもなるべく平等に接し、陰口・悪口は言わないよう心がけてください。 

まとめ|部下とのコミュニケーションスキルを向上させるならマネジメントスキルコース

コミュトレ

本記事では、部下とのコミュニケーションを良好にする方法を紹介してきました。  

良好にするには、傾聴力や説明力・観察力、アンガーマネジメントなど、多くのコミュニケーションスキルが求められます。 

要求されるレベルも高いため、手がかりなしの状態で独学で身につけるには、多くの試行錯誤が必要です。 

コミュトレのマネジメントスキルコースで、ぜひ学んでみてください。 

また、無料セミナーではコミュニケーションの強み・弱みが把握できる、無料診断を行っています。 

自身のスキルを把握できれば今度の課題も見え、試行錯誤の期間も短く済むでしょう。 

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コミュトレは、ビジネスパーソン10万人のデータから仕事に必要な「スキル」を特定し、リアルなビジネスシーンを想定したトレーニングを行う【実践型ビジネススキルスクール】。全17種類ものコースがあり、新入社員から経営者まで、一人ひとりの「理想とする成長」にあわせて学習プランを提供。東京・大阪・名古屋に拠点を置き、講義はすべてオンラインで行っている。

1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。

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