「もっとキャリアアップしたい」
そんな向上心高いビジネスパーソンが関心をもつのがキャリアスクール。
一方で、「キャリアスクールが多くて、どう選べばいか分からない」「スクール選びに失敗して、お金や時間を無駄にしたくない」
そんな方が少なくないのも事実です。
そこで今回は、失敗しないキャリアスクールの選び方や、自分の状況にあったキャリアスクールの見極め方について、ビジネススクール講師が徹底解説します。
学習後に「お金を無駄にした…」と後悔しないためのチェックリストとしても是非ご利用ください。
目次
キャリアスクールとは?検討する前に知っておきたい前提
キャリアスクールとは、社会人のキャリアアップを応援する教育カリキュラム・スクールを指します。
資格取得のための専門学校、話し方教室、英会話スクール、プログラミングスクールなど幅広い教育サービスが含まれます。
どのキャリアスクールを選ぶにせよ、まず考えたいのが「目的」。
重要なのはあなたの目的・目標を達成することであって、キャリアスクールはその手段にすぎませんよね。
あなたが「キャリアスクールに通いたい」と考えたきっかけは何でしょうか?
フリーランスとして独立したい、転職したい、昇格したい…など、様々あるでしょう。
どんなきっかけであっても、実現したいゴールを予め明確にしておく必要があります。
なぜなら、キャリアスクール選びにおいて最も重要なことは、「自分の目的・目標に適ったスキルが身につくかどうか」だからです。
■「明確な目標」がなくて焦っている人に知ってほしい、成長のプロセスの話。
ビジネススクール講師が伝授!失敗しないキャリアスクールの選び方
キャリアスクールの選び方①:学べるスキルから選ぶ
キャリアアップしたり、就職・転職を成功させるには、そのキャリアに見合ったスキルが欠かせませんよね。
キャリアスクールで学ぶスキルには、「特定の専門職種で使うスキル」と「職種不問の汎用性が高いスキル」の2種類があります。
特定の専門職種で使うスキル
特定の専門職種で使うスキルは、以下のようなものがあります。
- 各種国家資格
- Web制作スキル(webデザイン、プログラミング、webライティング、動画制作)
- ビジネス英語
- マーケティングスキル
専門職種で使うスキルは、「その専門分野で仕事するうえで最低条件となるスキル」といえます。
例えば、行政書士になろうと思ったら、まずは行政書士の国家資格を取得する必要があります。
□目指したいキャリアが既に明確になっている□そのキャリアをスタートするための条件として必要である
これらに当てはまる方であれば、資格取得・専門スキルを学べるキャリアスクールがお勧めします。
職種不問の汎用性が高いスキル
汎用性が高いスキルは、「職種を問わず、あらゆる職場で重宝されるスキル」といえます。
具体的には、以下のようなものがあります。
- パソコンスキル(パワーポイント、表計算、ワードファイル)
- ビジネスコミュニケーションスキル(人間関係構築力・交渉力・説得力・営業力・マネジメント力・プレゼン力)
- 問題発見・解決力
□目指したいキャリアで結果を出し続けるために必要である□目指すキャリアはまだ明確に決まっていないが、キャリアの選択肢を広げたい
これらに当てはまる方であれば、汎用性の高いスキルを学べるキャリアスクールがお勧めします。
例えば、生命保険営業に転職したいのであれば、営業力をキャリアスクールで学んでおくことで採用確率が上がるばかりでなく、新しい職場で好スタートを切ることができるでしょう。
特に、汎用性の高いスキルに自信をもてれば、キャリアの選択肢が一気に広がります。
そのため、「これからキャリアについてじっくり考えたい」という方にも、汎用性の高いスキルを学べるキャリアスクールは大変おすすめです。
学ぶスキルを考えるうえでの注意点
スキルや資格は、専門的であればあるほどライバルも多いもの。
そのスキルを活かして相手から選ばれる存在になるには、以下A~Cいずれかに当てはまっていると安心です。
A.特定のスキルで著しく秀でているB.実務レベルで活かせるスキルを複数保有しているC.汎用性が高いスキルを保有している
例えば、将来的にITエンジニアの道に進みたい場合、以下のいずれかであれば現場で重宝される可能性が高まります。
A.特定の言語に大変強いB.プログラミングだけではなく、webデザインやUXデザインも出来るC.チームマネジメントや、クライアントとの交渉も出来る
そのため、キャリアスクールを選ぶときは、そのスクールが
- 特定の分野における尖った専門スキル、または複数のスキルを同時に深く学べる
- どの職種でも求められる汎用性の高いスキルを身につけられる
のどちらかに当てはまっていると安心です。
キャリアスクールの選び方②:学習レベルで選ぶ
学習レベルとは、「特定の領域を狭く深く学ぶ」または「領域を絞らず、広く浅く学ぶ」を指します。
どちらが良い悪いではなく、自分が達成したい目的に応じて選ぶことが重要です。
□目指したいキャリアが既に明確になっている□そのキャリアをスタートするために必要なスキルを学びたい
上記に当てはまる場合は、実務を想定した継続学習・訓練ができるキャリアスクールが望ましいでしょう。
逆に、
□目指したいキャリアがまだ明確に決まっていない□自分がどんなキャリアに向いているか分からない□今はまだ本格的に働けないが、将来に役立ちそうなものを少しでも勉強しておきたい
といった場合、まずはキャリアアップの方向性を決めることが先決です。そのため、深く学ぶキャリアスクールよりも、様々な分野の概要を広く安価に学べるキャリアスクールが望ましいでしょう。
キャリアスクールの選び方③:学習時間や場所で選ぶ
キャリアスクールは、自分が確保できる学習時間や場所に合わせて選ぶことも重要です。
どれほど素晴らしいカリキュラムでも、こなすだけの時間が確保できなければ習得が難しくなります。
社会人ともなると、親や子どもの世話をしたり、急な残業に対応したり、プライベートを充実させたりと、何かと忙しくなりがち。
決まった学習時間を確保することが難しい場合は、通学形式ではなくオンライン形式のキャリアスクールがおすすめです。
オンライン形式であれば、場所や時間帯に縛られずに学習できます。
その際、1回の学習にかかる所要時間も重要です。
仮に、仕事やプライベートの予定を大幅に調整しなければいけないほど負担が大きいと、学習を継続できる可能性がぐっと減ってしまいます。
逆に、1回あたり5~10分程度であれば、スキマ時間を有効活用することによって、負担なく学習をすすめていけますよね。
キャリアスクールを選ぶときは、自分が確保できるスケジュールと、スクールの学習時間が合っているかどうかもチェックしましょう。
※なお、コミュトレでは、学習1回あたり最短10分間~、汎用性の高いスキルである「ビジネスコミュニケーション能力」を学べます。
キャリアスクールの選び方④:フォロー体制で選ぶ
キャリアスクールを選ぶときは、フォロー体制がどれくらい充実しているのか?を考えることも重要です。
キャリアアップ・転職のために能力を高めるには、モチベーション維持が欠かせません。
しかし、自分が経験したことのない分野を学習するときは、
「本当にこの学び方でよいのか」
「自分の目指すゴールに、着実に近づけているのか」
と、どうしても不安になってしまいがち。
その時に、先輩受講生や卒業生と交流できたり、
自分の成長を継続的にみてくれる専門スタッフがいたり、
疑問をその都度相談できるスタッフがいると安心ですよね。
実務に活かしたいのであれば、キャリアスクールのフォロー体制もチェックしましょう。
まとめ:キャリアスクールは、自分の目的に適しているかどうかで選ぼう!
キャリアスクールは、以下4つの観点から選びましょう。
- 学べるスキル
- 学習レベル
- 学習時間や場所
- フォロー体制
後悔しないスクール選びができるよう、応援しております!