ビジネススキル基礎

優れた行動は、習慣化によってもたらされる。

コミュトレ編集部

2020年も残すところ、あと1か月弱となりました。

年の瀬ともなると、多くの方は「来年の計画」「新年の抱負」を考えるでしょう。

しかし、そのように気持ちを新たにしても、それを実現する人は少ないようです。

そこでこの記事は、「挫折せずに自分を変える方法」に焦点を当てて、考え方とコツをご紹介します。

 
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職業別に求められる コミュニケーション能力

人は、習慣によって作られる 

「人は習慣によってつくられる。優れた結果は、一時的な行動ではなく習慣からうまれる」 

 

古代ギリシャの哲学者、アリストテレスが残した言葉です。 

 

アリストテレスは、ソクラテス、プラトンとともに「西洋」最大の哲学者の一人とされており、 彼自身、生涯にわたりあらゆる学問を探求してきました。 

 

すべてあわせると著作物は約550巻もあったとされているほどです。 

 

彼が天才であったことは間違いありませんが、残した言葉にもある通り、地道な習慣の継続があったことも忘れてはなりません。 

 

あらためて「習慣が人をつくる」という言葉を、 私たち自身、そして人生においてどのような影響を与えるのかを理解し、 実生活で生きていくための糧にしていきましょう。 

 

 挫折の原因!?『習慣引力の法則

そもそも、なぜ習慣には長続きできないものがあるのでしょう。 

それにはこういった法則が存在するからです。 

 

習慣引力の法則とは 新しい変化に抵抗し、いつも通りを維持しようとする力がある』といわれています。 

つまり、人間には「いつも通りを続けたい、変化を避けたい」と思っているのです。 

 

個人的に駄目な習慣だなと思いやめようとしても、 ついついタバコを吸ってしまったり、暴飲暴食をしてしまったりして、 後になって後悔する方もこれに当てはまります。 

 

これは本能的なものであり、むしろこの法則があるからこそ、 毎日を安心・安全・安定を保つことができます。 

 

ただ、それはコミュニケーション能力を向上するときにも当てはまってしまいます。 

 

 皆さんも、コミュニケーション能力を高めるためにコミュニケーションに関する本を読んでみたり、セミナーに参加してみたり、表情や声の大きさを意識してみたりしたことが一度はあると思います。 

 

しかし、いままでと違う行動を起こす場合、この習慣引力の法則が働き、 皆さんもよく耳にする「三日坊主」で終わってしまうのです。 

 

他方で、習慣化とは 「自分が続けたいと思っていることを、 意志や根性に頼らず、毎日のハミガキのように楽々続く状態に導くこと」 という状態ともいえます。

 

習慣化引力を利用して、好ましい行動が当たり前の状態になってしまいさえすれば、 今度は良い意味で当たり前の状態を維持しようとします。 

 

そのため、まずは人という生き物の性質を理解していくことが大事なのです。

そこで次からは、習慣引力に打ち勝ち、継続するための方法をいくつかご紹介しましょう。 

 

継続の秘訣①:人に宣言する

習慣化をなんて即周りに宣言をする 親しい人や職場の人達に、習慣化したいことを宣言することにより、 簡単にやめられない状況を作ることです。 

 

心理学の世界では『一貫性の原理』という原理があります。 一貫性の原理とは「自分の発言や行動、態度、信念を一貫したものとしたい」と無意識にふるまう原理です。 

 

周りに自分が成し遂げたい目標などを宣言することで、 後に引けない状況を作ることは習慣形成において非常に効果的だと言われています。 

 

習慣化の秘訣②:小さな儀式をとりいれる 

 ここでいう『儀式』とは、習慣化したい行為を着手するまでの行動を 、一定の行動パターンに落とし込むということです。 

 

例えば、 

・片づけの習慣をつくるために、片づけをするとき用の衣服を決めて 、片付けのときはそれを着る ・タイムスケジュールの癖を付けるために、朝出社したときは、必ずデスクを綺麗に拭いてから一日のスケジュールを作成する 

などです。 

 

このように小さなことでもかまいませんので、自分の中で スイッチをいれる儀式を作ってみてください。 

 

スポーツの世界でも、この小さな『儀式』をとりいれている方は多いです。 

 

パ・リーグ時代7年連続首位打者の座を譲らず、メジャーリーグでもシーズン最多安打記録やプロ通算安打世界記録など、 驚異の実績を残しているイチロー選手もこの小さな『儀式』を忘れません。 

 

イチロー選手が打席に入ってから構えるまでの一連のしぐさは誰もが一度は見たことがあるでしょう。 

 

すべての動きは一定して同じ順番、同じリズムで儀式のように行われていきます。 

 

このような儀式を行うことにより、 意識を集中させた状態で、打席に入ることができるのだそうです。 

 

人は実際に行動をし始めると、スイッチが入って自然とやる気がわいてきます。 

 

このやる気を出すメカニズムを『作業興奮』といいます。 

 

脳科学でいう「ドーパミン」というやる気成分が、脳の側坐核(そくざかく)を 刺激することによりでてくるのです。 

 

なので、習慣化したいときは、儀式を取り入れて作業興奮を刺激してみてください。

 

まとめ:本気で自分を変えるなら、習慣化引力を味方につけよう

いかがでしたか。今回は、自分の変え方について、習慣化という観点からお話をしました。

 

自分を変えるというと、 大きな目標や到達点に行ってしまいがちです。

 

しかし、着実に達成させるには、意識を小さなところに変えて取り組んでいきましょう。 

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1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。

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