「センスがなくても説明下手は改善できる?」
「説明がうまくなるコツ・テクニックが知りたい」
このような疑問をお持ちの方は多いでしょう。
説明力を含むコミュニケーション能力は、反復練習によって身につく技術です。センスがなくとも、コツ・テクニックを学ぶと説明力は高められます。
本記事では、説明がうまくなる具体的なコツや学び方、おすすめの本を紹介します。上手な説明ができるようになりたい方は、ぜひ最後までお読みください。
また、「コミュトレ」の無料セミナーでは、コミュニケーション能力診断が受けられます。さまざまなコミュニケーション能力をグラフ化できるため、自分の課題やコミュニケーションのタイプがひと目でわかります。
「なぜうまく説明できないのか」「適切なトレーニングはなにか」などの現状把握は、これから説明がうまくなるために大切です。
少しでも気になった方は、ぜひ下記からチェックしてみてください。
目次
【結論】説明下手は誰でも何歳からでも改善できる
説明下手の上達には、年齢やセンス・才能は関係ありません。どのような人でも、何歳からでも改善できます。
人に正しく伝える説明力とは、正しい手順で反復トレーニングを行うことで、誰でも習得できる技術・テクニックであるためです。
「これまで努力したのに上達しなかった」という方も多いでしょう。原因としては、トレーニングに関する知識やフィードバックがないために、非効率な練習しかできていなかったことが挙げられます。
本記事を参考に説明のコツや工夫を学び、今後の上達に役立ててください。
説明が上手くなる方法とは? 明日から使える具体的なコツ5選
本章では、説明がうまくなる方法として、明日から使える具体的な5つのコツを紹介します。
- 話の順序で伝わりやすさを大幅に変わる
- 中学生にも伝わる言葉遣いを意識する
- 数字で説得力をアップさせる
- 相手の趣味や専門領域に合わせた例え話が効果的になる
- 主役は自分ではなく伝える相手ということを忘れない
5つすべてをいきなり実施するのは難しいため、気になった1つから始めてみてください。
話の順序で伝わりやすさを大幅に変わる
説明がうまくなるコツとして、話の順序・構成の整理が挙げられます。具体的には、「結論」「理由」「具体例」「結論」の順番で話すことです。
これは「PREP法」と呼ばれる手法です。結論を最初に話すため、「なんの話か」「伝えたいことがなにか」が、聞き手にきちんと伝わります。
理由・具体例を話した頃には、「なるほど」と思ってくれるでしょう。
PREP法を用いるには、それぞれのステップを以下の言葉から始めるのがおすすめです。
- 結論:「結論としましては…」
- 理由:「なぜなら…」
- 具体例:「たとえば…」
- 結論:「まとめると…」
会議での説明やプレゼン・スピーチなどで、ぜひ活用してみてください。
中学生にも伝わる言葉遣いを意識する
中学生にも伝わる言葉遣いも、説明がうまくなるコツです。説明が下手な人の中には、専門用語や難解な言葉を多く用いる方もいます。それでは、聞き手は理解できません。
わからない言葉に気を取られて次の言葉を聞き逃したり、集中力が途切れたりしてしまうためです。
自分が当たり前と思っている知識も、他の人にとっては知らないことかもしれません。
説明する際は、専門用語や難解な言葉を、なるべく言い換える必要があります。その目安が、中学生(義務教育を受けた人)にわかる程度です。
スピーチやプレゼンなど原稿がある場合は、一度他の人に見せて、難しい言葉をチェックしてもらうとよいでしょう。
数字で説得力をアップさせる
説明がうまくなるコツとして、数字の活用も挙げられます。説明の中に数字を用いると、わかりやすさや説得力がアップするためです。
数字の使い方の例として、以下の2つが挙げられます。
- 「ポイントは3つです。1つ目のポイントは…。2つ目のポイントは…」
- 「費用は40万円で、コストを10%削減できます」
ポイントや理由をナンバリングして話すのは、聞き手に話の全体像を理解させやすくなるためです。
◯◯円など具体的な数字を仕様する理由は、共通認識を持ちやすくなり話にインパクトを与えるためです。どちらも、説得力を高めるのに役立つでしょう。
相手の趣味や専門領域に合わせた例え話が効果的になる
相手の趣味や専門領域に合わせた例え話も、説明がうまくなるコツです。専門的で複雑な話でも、聞き手がわかりやすい分野に例えると、興味を持ってくれたりピンときたりするためです。
「AIを使えばプロゴルファーのスイングを体感できる」「画像診断でスイングが加速しているタイミングがわかる」と例えれば、ゴルフ好きな上司なら「それはいい」と興味をもってくれるでしょう。
相手の理解が難しい分野だと感じた場合には、趣味や専門分野に合わせた例え話をしてみてください。
主役は自分ではなく伝える相手ということを忘れない
説明がうまくなるコツとして、主役が聞き手だと忘れないことも挙げられます。説明は、自分が話し終えれば成功するのではなく、聞き手が理解できてはじめて成功です。
聞き手に合わせたペースを心がけましょう。そのためにも、以下の2点を実施してみてください。
- 話のスピード・トーンを聞き手に合わせる
- わかりにくそうにしていた箇所は噛み砕いてもう一度説明する
話のスピードやわかりにくい点がわからなければ、「スピードは早くありませんか?」「ここまででわかりにくい点はありますか?」と、聞き手に声をかけるのがおすすめです。
【最短で説明が上手くなる方法】ビジネスで成果を出すためには学びが大切
本章では、ビジネスで成果を出すために、最短で説明がうまくなる方法を3つ紹介します。
- 職場で説明が上手い人に相談する
- コミュニケーションのプロの講義やセミナーを受ける
- 説明力向上の本で勉強する
「これまで練習してきたが結果が出なかった」方は、ぜひ実践してみてください。
職場で説明が上手い人に相談する
最短で説明がうまくなる方法として、職場で説明がうまい人に相談してみることが挙げられます。
説明力とは才能ではなく、テクニックやコツの集合体です。説明がうまい人に相談すれば、知らなかったテクニック・コツや、実践方法を教えてもらえるでしょう。
感覚的に説明していた場合でも、説明中や準備段階で考えていることを聞くと、参考になります。
また、説明がうまい人は他人のことをよく観察する傾向があります。自分自身も知らない欠点に、アドバイスをもらえるかもしれません。
コミュニケーションのプロの講義やセミナーを受ける
コミュニケーションのプロの講義やセミナーを受けることも、最短で説明がうまくなる方法です。
説明力とは、コミュニケーション能力を構成する要素の1つです。コミュニケーションのプロに学べば、正しいトレーニングとフィードバックのもとで、説明力は短期間のうちに向上するでしょう。
「コミュトレのスピーチ・プレゼンスキルコース」では、聞き手の感情を動かし、行動をうながす説明力が身につきます。
AdvanceコースとSpecialコースの2種類があり、人前で話すことに自信がない方にもおすすめです。
ぜひ、下記からチェックしてみてください。
説明力向上の本で勉強する
最短で説明がうまくなる方法として、説明力向上の本での勉強も挙げられます。実施すべきテクニックやコツ、正しいトレーニング方法を学べるためです。
しかし、「本を読んだが身につかなかった」という方も多いでしょう。原因は、読んだだけで実践していないことや、反復練習が足りていないことです。
本で勉強する際は、自分に合っていると感じた本を繰り返し読み、その度にチャレンジしてみることが重要です。
次章では、おすすめの本を紹介します。自分に合っていると感じた1冊を何度も読み、実践してみてください。
説明が上手くなる方法は本から学ぶ! おすすめのコミュニケーション本5選
本章では、説明がうまくなる方法が学べる、おすすめのコミュニケーション本を5冊紹介します。
- 話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ
- 頭のいい人が話す前に考えていること
- 1分で話せ
- 説明組み立て図鑑
- まんがでわかる! 頭のいい説明「すぐできる」コツ
本章を参考に本を購入し、ぜひ、トレーニングに役立ててください。
話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ
説明がうまくなる方法が学べる本として、野田雄彦氏の「話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ」が挙げられます。
この本は、ビジネスシーンでのさまざまなコミュニケーションの悩みを、1冊で解決できる本です。そのため、耳を傾けたくなる魅力的な話し方など、うまく説明するための技術も学べます。
説明やコミュニケーションが下手な理由を「才能やセンスがないから」と思っている方は、ぜひお読みください。今日から早速使ってみたくなるテクニックが見つかるでしょう。
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉氏の「頭のいい人が話す前に考えていること」も、説明がうまくなる方法が学べる本です。この本は、話し方のスキルよりも、思考方法に着目しています。
「頭のいい人」の考え方を細かく分析した結果から、「頭のいい人」になるには、どのような思考法に変えるべきかがまとめられています。
考え方を見つめ直すことや感情コントロールの大切さが学べるため、自分を客観視したい方におすすめです。
1分で話せ
説明がうまくなる方法が学べる本として、伊藤羊一氏の「1分で話せ」も挙げられます。この本では、1分で相手を動かす会話の構成・内容・伝え方が、具体的に解説されています。
「話に根拠が3つ必要な理由」「削るべき無駄な話とはなにか」など、話すロジックをひとつひとつ学ぶことで、会話を短くまとめ聞き手にイメージさせる力が身につくでしょう。
「話が長い」と言われた経験のある方に、おすすめです。
説明組み立て図鑑
犬塚壮志氏の「あてはめるだけですぐ伝わる 説明組み立て図鑑」も、説明がうまくなる方法が学べる本です。目的やシチュエーション別に、80の説明の型が収録されています。
説明の方法は、目的やシチュエーションに応じて異なります。たとえば、時間がない人にじっくり説明しても聞いてもらえず、詳細を知りたい人に端的に伝えても足りないと言われるでしょう。
そのような、シチュエーションごとの最適な説明方法が知りたい方に、おすすめです。
まんがでわかる! 頭のいい説明「すぐできる」コツ
説明がうまくなる方法が学べる本として、鶴野充茂氏・藤沢涼生氏の「まんがでわかる! 頭のいい説明「すぐできる」コツ」も挙げられます。
この本は、デザイナーの女性が頭のいい説明を学びながら、競合コンペで勝っていくストーリーです。
「結論から始める」「箇条書きで説明する」などの、説明がうまくなる基本的なポイントが、わかりやすく解説されています。
ストーリー形式の方が理解しやすい方におすすめです。
【状況説明が上手くなる方法】上司に「意味が分からない…」といわれない状況報告のコツ
本章では、上司や同僚から「意味がわからない」「つまりどういうこと?」と言われなくなる、状況説明の上達方法を2つ紹介します。
- 今から話す内容にタイトルをつける
- 結論が知りたいか事の経緯から聞きたいか上司に尋ねる
状況説明が苦手な方は、ぜひ最後までお読みください。
今から話す内容にタイトルをつける
状況説明がうまくなる方法として、話す内容に「業務のやり方の相談」「重要な報告」などのタイトルをつけることが挙げられます。
「仕事の進め方を教えてください」と最初に伝えると、聞き手はなんの用事で話しかけられたのか、すぐに理解できます。
反対にタイトルを伝えなければ、なんの用事で話しかけられているのか、聞き手はわからないままです。それでは、一生懸命話しても「意味がわからない」と言われてしまいます。
自分が今から話す内容はなにか、話しかける前に一度考えてみてください。
結論が知りたいか事の経緯から聞きたいか上司に尋ねる
結論と経緯のどちらを知りたいか、上司に尋ねるのも状況説明がうまくなる方法です。しかし、「結論か経緯のどの順番で聞きたいですか?」と馬鹿正直に尋ねると、怒られてしまいます。
「まずは事の経緯からお伝えしてよいでしょうか?」または、「結論からお伝えしてもよいでしょうか?」と尋ねてください。「いや、結論から言ってくれ」「経緯から教えてくれ」と、返ってくるでしょう。
同じ人でも状況によって、結論から聞きたいか経緯から聞きたいかは異なります。「前は結論から言えって言ったのに」と思わずに、こちらのやり方で適切な説明方法を探りましょう。
まとめ|説明が上手くなる方法はプロから学ぶのがおすすめ
本記事では、説明がうまくなる方法を解説してきました。説明がうまくなるには、多数のコツを身につけることが大切です。
コミュニケーションのプロの講義や本から、プロも使っている実践的なコツ・テクニックを学びましょう。
また、その際には、自分の説明力の強み・課題の把握も大切です。自分になにが足りないのかを知らなければ、身につけるべきコツもわからず、効果的なトレーニングは行えません。
「コミュトレ」の無料診断セミナーを受講すると、コミュニケーション能力をグラフ化し、強みと課題を把握できます。
独学で学びたい方も、短期間で成長したい方も、下記からチェックしてみてください。