転職面接で自己紹介を求められたとき、「何を話せばいいのか分からない」と不安に感じる方も多いでしょう。
自己紹介は面接の最初に話すことだからこそ、失敗は極力避けたいもの。そこで今回は、面接でスムーズに自己紹介を行うためのコツについて解説します。
ぜひブックマークして、この記事の通りに対策を行ってみてくださいね。
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目次
自己紹介と自己PRの違い
面接で自己紹介を求められると、つい「自己PRをしなければならない」と考えて、全力で実績を語る人がいます。
しかし、両者は別々の話なのです。そのため、区別して対策する必要があります。
そもそも面接とは、面接官と応募者がお互いの理解を深める場です。 自己紹介は、そのなかで「会話をはじめるきっかけ」にすぎません。
よく「目立った実績が思い当たらないから、話せることがない」「転職回数が多いのが負い目」という人がいますが、自己紹介の段階で実績を無理して語る必要はありません。
単に人となりを知るために自己紹介してほしいにもかかわらず、実績を一方的に語られると、むしろ引かれる場合もあります。注意しましょう。
💭 「自己PR」については、こちらの記事で詳しく解説しています!
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面接の自己紹介で必ず押さえたい項目
結論から言うと、名前・職務経歴・締めの言葉の3点です。 ここでは、職務経歴と締めの言葉に着目して解説します。
自己紹介の項目①:職務経歴
職務経歴とは?今までどこでどのような仕事を行ってきたのか?という事実情報のこと。 <例> お菓子メーカーの店舗向け卸営業に8年間携わり、店長さんと一緒に売り場を工夫したり、販促キャンペーンを考案してきました。
ここでは、先にお伝えしたように実績をPRする必要はありません。これまでどんな環境で仕事人生を歩んできたのか、面接官がざっくりと想像できれば十分です。
「履歴書に書いてあるから、かぶってしまうではないか…」と心配する必要はありません。そもそもほとんどの会社において、面接業務は本業の合間に行うもの。なので、履歴書をじっくり読み込んでいないという前提で話した方が、むしろ丁寧な印象を与えられます。
自己紹介の項目②:締めの言葉
私たち人間は、最後に与えられた情報や直前に与えられた情報が印象に残りやすいという性質をもっています(終末効果と言います)。
そのため、自己紹介の締めの言葉は面接官の印象に残りやすく、良くも悪くも評価に影響を及ばす個所です。なので、単に「よろしくお願いいたします」だけでなく、応募に対する意気込みを添えましょう。
<例> 過去の営業経験を生かして、御社で売り上げに貢献していきたいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
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「自己紹介をお願いします」という質問への答え方
自己紹介をきかれたときは、1分程度(250~300文字ほど)にまとめて回答できるように準備しましょう。
その際、「好印象を与えよう」「感じ良く見せよう」と考える必要はありません。面接官を「1人の人間」と見なし、あくまでも自然体で話せば十分です。変に評価を気にするとかえってぎこちなくなってしまい、面接官に違和感を与えかねません。
とはいえ、自然体で話しているつもりなのに「感じ悪く見えてしまう」と言われる方もいるかもしれません。
その際は、以下の「感じ悪く見えてしまう話し方」に陥っていないか、チェックしてみてください。
感じ悪く見えてしまう話し方・目に力が入っていない ・口角が下がったまま
もし当てはまった場合は、少しだけ以下の話し方に変えてみましょう。
弊社コミュトレの受講生にも実践いただくことがありますが、雰囲気が大きく変わります。
感じ良く見える話し方・目に力をこめる ・口角を少しだけ上に上げて、微笑みを保つ
より良い自己紹介にするコツ
先にも伝えたとおり、面接官は履歴書をほとんど読まずに面接に臨むことも少なくありません。そのため、あなたが何を伝えようとしているのか、想定しないまま面接に臨むこともあります。
そのため、自己紹介では、面接官に伝えたい話や、面接官が聴きたい質問の「前振り」となる情報を入れると良いでしょう。
例:webディレクター職の転職面接で伝える自己紹介
前振り情報の例
面接官の想定質問 | 想定質問への回答 | 自己紹介に含める前振り情報(下線部) | 面接官がうける印象 |
過去の仕事で失敗した経験と、そこから学んだこと | 想定外のトラブルを防ぐために、事前に関係者との徹底したすり合わせが重要だと学んだ。 | 「10年間webディレクション業務に携わる中で、リスクマネジメントについて学びました」 | リスクマネジメントが出来る人は安心だな…後で詳しく聴いてみようかな |
過去の仕事で出した成果 | webディレクションだけでなく、デザイン業務も分かる | 「webディレクターとして、webサイトの立ち上げにゼロから携わりました。主にスマートフォン向けのサイト設計を担当しましたが、webデザイン業務も一時期兼任いたしました」 | お、ディレクションだけじゃなくてwebデザインも分かるんだな…うちのデザイナーともやっていけるかも。後で詳しく聴いてみようかな |
前振り情報を入れることで、面接官に「こういうネタで話したいです」とさりげなくPRすることができます。
すると、のちほど質問されたときに「冒頭の自己紹介でもお伝えしましたが…」と説明の手間を省くことができます。また、自分が伝えたい話に面接官の注意を促すこともできるので、面接を有利に進めやすくなります。
逆に、自己紹介で述べていない経歴や職歴を後で伝えると、内容によっては「その場で思いついた」「とってつけた感」を与えるおそれもありますのでご注意ください。
💭 自己紹介で何を伝えるべきか迷う方は、こちらの記事もチェック!
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面接の自己紹介でやってはいけないNG項目
面接の自己紹介では、挙動を乱したり、オドオドとした態度をみせたりしないように努めましょう。
そのためには、ノンバーバルスキルを使うことがとても重要です。
ノンバーバルスキルとは、例えば、
・表情 ・目線 ・声の大きさ ・声の抑揚 ・話すスピード
といったような言葉以外の要素を指します。
面接官が「オドオドしている、自信なさそう」と感じるとき、応募者は
・表情がひきつっている ・目線が泳いでいる ・声が小さくなっている ・声が平たんで抑揚がない ・早口になっている
といったように、ノンバーバルスキルが欠落した状態に陥っています。
ノンバーバルスキルを整えるべき理由は、「人間は、話し方に大きな影響を受ける」というメラビアンの法則が働くためです。
【メラビアンの法則とは】 ノンバーバルコミュニケーション研究の第一人者であるレイ・バードウィステルは、1955年の研究において「2者間の対話では、言語によって伝えられるメッセージは、全体の35%にすぎず、残りの65%は、話し振り、動作、ジェスチャー、相手との間の取り方など、言葉以外の手段によって伝えられる」と分析しました。※この研究をきっかけにノンバーバルコミュニケーションの重要性が唱えられるようになりました。その後、アメリカの心理学者である、アルバート・メラビアンの研究結果が発表され、「メラビアンの法則」として広く知られるようになりました。
メラビアンの法則は、話す内容(言語情報)と話し方に相違がある場合に、受け手はどちらの情報を重要視するのかということを分析したものです。
その結論は「視覚から入る情報の影響度は55%、聴覚は38%、言語情報は7%に過ぎない」というものでした。
例えば、「是非とも御社に貢献したいです」という前向きな言葉を、無表情で抑揚のないトーンで述べても、前向きな気持ちを伝えるのは難しいですよね。
特に面接というシチュエーションでは、面接官は一方的に話を聞くことになるため、応募者のノンバーバル面が良くも悪くも目立ちます。
そのため、普段のコミュニケーション以上に、面接ではノンバーバルスキルが重要となるのです。
自己紹介でノンバーバルスキルを使う際の留意点
自己紹介ではノンバーバルスキルを使うと申しましたが、何も大げさに行う必要はありません。
ノンバーバルスキルを使うことと、無理して明るく振舞うことは、似て非なるものです。
私たちが自信もって話すとき、ごく普通にノンバーバルスキルを使っています。
逆を言えば、ノンバーバルスキルを使うと、緊張していても自然体であるように見えるのです。
当たり前ですが、面接の是非はノンバーバルスキルだけで決まるものではありませんよね。
しかし、いくら自己紹介の中身が素晴らしかったとしても、ノンバーバルスキルが極端に欠落していると、面接の出だしから違和感を与えてしまいかねません。
だからこそ、たとえ多少自信をもてきれなかったり、面接官の雰囲気に圧倒されそうになったとしても、いつも以上にノンバーバルスキルを使って、自然体を保つ努力をしてみましょう。
それだけで、大事な面接で実力を100%発揮できるようになるはずです。
✍ 魅力的な伝え方のコツは、こちらの記事も参考にしてみてください♪
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緊張していつも通りに話せなくなったときの対応法
ここまで、面接前の準備についてお伝えしました。
とはいえ、いざ面接となると、緊張で頭が真っ白になったり、いつもと違って早口になってしまうこともあるでしょう。そんなとき、どう対応すべきでしょうか。
まず、自分を「良く見せよう」とすると、余計に緊張してしまいます。なぜならば、「嫌われたくない、傷つきたくない」という防衛本能が働いているからです。
本能である以上、緊張は避けられません。ましてや、真剣だからこそより一層緊張するともいえます。なので、緊張すること自体は問題ではありません。多少早口になったり、言葉に詰まったりしても、1・2回であれば、面接官は気にしていないことがほとんどです。
むしろ、1度の失敗を引きずってしまい、「まずい、今印象を悪くしただろうな」と余計にハマる方がもったいないですよね。
よく言われるように、面接は「ご縁」です。だめなら仕方ない、というスタンスで等身大の自分を伝えていくほうがのびのびと話せるため、かえって面接通過率が上がります。
期待している反応と異なる反応が返ってきた場合の対処法
自分ではスムーズに自己紹介できたと感じても、面接官の反応が思いのほか薄いことがあります。
このとき、「あれ、今の自己紹介、あまり響かなかったかな…」と気にしてしまい、緊張が高まってしまうことがありますよね。
ここで留意していただきたいのは、「書類選考と面接官は別人」ということ。
とくに、面接業務は忙しい本業の合間に行うもの。面接で確実に聞ければいいことと目の前の業務の優先順位を考えたときに、履歴書に目をじっくり通せるケースは稀です。
なので、思っていた反応が返ってこないときも焦る必要はありません。面接官も悪気があるわけではなく、初見の情報に対してごくふつうに反応しただけです。
あまり気にせず自然体を心がけましょう。
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まとめ:面接での自己紹介には、自然体で臨もう
今回は、「面接をスムーズに進める自己紹介のコツ」と題して、自己紹介にまつわるポイントを解説しました。
以下、復習しましょう。
- 自己紹介は、会話を始めるきっかけにすぎない。力んで自己PRする必要はない。
- 自己紹介では「前・職務経歴・締めの言葉」の3点を話す。
- 自己紹介を求められた際は、1分程度で簡潔に回答する。その際、面接官に「好印象を与えよう」と考える必要はない。
- より良い自己紹介にするには、面接官に伝えたい話や、面接官が聴きたい質問の「前振り情報」を入れると効果的。
- 自己紹介をするときは、ノンバーバルスキルを使って、自然体に見えるよう心がける
- 面接官は履歴書にほとんど目を通せていないため、思っていた反応が返ってこないときも焦る必要はない。
是非、これらの点に留意して、自己紹介を準備してみてくださいね。
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