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なぜリーダーには高いコミュニケーション能力が必要なのか?|抑えるべきポイント5選

コミュトレ編集部

リーダーに求められる能力が業務遂行能力だけでなく、なぜコミュニケーション能力も含まれるのか、疑問に思う方も多いでしょう。

それは、チーム内の意見交換を活発化し、多様性を活かしながらも協力関係を構築するためです。

本記事では、コミュニケーション能力が高いリーダーの特徴や、抑えるべき重要なポイントを紹介します。

育成方法も詳しく紹介するので、リーダーを務める方や優秀なリーダーが必要な企業は、ぜひ参考にしてください。

 

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コミュニケーション能力の強み・弱みを把握でき、今後の努力の方向性や、育成の方針が見えてくるでしょう。

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リーダーはコミュニケーションを欠かしてはいけない!

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リーダーとは、チームの先頭に立ち、目標達成に向かって周囲を引っ張る役割を担う人です。

具体的には、チームに組織の目標やビジョンを周知させたり、モチベーションを上げたりします。

 

コミュニケーションとは、互いの考えや気持ちを伝え合うことです。

企業の目標や自身の考えを伝え、相手の気持ちを動かすためには、コミュニケーションが欠かせません。

リーダーがコミュニケーションを行わない場合、チーム内での意思疎通が難しくなり、目標に向かって協力する姿勢が失われます

リーダーシップにコミュニケーションが欠かせないことを、覚えておきましょう。

コミュニケーション能力が高いリーダーの特徴5選

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本章では、コミュニケーション能力が高いリーダーの特徴を紹介します。

  • 傾聴力が高い
  • 周りに気を配っている
  • メンバーに期待している
  • 伝達能力が高い
  • アサーティブコミュニケーション能力が高い

どのようなリーダーを目指すべきかの参考にしてください。

 

傾聴力が高い

コミュニケーション能力に秀でたリーダーの特徴として、傾聴力が高いことが挙げられます。

部下の意見や考えを引き出し、信頼を獲得するには、話すよりも話を聞く方が重要だと理解しているためです。

真剣に話を聞く姿勢を見せると、部下は「この人は自分の話を聞いてくれる人だ」と認識します。

抱えている問題や悩みを打ち明けてくれたり、貢献意識が向上し意欲的に働いてくれたりするでしょう。

自分の話を真剣に聞いてくれない人に対して、「この人のために頑張ろう」とは思いません。

自ら情報を発信するだけでなく、周囲の話や意見に耳を傾けるよう心がけましょう。相手の話や感情に共感しながら、最後まで聞いてみてください。

 

周りに気を配っている

周囲への配慮や気遣いが行えることも、コミュニケーション能力が高いリーダーの特徴です。

観察力や共感力に長けており、部下の不安や辛さをいち早く察知できるためです。

仕事の負担を軽減する措置や人間関係性の修復など、起こりうるトラブルを未然に防いで、チームのパフォーマンスを最大限発揮させられるでしょう。

チームメンバーの人間関係や健康は、生産性と深い関係があります。部下の能力や状況・立場を考慮して、どのようなフォローが必要かを判断してみてください。

また、リーダーは、市場や組織のゴールの変化にもいち早く気づかなければいけません。チーム内だけでなく、ビジネスに関わる情報にも気を配ると、評価や信頼の高いリーダーになれるでしょう。

 

メンバーに期待している

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コミュニケーション能力に秀でたリーダーの特徴として、メンバーに期待している点も挙げられます。

期待しているかが言葉・態度に如実に表れることや、人は期待されていると頑張ることを知っているためです。

期待していないことを悟られないように気をつけても、ふとした拍子に伝わってしまいます。

その瞬間、部下のモチベーションや信頼度は大きく低下してしまうでしょう。期待されていない悔しさで奮起させられても、信頼は取り戻せません。

以下のように、メンバーの優れた点や努力に目を向け、期待しているとしっかり口にしてみてください。

  • この業務の能力が高いから、今度はこれにチャレンジしてみて欲しい
  • 頑張っているから、今月はこの目標も達成できる
 

伝達能力が高い

伝達能力に長けていることも、コミュニケーションが上手なリーダーの特徴です。

わかりやすい伝え方を知っているだけでなく、どのような情報が知りたいか想像する力や、相手の心を動かす説得力を持っているためです。

リーダーはチーム全体に組織のビジョンや目標・行動計画を周知させなければいけません。

伝達能力が欠けているとこれらが周知されず、チームからは一体感が失われます。バラバラに動くようになったり、情報に齟齬が生じやすくなったりするでしょう。

以下の3つを意識すると、伝達能力が向上するため、ぜひ覚えてください。

  • 結論から端的に伝える
  • 事実・推測・要望などを区別する
  • 相手の状況や性格・能力を考慮する
 

アサーティブコミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高いリーダーは、アサーティブコミュニケーションも使いこなせます。

アサーティブコミュニケーションとは、相手の意見や気持ちを尊重しつつ、自分の考えを理解してもらえるように伝える手法です。

上司への提言や部下への指示・指摘の際に、相手を傷つけずに伝えられるため、モチベーションの低下や雰囲気の悪化を防げます。

そのためにも、話を理解してもらえるように工夫を凝らしたり、相手の意見にも耳を傾けて理解を示したりしましょう。

リーダーのアサーティブコミュニケーション能力が低いと、雰囲気が悪くなりがちで協力関係が構築できないため、ぜひ意識してみてください。

リーダーが行うコミュニケーションの重要ポイント

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本章では、リーダーが行うコミュニケーションの、重要なポイントを5つ紹介します。

  • コミュニケーションはこまめにとる
  • 内容はシンプルかつ丁寧に伝える
  • 相手の意見に耳を傾ける
  • 伝えた内容を復唱させる
  • 言行一致

自身の行動を振り返ったり、今後意識したりするため、ぜひ参考にしてください。

 

コミュニケーションはこまめにとる

リーダーが行うコミュニケーションの重要ポイントとして、コミュニケーションをこまめに取ることが挙げられます。

メンバーと積極的に話す機会を作ると、チーム内の心理的安全性が高まるためです。

心理的安全性とは、自身が組織内で意見を述べてもよいと感じる度合いで、アイデアの創出力や課題解決力・モチベーションを向上させます。

反対に、リーダーのコミュニケーションの機会が少ないと、メンバーは自身の意見や考えを述べにくく感じます。

特に、ネガティブな情報は開示できないと感じてしまうでしょう。

組織の運営にも支障をきたすため、チームメンバーとのコミュニケーションは、優先順位を高く設定しておいてください。

 

内容はシンプルかつ丁寧に伝える

内容をシンプルかつ丁寧に伝えることも、リーダーが行うコミュニケーションの重要ポイントです。

簡潔にまとめ伝えると、伝達ミスや作業ミスの発生を減らせるためです。

話す前に、重要な点や注意点を洗い出しておくとよいでしょう。自分の中で、一度整理してから話してみてください。

反対に、簡潔にまとめず複雑なまま伝えたり、事細かに伝えたりすると嫌味にとられる可能性があります。

知識の無さを指摘されているようにも聞こえてしまうためです。それでは、チームメンバーのモチベーションを下げてしまいます。

「伝え方1つでも関係性が変わってしまう」と考え、聴き手のレベルや状況を考慮して工夫するのが大切です。

 

相手の意見に耳を傾ける

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リーダーが行うコミュニケーションの重要ポイントとして、相手の意見に耳を傾けることも挙げられます。

傾聴を心がけると、相手からの信頼や尊敬が得られ、職場の心理的安全性も向上するためです。

チームメンバーが話している際には、以下の2つを心がけて聞きましょう。

  • 否定せずに最後まで話を聞く
  • 質問や相づちで興味を持っていると示す

ネガティブな情報や役に立たない意見でも耳を傾け、述べてくれたことに対して理解や感謝を示すのが大切です。

メンバーに企業への帰属意識や貢献意欲が生まれ、仕事に意欲的に取り組むようになります。

離職率を下げる効果にも期待できるため、ぜひ実施してみてください。

 

伝えた内容を復唱させる

伝えた内容を復唱させることも、リーダーが行うコミュニケーションの重要ポイントです。

正しく情報が伝わっているか確認できて、ミスを未然に防げるためです。

「◯◯をやって欲しい」「◯◯ですね。わかりました」のように、復唱するルールを設けてチーム内で共有しておきましょう。

復唱せず「わかりました」とだけ答える会話は、簡潔でスピーディーです。一方で、会話のきっかけは生まれません。

作業効率を重視する職場では、そのような会話がよしとされがちです。しかし、その状態はむしろ、ミスが起こりやすい非効率な状態です。

「頼んだぞ」「大丈夫そうか?」などと、声をかけるタイミングを作るため、復唱を心がけましょう。

 

言行一致

リーダーが行うコミュニケーションの重要ポイントとして、言行一致も挙げられます。

言葉と行動が一致していない人は、他者からの信頼を得られないためです。

コミュニケーション能力に長けたリーダーの言葉には、説得力や人を動かす力があります。

しかし、そのようなリーダーでも言行一致がなければ、口だけだと思われて誰もついて来てくれません。

リーダーとしてチームを導くため、言葉だけでなく行動でも示しましょう。

特に、以下のような部下に求めたい部分は、自身もきちんと実行するのが大切です。

  • ミスを隠さず、きちんと認める
  • 新しいことも学び、チャレンジする

避けていると、部下に実行するよう言っても聞き入れてもらえなくなります。

コミュニケーション能力が高いリーダーの育成方法3選!

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リーダーは、コミュニケーションをこまめに取り、相手の意見に耳を傾けるのが大切です。

本章では、コミュニケーション能力が高いリーダーの育成方法を紹介します。

  • アサーティブコミュニケーションと傾聴力のトレーニング
  • 職場内の心理的安全性を高める研修
  • 継続的な実施と定期的なフィードバック

ぜひ、取り入れてみてください。

 

アサーティブコミュニケーションと傾聴力のトレーニング

コミュニケーション能力が高いリーダーの育成方法として、アサーティブコミュニケーションと、傾聴力のトレーニングが挙げられます。

相手の意見や考えを尊重する能力や、耳を傾ける能力はリーダーに欠かせないためです。

アサーティブコミュニケーションができ傾聴力も高いリーダーは、言語に表れない感情や心情も汲み取り、より深い関係性を構築できます。

アイメッセージの活用や、ペーシング・ミラーリングの活用を心がけて、トレーニングを行ってみてください。

 

職場内の心理的安全性を高める研修

職場内の心理的安全性を高める研修も、コミュニケーション能力が高いリーダーの育成方法です。

チームに心理的安全性が生まれると、リーダーに対して話しやすい環境が作れます。

そのため、心理的安全性の高め方がわかると、リーダーに高い関係構築力が身につきます

また、職場内の心理的安全性を高めるには、チームメンバーの協力・意識変化も欠かせません。メンバーにも同様の研修を行うのが大切です。

職場の問題を客観的な視点で分析するのが重要なため、研修の際は外部講師に依頼してみてください。

 

継続的な実施と定期的なフィードバック

コミュニケーション能力が高いリーダーの育成方法として、コミュニケーションの継続的な実施と、定期的なフィードバックも挙げられます。

高いコミュニケーション能力も周囲との良好な関係も、一朝一夕では実現できないためです。

独学で短期間で身につけようと試みてもうまくいかず、リーダーはモチベーションを失ってしまいます。

企業が主導して育成を行う場合には、リーダーにコミュニケーションを継続的に実施させ、どのような改善が必要かも指導しましょう。

それによって、企業の求めるリーダーが生まれます。

まとめ|リーダーシップを鍛えるなら無料セミナーがおすすめ

コミュトレ

リーダーはチームに一体感を持たせ、目標に向かって導く役割を担います。そのためには、高い傾聴力や伝達力、関係性構築力などが欠かせません。

コミュニケーション能力に秀でたリーダーを育成するため、心理的安全性の研修や適切なフィードバックを行いましょう

その際には、プロに依頼するのがおすすめです。

 

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1967年 東京都出身。東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。 みずほフィナンシャルグループの会員向け情報誌『Management Flash』監修。

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