「フィラーのメリット・デメリットが知りたい」
「フィラーをなくす方法は?」
このような疑問をお持ちの方は多いでしょう。
フィラーには、会話のクッションになるメリットや準備不足・会話下手な印象を与えてしまうデメリットがあります。
そのため、多くても少なくても、コミュニケーションがうまくいきません。
本記事では、フィラーのメリット・デメリットやフィラーをなくす方法、フィラーに関するよくある質問を紹介します。
「あのー」「えっと」を頻繁に使ってしまう方は、ぜひ参考にしてください。
フィラーを多用してしまう原因は、緊張やコミュニケーションへの自信のなさです。「コミュトレ」の無料診断では、自身のコミュニケーション能力の強み・弱みがわかります。
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目次
フィラーとは?
フィラー(Filler)とは、会話中に言葉をどう続けるか考える際につい出てしまう、「えー」や「あー」のことです。元々は詰め物や混ぜ物を指す言葉で、そこから転じて、会話の隙間を埋める言葉も指すようになりました。
フィラーが多いと聞き手側は話に集中できず、内容が正しいのか不安を覚えます。しかし、フィラーがなければ、ナレーションを聞いているだけのようで感情が動かされません。
そのため、ビジネスでは適切にフィラーを用いた会話が求められます。
会話中にフィラーが生まれる原因
会話中にフィラーが生まれる原因は「心」「思考」「声」の3つの力の不足です。これら3つは、以下の能力を指します。
- 心:不安、羞恥心など、感情や性格を制御する力
- 思考:言うべきこと・言うべきではないことへの判断力
- 声:声量、滑舌などの発声力
たとえば、強い不安や羞恥心が自身の感情を制御する力を越えると、フィラーが多く生まれます。同様に、言うべきことかの判断が次々に迫ってきた場合も、フィラーが生まれます。
反対に、平常心を保てる上に話す内容が決まっていると、会話中にフィラーはほとんど生まれません。
フィラーを防ぐには、「心」「思考」「声」を鍛えることや、準備をして本番に備えることが大切です。
会話・話し方におけるフィラーの役割・メリットとは?
本章では、会話・話し方のフィラーの役割・メリットを3つ紹介します。
- 頭の中で考えていることを相手に伝えられる
- 会話のクッションになる効果がある
- 相手との非言語的コミュニケーションの手助けになる
これらのメリットが会話の中で感じられていない方は、ぜひ参考にしてください。
頭の中で考えていることを相手に伝えられる
フィラーは、頭の中で考えていることを相手に伝える役割を持ちます。
たとえば、「えっと、それは」とフィラーを使うと、どう伝えるか考えている最中だと相手はわかります。話の続きを相手も待ってくれるでしょう。
反対に、フィラーを使わず無言で考えていると、「聞こえなかったのか?」「無視されている?」と思われてしまいます。
会話中に、言いたいことがすぐに思い浮かばないことはよくあります。フィラーを適切に使い、気まずい時間のないコミュニケーションをとってみてください。
会話のクッションになる効果がある
会話中のフィラーには、会話のクッションになる効果もあります。たとえば、相手のショックを和らげる効果です。
「あのー」「それが」とフィラーを使うと、自分も言いたくないと思っていると伝えられます。すると、心の準備の時間を作ることや思いやる気持ちを伝えられ、ショックを和らげられるでしょう。
他にも、「あ」と思いついた時のフィラーを用いると、話の流れを変えたり発言権を確保したりできます。
フィラーを使わずに突然本題を切り出す人は、「思いやりがない」「空気が読めない」ように感じられます。注意してください。
相手との非言語的コミュニケーションの手助けになる
フィラーを知っておくメリットとして、相手との非言語コミュニケーションの手助けになる点も挙げられます。
フィラーによって、他人の本当の気持ちに気づきやすくなるためです。たとえば、相手を傷つけたくないと考える人は、言いにくいことを言う前に「あのー」と言いづらそうにします。
反対に、傷つけても構わないと思っている人は、言いづらそうにするフィラーは用いません。
これらのフィラーと表情、身振り手振りも合わせて相手を観察すると、本当はどう思っているのかが推し量りやすくなるでしょう。
会話・話し方におけるフィラーのデメリットとは?
本章では、会話・話し方のフィラーのデメリットを紹介します。
- 準備不足と自信のなさが伝わる
- 会話下手の印象を与えてしまう
- 話が長くなり要点を相手に伝えられない
思い当たる方は、ぜひ改善してみてください。
準備不足と自信のなさが伝わる
フィラーのデメリットとして、準備不足と自信のなさが伝わる点が挙げられます。特に、「あのー」「そのー」「えっとー」の多用は厳禁です。
「話す内容を整理していない」「練習をしていない」ととらえられ、信用を失ってしまいます。
フィラーを使わないためには、話す内容を事前に考えて、練習しておくことが重要です。
自分の言葉で話せるように台本を作っておくと、言葉がスラスラと出てくる上に、ハキハキと喋れます。「えー」などのフィラーも抑えられるでしょう。
会話下手の印象を与えてしまう
会話下手な印象を与えてしまうことも、フィラーを会話に用いるデメリットです。
フィラーが多いと、自信のなさや経験のなさ・落ち着きのなさが相手に伝わります。そのような人を、「この人は信頼できる」「会話が上手だ」と思う人はいません。
接客業や営業は、話しのうまさや信頼できる点が成績に影響します。会話下手な印象を与えてしまわないように、注意してください。
なにも思いついていないのに話そうとすると、「えーと」などのフィラーが多く出てしまいます。ゆっくり考えてから話すのがおすすめです。
話が長くなり要点を相手に伝えられない
フィラーのデメリットとして、話が長くなり要点を相手に伝えられない点も挙げられます。
相手にわかりやすく伝えるには、要点を強調するのが重要です。しかし、フィラーが多いと、内容のどこを強調しているのか判別がつきません。
話している途中で、「あ、もういいです」と打ち切られた経験を持つ方も多いでしょう。懸命に聞いていても話の重要な部分がわからず、ストレスがたまってしまったためです。
日常会話ではフィラーが多少あっても構いません。しかし、ビジネスの場での会話や案内・説明など、簡潔さが求められる会話では抑えるのが大切です。
会話・話し方でフィラーを無くす5つの方法
本章では、会話・話し方でフィラーをなくす5つの方法を紹介します。
- フィラーは効果的に使用するべきと理解する
- 入念な準備を行う
- 自分のプレゼンやスピーチを見返す
- 沈黙の練習を実施する
- コミュニケーションのプロに相談する
フィラーのデメリットを感じている方は、ぜひ実践してみてください。
フィラーは効果的に使用するべきと理解する
フィラーをなくす方法を学ぶ前に、フィラーを完全になくす必要はないと理解しておきましょう。
プレゼンやスピーチでのフィラーは、1分間に1回が理想です。考えていることを伝えたり、会話のクッションになったりと、コミュニケーションに役立つ効果もあるためです。
完全になくしてしまうと、話していても無感情な印象を与えてしまい、共感が得られません。
コミュニケーションを円滑化させたい方は、効果的な使用を心がけてください。
入念な準備を行う
フィラーをなくす方法として、入念な準備を行うことが挙げられます。入念な準備を行うことで、緊張状態を和らげられるためです。
緊張していると言い間違いが増え、早口になり、次に話すことがなにかを忘れます。それらの理由から、緊張状態はフィラーを多用してしまう大きな原因といわれています。
入念な準備を行って、本番で緊張しないようにしておきましょう。スピーチやプレゼンの場合は、通し練習を3回以上行うのがおすすめです。
自分のプレゼンやスピーチを見返す
自分のプレゼンやスピーチを見返すことも、フィラーをなくす効果的な方法です。癖になってしまっている習慣を変えるには、自覚が必要であるためです。
できれば、プレゼンやスピーチだけでなく、日常会話も録音・録画して見返しましょう。その際には、以下の2点に注目してください。
- 口癖になっているフィラーはなにか
- どのタイミングでフィラーを言っているのか
よく使うフィラーや使うタイミングがわかれば、意識しやすくなります。日常から変えていけるようになるでしょう。身近な人に、注意してもらえるよう頼むのもおすすめです。
沈黙の練習を実施する
フィラーをなくす効果的な方法として、沈黙の練習の実施も挙げられます。フィラーは沈黙に置き換えられるためです。
フィラーを沈黙に置き換えると、以下の効果が得られます。
- 冷静で落ち着いているように見える
- ポイントを強調できる
- 考えをまとめ、精神を落ち着けられる
沈黙をスピーチやプレゼンで有効的に活用するには、沈黙を怖がり過ぎないことが大切です。講演がうまい人の中には、2~3秒の沈黙を頻繁に用いる人もいます。
最初から長い沈黙を入れるのは難しいため、よく口にしてしまうフィラーと沈黙を置き換えることから、始めてみてください。
コミュニケーションのプロに相談する
コミュニケーションのプロへの相談も、フィラーをなくす効果的な方法です。フィラーは自分では直しづらい上に、減らし過ぎてしまうとコミュニケーションに弊害が生まれます。
そのため、自分で改善を図るよりも、プロに相談しながら解決するのがおすすめです。
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会話やプレゼンがうまくいかない方は、自分のコミュニケーション能力の詳細を知ることで、なぜうまくいかないのかがわかるでしょう。
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会話・話し方のフィラーに関するよくある質問とは?
本章では、会話・話し方のフィラーに関するよくある質問を紹介します。
- 日本語のフィラー言語の具体的な例とは?
- 会話でフィラーが多い人の特徴とは?
- 人間の心理とフィラー表現の関係とは?
フィラー改善の際には、ぜひ参考にしてください。
日本語のフィラー言語の具体的な例とは?
日本語のフィラー言語の具体的な例は、以下の通りです。
- 「あー、うー、えー、んー」
- 「あのー、そのー、まー」
- 「いやー、うーん、えーと、なんか、でも」
- 「あのですね、でもですね、えっとですね」
日常会話やプレゼンの際の自分の発言を録音・録画して、上記の言い回しをどの程度使っているのか、チェックしてみてください。
また、上記以外にも、自分独自のフィラーを使っている場合もあります。知人に自分の口癖を聞いておくのもおすすめです。
会話でフィラーが多い人の特徴とは?
会話でフィラーが多い人の特徴は、以下の通りです。
- 緊張しやすい・焦りやすい
- 間を嫌う
- 回答に自信がない
フィラーを減らすためには事前練習や、沈黙を恐れない意識改革が大切です。
また、上記に当てはまる人は、話し始める前から口が開いていることが多々あります。「早く答えなければ」との思いが強く、話す言葉が決まる前から口を開けてしまうためです。
意識して口を閉じておくだけでもフィラーは減ります。ぜひ、実施してみてください。
人間の心理とフィラー表現の関係とは?
人間の心理とフィラー表現には、不安によって増加する関係性があります。
フィラーは「意識的な意図が無意識的な意図によって妨害され、抑圧された結果起こる」とされているためです。
つまり、言いたいことに対して不安を覚えると、フィラーが発生します。たとえば、「プロジェクトの失敗を報告する」「相手の名前を忘れたまま会話を行う」場合などです。
不安を抱えたまま話すのは、フィラーを多用する原因になります。不安がある時は、より意識して会話しましょう。
会話や話し方のフィラーに困っている場合はプロに無料で相談しよう
本記事では、フィラーのメリット・デメリットや、フィラーをなくす方法を解説してきました。
フィラーは1分間に1個程度が理想とされ、これより多くとも少なくとも、コミュニケーションに悪影響をもたらします。
独学で丁度よい数のフィラーに抑えるのは難しいため、コミュニケーションのプロへの相談がおすすめです。
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タグ:話し上手, 話し方