コミュニケーションスキルを高める心理学のテクニックは、返報性の法則やフットインザドア、ミラーリングなどです。
本記事ではコミュニケーションスキルを高める、13の心理学の法則を紹介します。
最後まで読み進めることで、社外・社内問わず、対人関係を良好にする方法がわかるでしょう。
コミュニケーションを改善する方法を知りたい方は、ぜひお読みください。
また、コミュニケーションスキルを高めるには、自分の特性やスキルレベルを知るのも大切です。
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目次
コミュニケーションスキルを高めるには心理学の活用が重要
心理学とは、人の心理のメカニズムや反応・行動を研究する学問です。
心理学をコミュニケーションで活用できると、相手の不信感を取り除いて好感・親近感を高めたり、断りづらい気持ちを強くしたりできます。
交渉や提案などを成功させるには、対話相手の心理を把握して、自分の望む行動へ誘導しなければいけません。
そのためには、心理学のテクニックを理解しておくことが重要です。
また、心理学を応用すると、上司や部下など身近な人とも良好な関係を構築できます。
コミュニケーションを円滑化しビジネスをスムーズに進めたい方は、ぜひ心理学を活用してください。
社外でのビジネスコミュニケーションで役立つ心理学の7つの法則
本章では、社外でのビジネスコミュニケーションで役立つ、7つの心理学の法則を紹介します。
- 返報性の法則|先に貸しを作ると相手は断りづらい
- 単純接触効果|繰り返し訪問や連絡をすると親近感を覚えやすい
- メラビアンの法則|表情や声のトーンを工夫すると伝わりやすい
- フットインザドア|簡単な要求から少しずつレベルを高めると断られにくい
- ドアインザフェイス|段階的に要望のレベルを下げると受け入れられやすい
- カクテルパーティー効果|相手の名前を積極的に呼ぶと印象に残りやすい
- ペーシング|話すスピードや歩くペースを相手に合わせる
身につけるには、読んだ後に実践してみるのが大切です。
返報性の法則|先に貸しを作ると相手は断りづらい
社外でのビジネスコミュニケーションで役立つ心理学の法則として、返報性の法則が挙げられます。
返報性の法則とは、借りを返さなくてはいけないと思う心理のことです。
相手に頼みごとを断りづらくさせられるため、商談を有利に進めるのに役立つでしょう。
また、お互いの相手を思いやる態度・発言を増やし、良好な関係性を築く効果もあります。
好意的な態度やうれしい発言をされた際も同様に、「借りを返さなければ」と感じて、好意的な反応や態度を返してくれるためです。
単純接触効果|繰り返し訪問や連絡をすると親近感を覚えやすい
単純接触効果も、社外でのビジネスコミュニケーションで役立つ心理学の法則です。
人は接触回数が多いほど、好感や親密さを覚える性質があります。
そのため警戒心が強い方でも、何度も顔を合わせたり繰り返し見聞きしたりすると、警戒を解いてくれて親密度を高められます。
話を聞いてくれない顧客・取引先には、単純接触効果を利用して商談を前に進めましょう。
その際には、おもしろい話のネタや、相手が役立つ情報を仕入れておくのがおすすめです。
メラビアンの法則|表情や声のトーンを工夫すると伝わりやすい
社外でのビジネスコミュニケーションで役立つ心理学の法則として、メラビアンの法則が挙げられます。
メラビアンの法則とは、話の内容よりも視覚・聴覚情報に大きな影響を受ける法則です。
つまり、商品がいかに魅力的かを語るより、表情や声のトーンを工夫した方が相手の興味・関心を高められます。
以下のポイントを覚えて、メラビアンの法則を有効活用してみてください。
- 堂々と自信を持って話す
- 身振り手振りを交える
- 抑揚をつける
- 声のトーンは明るく
フットインザドア|簡単な要求から少しずつレベルを高めると断られにくい
フットインザドアも、社外でのビジネスコミュニケーションに役立つ心理学の法則です。
「Yes」と回答した後は「No」と言いづらくなる法則のことで、簡単な要求で「Yes」を引き出した後に、徐々に要求のレベルを高める形で用います。
商談などで利用すると、契約など心理的ハードルの高い要求でも、頷かせられるようになります。
無料サンプルや無料相談など、低い要求レベルのものがある場合は、ぜひフットインザドアを活用してみてください。
ドアインザフェイス|段階的に要望のレベルを下げると受け入れられやすい
社外でのビジネスコミュニケーションに役立つ心理学の法則として、ドアインザフェイスも挙げられます。
ドアインザフェイスとは、段階的に要望のレベルを下げ、受け入れやすくする心理のことです。
最初に高いレベルの要求を提示し、徐々に要求レベルを下げる形で活用します。
具体的には、価格交渉の際に高い金額を提示してから、徐々に値引きする方法があります。
最初から適正価格を提示するよりも、頷いてもらえる可能性は高いでしょう。
カクテルパーティー効果|相手の名前を積極的に呼ぶと印象に残りやすい
カクテルパーティー効果も、社外のビジネスコミュニケーションに役立つ心理学の法則です。
自分に関心があることを耳にすると、他の情報や刺激を排除する心理であり、営業でよく用いられるテクニックでもあります。
使い方は、取引の際などに相手の名前を積極的に呼ぶだけです。
名前を呼ばれると自分に関連する話だと意識し、他の事象よりも印象深くなります。
自分や商品・サービスを記憶してもらえると、取引の成功率も高まるでしょう。
ペーシング|話すスピードや歩くペースを相手に合わせる
社外でのビジネスコミュニケーションに役立つ心理学の法則として、ペーシングも挙げられます。
ペーシングとは、相手と動作のスピードを合わせて、信頼関係を構築しやすくする手法です。
人は話すスピードや歩くペースが同じ人に親近感を覚えます。
社外の人と行動をともにする際には、相手のペースを観察して合わせるのがおすすめです。
反対に、相手がゆっくり話しているにも関わらず早口で話すと、それだけでも信頼関係構築が難しくなるため注意してください。
社内でのビジネスコミュニケーションで役立つ心理学の6つの法則
本章では、社外ではなく社内のビジネスコミュニケーションに役立つ、6つの心理学の法則を紹介します。
- ミラーリング|相手の動作や姿勢を鏡のように真似すると親近感が得られやすい
- ウィンザー効果|第三者を通して相手を褒めると好感度が高くなりやすい
- ラベリング|繰り返しラベリングすると相手の行動を促しやすい
- 開放性の法則|プライベートな情報を伝えると信頼関係を構築しやすい
- ピグマリオン効果|相手に期待を伝えると成果が上がりやすい
- 自発的特性転移|相手を評価すると自分も評価されやすい
使いやすいものからでも構わないので、ぜひ試してみてください。
ミラーリング|相手の動作や姿勢を鏡のように真似すると親近感が得られやすい
社内のビジネスコミュニケーションで役立つ心理学の法則として、ミラーリングが挙げられます。
ミラーリングとは、相手の動作を鏡のように真似ると、親近感が得られる法則です。
姿勢や手の位置、表情などを真似てみてください。
しかし、相手に「真似をされている」と感じられてしまうと、反対に悪い印象を与えてしまいます。
しつこく同じポーズを取るのではなく、偶然一致したかのように、自然に真似るのが大切です。
ウィンザー効果|第三者を通して相手を褒めると好感度が高くなりやすい
ウィンザー効果も、社内のビジネスコミュニケーションで役立つ心理学の法則です。
人は直接言われた情報よりも、第三者から伝えられた情報の信ぴょう性を高く感じます。
つまり、人づてに「仕事が早いと褒めていた」と伝える方が、直接褒めるよりも評価されたと感じます。
上司・部下を褒める時に活用すると、より相手の好感度を上げ、モチベーションを高められるでしょう。
ぜひ、本人のいないところで褒めてみてください。
ラベリング|繰り返しラベリングすると相手の行動を促しやすい
社内のビジネスコミュニケーションで役立つ心理学として、ラベリングも挙げられます。
ラベリングとは、相手に特定のレッテルを継続的に貼ることで、その通りに行動しようとする心理が働く心理現象です。
たとえば、「ミスが少ない」「判断が早い」と評価し続けると、本当にその通りの人材になります。
ネガティブなラベリングを行った場合も同様の効果をもたらすため、ネガティブな言葉ではなくポジティブな言葉を投げかけましょう。
開放性の法則|プライベートな情報を伝えると信頼関係を構築しやすい
開放性の法則も、社内のビジネスコミュニケーションで役立つ心理学です。
自身の情報を開示すると、信頼関係を構築しやすくなるのが開放性の法則です。
特に、業務とは無関係な家族や出身地など、プライベートな情報の開示で親近感が高まります。
しかし、どのような情報でもよいわけではありません。ネガティブな話題を開示すると、相手が嫌悪感を抱くなど印象を悪くしてしまいます。
話が広がりそうな、当たり障りのない話題を選ぶのがポイントです。
ピグマリオン効果|相手に期待を伝えると成果が上がりやすい
社内のビジネスコミュニケーションで役立つ心理学の法則として、ピグマリオン効果も挙げられます。
ピグマリオン効果とは、他者から期待されると成果が高まる心理学的効果です。
近年は人材育成やマネジメントにもよく活用されており、社員の効率的な育成に役立ちます。
期待している部下や新人には、態度だけでなく言葉でしっかりと伝えましょう。
ただし、過剰な期待は相手の負担になる場合もあります。本人の性質や力量に適した声かけや、目標設定が大切です。
自発的特性転移|相手を評価すると自分も評価されやすい
自発的特性転移も、社内のビジネスコミュニケーションに役立つ心理学の法則です。
人は第三者のことを話していても、無意識下で「第三者の情報」ではなく「話し手の情報」と、受け止めてしまいます。
つまり、あなたが「◯◯さんは賢い」と褒めた際、聴き手はあなたが賢い人だと無意識下で認識します。
周囲の人を褒めることが多い方は、同じ言葉で自分も評価されるようになるでしょう。
ネガティブな表現でも同様の現象が起こるため、周囲を否定しがちな人は改善が必要です。
心理学に基づくビジネスコミュニケーション力を高める4つの方法
本章では心理学に基づいて、ビジネスコミュニケーション力を高める4つの方法を紹介します。
- 積極的に質問する
- 対話相手の共通点を見つける
- 相手は自分に好意的と思って接する
- コミュニケーションの専門家からアドバイスを受ける
周囲と上手にコミュニケーションをとるため、ぜひ参考にしてください。
積極的に質問する
心理学に基づくビジネスコミュニケーション力を高める方法として、積極的な質問が挙げられます。
質問によって会話の主導権を握れて、会話が苦手でも余裕を持って話せるためです。
また、質問で相手の情報を知ると興味関心が把握できます。適切な話題を提供でき、会話がスムーズに続けられるでしょう。
積極的な質問には、質問力を鍛えるトレーニングが必要です。以下の記事を読み、自分に合ったトレーニングを実施してみてください。
質問力を鍛えられる7つのトレーニング方法! 質問のコツと鍛えるメリット
対話相手の共通点を見つける
対話相手との共通点を見つけることも、心理学に基づくビジネスコミュニケーション力を高める方法です。
ミラーリング・ペーシングの原理と同様に、人は共通点がある相手に、親近感が湧きやすくなるためです。
開放性の法則を活用してプライベートの話をすると、相手も「私も同じで」と共通点を話してくれます。
積極的な質問や相手の振る舞い・服装の観察も、共通点を見つけるのに役立つでしょう。
相手は自分に好意的と思って接する
心理学に基づいて、ビジネスコミュニケーション力を高めるには、相手が自分を好意的に思っていると仮定して接する方法も有効です。
自分に好意的だと思って接すると、自然と好印象を与える振る舞いになるためです。
反対に、嫌われていると思って接すると苦手意識が相手に伝わり、印象が悪くなってしまいます。
苦手な人でもよいところを見つけようとすると、苦手意識を緩和できます。ぜひ試してみてください。
コミュニケーションの専門家からアドバイスを受ける
専門家からアドバイスを受けることも、心理学に基づいてビジネスコミュニケーション力を高める方法です。
テクニックだけを覚えても、すぐには使いこなせません。
専門家のもとでインプット・アウトプットを繰り返すなど、実践的な練習を行いましょう。
また、プロに客観的に能力をチェックしてもらうと、自分に足りないテクニックもわかります。
自分のコミュニケーション能力の強み・弱みを知りたい方は、以下の「コミュトレ」の公式LINEを追加して、ビジネスコミュ力をチェックしてみてください。
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コミュニケーションに心理学を取り入れると、社外・社内問わず、短期間で親密な関係性を築けます。
「積極的な質問」「共通点を見つける」などを意識して、ビジネスコミュニケーションを有利に進めましょう。
苦手な人と会話する際には苦手意識を持ち過ぎず、好かれていると思い込むのも大切です。
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