ビジネススキル基礎

コミュニケーションスキルとは?種類一覧や重要性&トレーニング方法を紹介!

コミュトレ編集部

他者との信頼関係の構築において重要な「コミュニケーションスキル」は、人と協力し合うことで成果につなげるビジネスシーンでも、非常に重要なスキルです。 

コミュニケーションスキルが高い人は、顧客の悩みや課題を引き出し、上司や部下と良好な人間関係を構築して仕事でより良い結果につなげることができます。 

しかし、「コミュニケーションスキルとは何か、どうやってスキルを向上させるのか」といったことを学ぶ機会はほとんどありません。 

そこでこの記事では、コミュニケーションスキルとは何か、スキルの種類や重要性、コミュニケーションスキルのトレーニング方法について詳しく解説します。 

コミュニケーションスキルとは? 

コミュニケーションスキル(コミュニケーション能力)に明確な定義はないものの、一般的には、人と人とのやり取り(コミュニケーション)において、情報・考え・感情などの共有や意思疎通をスムーズに行うための技術のことを指します。 

コミュニケーションスキルは主に、以下の3要素で構成されています。 

  1. 伝えたいことをわかりやすく伝える力、説得する力 
  2. 相手の言葉を聞く力 
  3. 相手の感情に配慮する力 

コミュニケーションスキルと聞くと「自分の考えを相手に伝えること」というイメージがありますが、相手が伝えたい情報をしっかり受け取ることも大切です。 

言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション 

コミュニケーションの手段は大きく、『言語コミュニケーション』『非言語(ノンバーバル)コミュニケーション』の2に分けられます。 

言語コミュニケーションは、『言葉』で意見・知識・考え・感情などを伝えるコミュニケーションです。伝えたいことを言葉に変換することで、情報共有や意思疎通を図ります。 

一方の非言語コミュニケーションとは、表情や身振り手振り(ジェスチャー)、視線、声のトーン、コンテキスト(文脈)など『言葉以外』の表現でのコミュニケーションです。 

自分の言葉の真意をより伝わりやすくする、相手の思いや考えを汲み取る、第一印象の形成などに影響しています。 

コミュニケーションスキルは身につけられる・鍛えられる 

コミュニケーションスキルは、生まれ持った性格やセンス、才能のように捉えられがちですが、トレーニング次第で鍛えることができる技術・能力です。

コミュニケーションがうまくいかない理由

「瞬時に上手い返しができない」「伝えたいことが上手く伝えられず二度手間になってしまう」「お客様の課題や悩みを上手く引き出せない」など、コミュニケーションに関する悩みを抱えている場合は、コミュニケーションのトレーニングを実践してみましょう。 

自分のコミュニケーションスキルについて知りたい場合は、まずは『コミュニケーション能力診断』を行ってみるのもおすすめです。 

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コミュニケーションスキルの種類一覧 

コミュニケーションには、いくつかの種類があります。 

まずは「6つの基本的なコミュニケーションスキル」、そして、それをビジネスに応用した「7つのビジネスコミュニケーションスキル」です。 

6つの基本的なコミュニケーションスキル 

基本的なコミュニケーションスキルは、以下の6です。なお、ここで解説する内容はコミュニケーションスキルの研究についてまとめた『ENDCOREデル』をもとにしています。 

自己統制スキル  自分の感情・行動をコントロールするスキル 
表現力スキル  考えを言葉にし、相手にわかるように伝えるスキル 
解読力スキル  言葉や仕草から相手の伝えたいことや考えを汲み取るスキル 
自己主張スキル  自分の意見を相手に受け入れてもらえるように主張・説得するスキル 
他者受容スキル  相手を尊重し、相手の立場に立って考えるスキル 
関係調整スキル  人間関係を良好な状態に調整するスキル 
 

6つの基本的なコミュニケーションスキルについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。 

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7つのビジネスコミュニケーションスキル 

7つのビジネスコミュニケーションスキル』は、社会人100,000人のデータをコミュトレ独自に分析した結果、導き出したもので、社会人に求められるビジネスコミュニケーション能力とも言い換えられます。 

  • 意図を正しく理解し、適切に報告・連絡・相談を行うメンバーシップスキル 
  • 職場での良好な人間関係を構築するリレーションシップスキル 
  • 会議で自分の意見を論理的に伝えるディスカッションスキル 
  • 上司と信頼関係を構築しチームを支援するフォロワーシップスキル 
  • 人前で自信を持って魅力的に伝えるスピーチ・プレゼンテーションスキル 
  • 顧客の悩みを引き出し魅力的な提案をするセールススキル 
  • 部下を育成しチームをまとめるマネジメントスキル 

これらのコミュニケーションスキルを向上させると、周囲の人々を巻き込み、動かしていくことができるようになります。 

コミュニケーションスキルを武器にして、ビジネスのパフォーマンス向上や成果につなげましょう。 

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コミュニケーションスキルが重要な8つの理由 

ビジネスパーソンにとって、なぜコミュニケーションスキルが重要なのでしょうか?ここから、その理由について詳しく解説します。 

1:人間関係・信頼関係の構築のため

円滑にビジネスを進めるためには、他者との信頼関係を構築することが欠かせません。 

信頼関係は、「自分のことを話して理解してもらう(自己開示)」「相手の話を聞く」など適切なコミュニケーションを通じて、他者とのつながりを深め、共感や理解を示すことで構築されます。 

信頼関係がある環境では、率直な意見交換やアイデアの提案がしやすくなり、仕事へのモチベーションが高まるという点もメリットです。 

2:スムーズな問題解決のため

コミュニケーションスキルは、問題やトラブルへの対処時にも求められる力です。 

意見の相違やトラブルが生じた際に、冷静に話し合い、相手の言い分や考えを理解し合うことで、より良い解決策を見つけることができます。 

3:情報共有・情報交換のため

コミュニケーションは、情報の共有や交換に不可欠です。 

顧客との会話の中で悩みや課題を聞いて提案につなげたり、顧客本人すら気付いていないニーズを引き出したりなど、成果につなげるための手段でもあります。 

コミュニケーションスキルを高めれば、上司への報告・連絡・相談、部下へのアドバイスなどもよりスムーズになるでしょう。 

4:対立や衝突を防ぐため

ビジネスシーンでは、意見の相違による対立や衝突が起こることも珍しくありません。 

相手の真意を理解するためにしっかり話を聞き、疑問があれば質問する。そして、伝えるべきところは伝え、必要があれば譲歩し、双方が納得できるように話をまとめる。このような一連の流れをスムーズに進めるためには、コミュニケーションが重要となってきます。 

コミュニケーション不足は対立や衝突の原因になることもあるため、スムーズに信頼関係を構築するためにもコミュニケーションスキルを高めることが重要です。 

5:ミスを防止するため

コミュニケーションの不明瞭さや勘違いは、ミスにつながることもあります。 

『言葉の解釈は人によって異なる』ことを理解し、5W1H(いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように)をはっきりさせる、主語を省かないなど正確かつ明確な情報伝達や確認を行うことで、ミスを未然に防ぐことができます。 

特にチームプロジェクトや重要な業務においては、適切なコミュニケーションが不可欠です。 

例えば「明日までに」という表現は、認識違いによってミスにつながってしまうこともあります。「明日の18時までに」と具体的に伝えるなど、曖昧にならないようにするとミスを防げるでしょう。 

6:円滑なテレワーク・リモートワークのため

近年、働き方の一つとして定着したテレワークやリモートワークでは、コミュニケーションが大きな課題の一つだといわれています。 

お互いの顔が見えず、オフィスのようなちょっとした雑談が生まれにくい環境だからこそ、誤解が生まれないように伝えたり、チームメンバーに積極的な声掛けをしたりと、適切なコミュニケーションを行うことが大切です。 

テレワーク環境では、適切なツールの選択も重要となるため、自社に合ったツールを選定するといいでしょう。 

7:会議を効率よく進めるため

チームや組織の中で情報共有や意思決定を行う『会議』は、コミュニケーションの場でもあります。会議を効率良く進め、実りある内容にするためにはコミュニケーションが重要です。 

経営層と社員、上司と部下など『目線や保有情報の違い』、管理部門と現場での『情報格差』などを認識しないままでは、上手く意思の疎通が図れません。 

相手の意見や発言を聞くだけでなく、意図を正しく理解した上で自分の主張を伝えることで、合意を得やすくなるでしょう。 

8:自分の成長・キャリア開発のため

優れたコミュニケーションスキルはプライベートはもちろん、ビジネスシーンでも特に大切な技術の一つです。 

企業という『組織』では、自分ひとりだけでなく、上司や部下と協力し、取引先・顧客との関わり合いの中で業務を進めていきます。『組織』に所属するビジネスパーソンにとって、コミュニケーションスキルは非常に重要なものです。 

1.コミュニケーション能力が高い 2.意欲的である 3.素直である 4.真面目、または誠実な人柄である 5.明るい性格である 6.専門的なスキルを持っている 7.前向きな考え方ができる 8.行動力がある 9.精神的にたくましい 10.主体性がある 11.忍耐力がある

出典:企業が求める人材象アンケー」(帝国データバンク)

帝国データバンクが実施した『企業が求める人材像アンケート』では、「コミュニケーション能力が高い(42.3%)」が4割超でトップという結果が出ています。 

コミュニケーションスキルを高めれば、自分の大きな強みとすることができるでしょう。 

コミュニケーションスキルのトレーニング方法 

ここでは、簡単にできるコミュニケーションスキルのトレーニング方法をご紹介します。どれも簡単にできるので、ぜひ実践してみてください。 

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あいさつ+10秒雑談

『あいさつ+10秒雑談』は、朝の挨拶にさらに510秒ほどで終わるちょっとした雑談を付け加えるというテクニックです。 

  • 天気の話 
  • 時事ネタ 
  • 相手の仕事のネタ 
  • 服装や髪型、変化を褒める など 

付け加える雑談例としては、上記のようなものがあります。例えば「おはようございます。今日は蒸し暑いですね」など簡単なものでOK。コミュニケーションに対するハードルを上げすぎず、気軽に繰り返すことが大切です。 

積極的に「ありがとう」を伝える

相手が何かしてくれたときに、積極的に「ありがとう」「助かったよ」などの感謝の言葉を伝えるのもおすすめのトレーニング方法です。 

「いつも当たり前に伝えている」と思うかもしれませんが、それ以上に意識的に感謝の気持ちを伝えるようにすることがポイント。自分が何かをしてもらったときだけでなく、例えば、誰かが消耗品の補充をしてくれているのを見かけたときなども、積極的に「ありがとう」と伝えるようにしましょう。 

感謝の言葉を伝えることで会話の頻度が自然に増え、相手との関係性が縮まっていく効果が期待できます。 

まとめ 

ビジネスを円滑に進めるためには、コミュニケーションスキルが欠かせません。事実、企業もコミュニケーションスキルを重視していることがわかっており、能力を向上させれば成果につながるだけでなく、自分の大きな強みとすることができるでしょう。 

コミュニケーションスキルは、センスや才能ではなく、誰でも適切なトレーニング次第で伸ばせる力です。 

「今のポジションや環境に満足していない」「人間関係に悩んでいる」「コミュニケーションスキルを高めて成果につなげたい」といった場合は、コミュニケーショントレーニングの実践がおすすめです。 

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1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。

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