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口下手の直し方3選【プロが解説】5つ原因と仕事で困るシーンも徹底解説

コミュトレ編集部

「会話を盛り下げてしまう」「誤解されやすい」など、口下手が原因で人間関係がうまくいっていない方は多いでしょう。

口下手を直すには、原因をしっかり分析したり、非言語コミュニケーションを身につけたりするのがおすすめです。

本記事では、口下手を詳しく解説するとともに、口下手な原因や直し方を紹介します。

最後まで読み進めることで、自分が口下手な原因や、今後の努力の方向性を見つける参考になるでしょう。

 

また、コミュトレの公式LINEからビジネスチェックを受けると、自身のコミュニケーション能力の強み・弱みを可視化できます。

口下手な原因や身につけるべきスキルが具体的にわかるため、口下手を直したい方は、ぜひ下記から公式LINEを追加してみてください。

 

口下手とは?

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口下手とは、自分の考えや思いを、うまく他者へ伝えられないことを意味する言葉です。

主に、以下のような文脈で用いられます。

  • 口下手で誤解されやすい
  • 口下手で友達が少ない
  • 口下手で褒めるのが苦手

口下手か否かに、無口かお喋りかはあまり関係ありません。肝心なのは、言葉で相手を納得させたり、喜ばせたりできないことです。

特に「褒めたつもりが怒らせてしまう人」や、「長々と話しても肝心な部分を伝えられない人」が、口下手とされます。

また、そのような方は、職場での人間関係に問題を抱えてしまいがちです。

本記事を参考にして、自分自身の口下手な原因を分析し、それに合わせたトレーニングを行いましょう。

口下手の類義語には何がある?

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本章では、口下手に対する認識を深めるため、以下の3つの口下手の類義語も紹介します。

  • 話し下手
  • 訥弁
  • 口重

自身の状況や原因を分析するのにも役立つため、ぜひお読みください。

 

話し下手

話し下手とは、話すことへの苦手意識から、うまく話せないことを意味する言葉です。

人見知りや注目される緊張によって、言葉が出てこなくなったり舌がうまく動かなかったりするを、話し下手と表現します。

言葉を間違える口下手とは異なり、そもそも言葉をうまく発せなくなると覚えておきましょう。

周囲とのコミュニケーションに問題を生じさせる点は同じなため、こちらも原因を分析し、解決に取り組む必要があります。

 

訥弁

訥弁(とつべん)とは、つっかえながら喋るなど、話し方がなめらかでないことを指す言葉です。訥々(とつとつ)とも表現します。

具体的には、スピーチをしている人が噛み噛みで話す姿を、「訥弁で苦しんでいる」「訥々と話す」などと言います。

言葉に詰まりながらも話す状況を指すため、頭が真っ白になってしまった人を訥弁とは表現しません。

話し下手な人の喋る様子が、訥弁に該当すると覚えておくとよいでしょう。

 

口重

口重(くちおも)とは、言葉がスムーズに出てこないことを意味する言葉です。

話がつっかえている点から訥弁と似ている印象を受けますが、口重は言葉数自体が少ないことも含みます。

「軽率に話さない」「物言いが慎重」など、口が堅い・寡黙に近い意味もあると考えるとよいでしょう。

ただし、言われた人はよい印象を受けないため、誉め言葉として使われることはあまりありません。

口重もビジネスでは対人関係に問題を生じさせるため、改善を図りましょう。

口下手になってしまう5つの原因

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本章では、なぜ相手を納得させたり喜ばせたりできないのか、口下手になってしまう5つの原因を紹介します。

  • 頭でわかっていても言葉が出ない
  • 無意識に1人でいることを好んでいる
  • 自分に自信がない
  • 過去のトラウマがある
  • 話を端的にまとめられない

対人関係がうまくいっていない人は、原因を究明する際の参考にしてください。

 

頭でわかっていても言葉が出ない

口下手になってしまう原因として、頭でわかっていても言葉が出ないことが挙げられます。

「どのように言うのが正解だろうか」「本当に言っていいのか」と、ピッタリな言葉を考えすぎてしまっているためです。

これは、会話の経験が不足している人や、真面目・繊細な人によく見られます。

正しいタイミングで発言できないと、「意見を言う気がないんだろう」「嫌われているんだろうか」と、相手に思われます。

本やニュースから語彙を学んだり、話がうまい人の真似をしたりしてみてください。

 

無意識に1人でいることを好んでいる

無意識に1人でいることを好んでいることも、口下手になってしまう原因です。

他者とのコミュニケーションをわずらわしく感じて、無意識のうちに会話をさっさと終わらせようとするためです。

相手が納得する前に切り上げたり、相手を思いやる一言を省いたりしては、気持ちや考えを正しく伝えられません。

職場で良好な人間関係を構築するには、相手のことを考えて言葉を送るのが大切です。

「黙々と作業がしたい」「ペースを乱されたくない」と思っている方は、会話が必要最低限になっていないかを見直してみてください。

 

自分に自信がない

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口下手になってしまう原因として、自分に自信がないことも挙げられます。

相手を不快にさせないかとの不安から、発言を控えてしまうためです。

周囲から「自己主張しない人」と思われて余計に発言しづらくなり、最終的になにも言えなくなってしまうでしょう。

このような方は聞き上手でもあり、人間関係のトラブルを生じさせずに過ごせます。しかし、ビジネスでは時に、自分の意見や考えを表明しなければいけません。

「急に意見を言うのも気まずい」と思う場合は、普段の雑談の中で、自ら話題を提供してみましょう。

 

過去のトラウマがある

過去のトラウマも、口下手の原因になります。周囲に対する警戒心から、話す気力が湧かなかったり、当たり障りのない発言しかできなくなったりするためです。

過去のトラウマに関しては、自覚できていないケースも多々存在します。

自分の意見が言えない原因がわからない場合は、周囲へ心を開けるかを考えてみましょう。

また、過去のトラウマとしては、以下のようなものが考えられます。

  • 悩みや相談を言いふらされてしまった
  • 仲間外れにされた
  • 誤解されたり怒らせたりした

思いあたる方は個人を見て信頼できるか考えたり、意見交換も必要と割り切ったり、対策を講じてみてください。

 

話を端的にまとめられない

口下手の原因として、話を端的にまとめられないことも挙げられます。

「要点を話す」「わかりやすく構成する」など、技術的な部分が不足していると、考えや意見をうまく伝えられなくなるためです。

話を端的にまとめられない人は、伝えたい内容が絞れず、余計な話もしてしまいがちです。

特に、「結局なにが言いたいの?」「要点は?」などと言われた経験のある方は、その傾向があります。

そのような方は、自分の話すスキルを鍛えるのが大切です。後述する口下手の直し方も参考にして、ぜひ改善に取り組んでください。

口下手が仕事で困るシーンとは?

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口下手になる原因は、心理的な問題や話す技術の不足です。

本章では、そのような原因を放置した場合に発生する、仕事で困るシーンを紹介します。

  • 上手く指示を出せない
  • 意見を言えない
  • 会話を盛り上げられない

解決する方法も簡単に紹介するので、参考にしてください。

 

上手く指示を出せない

口下手な人が仕事で困るシーンとして、部下やチームメンバーへの指示出しが挙げられます。

口下手な人の指示は、仕事の生産性を下げがちです。

長い割に要点がまとまっておらず、言葉足らずでモチベーションの低下をうながすためです。

上手な指示は簡潔で誰が聞いてもわかり、指示された側のモチベーションも上がります。

うまく指示を出せなければプロジェクトを成功に導けず、自分の評価は低下します。

どのように言われるとわかりやすいか、やる気を削がないかを、相手の立場に立って考えてみてください。

 

意見を言えない

意見を言えないことも、口下手な人が困るシーンとして挙げられます。

自信や技術が不足しており、頭の中の意見・考えを口にするのが苦手なためです。

また、意を決して発言しても技術不足だと、「なにが言いたいんだ?」と返されることがあります。

そのような経験があるとさらに口が重くなり、なにも発言できなくなってしまうでしょう。

意見を言えずに困っている方は、まずは技術を磨くのがおすすめです。

端的にわかりやすく伝える技術を身につけ、相手を説得できるようになれば、発言するのも楽しくなります。

 

会話を盛り上げられない

口下手な人が困るシーンとして、会話を盛り上げられないことも挙げられます。

口下手な人の多くは、当たり障りのない会話は苦手としていません。しかし、一歩突っ込んだ話やジョークは苦手な傾向があります

そのため、職場や取引先での雑談を、盛り上げられません。

真面目な印象を与えられればよいですが、つまらない・嫌われているなどの印象を持たれた場合、今後の人間関係に問題が生じてしまいます。

口下手で会話を盛り上げられない人は、相づちや笑顔を心がけ、聞き上手を目指してみてください。

口下手の直し方3選

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口下手だと、仕事で困るシーンに何度も遭遇します。いらぬトラブルを招かないためには、口下手の改善に取り組むのが大切です。

そこで、本章では口下手の直し方を3つ紹介します。

  • 実践型スクールに通う
  • 事前に話す内容をまとめる
  • 非言語コミュニケーションを交える

自身に合った方法を探す参考になるので、ぜひお読みください。

 

実践型スクールに通う

口下手の直し方として、実践型スクールの活用が挙げられます。

口下手を直すには、実践的な環境でトライ&エラーを繰り返すのが効果的です。しかし、自身の職場でトライ&エラーを行うのは、避けたい方が多いでしょう。

実践型スクールに通うと、失敗が前提とされている環境で、プロのアドバイスとフィードバックを受けながら練習できます

そのため、口下手を直すには実践型スクールがおすすめです。

「コミュトレ」では10万人のビジネスパーソンのデータを分析し、実際の現場を想定した350種類以上のトレーニングがあります。

あらゆるパターンでの「今なにを言うべきか」を学べるため、実際の現場により活かしやすい話し方が身につくでしょう。

 

事前に話す内容をまとめる

口下手の直し方として、事前に話す内容をまとめる方法も挙げられます。

相手にわかりやすいように内容を整えておくと、長々と話して結局伝わらなかった、などの事態を防げるためです。

特に、口下手な人はPREP法を用いるのがおすすめです。

PREP法とは、結論を最初に伝える構成方法で、要点を簡潔に述べるのに役立ちます。

使い続けるうちに自然と、話を端的にまとめられるようになるでしょう。

最初から突発的な会話に応用するのは難しいため、まずは自分のタイミングでできる、報連相や指示出しの際に使ってみてください。

慣れてくると突発的な会話でも少し間を置くだけで、うまくまとめてから話せるようになります。

 

非言語コミュニケーションを交える

非言語コミュニケーションを交えて話すことも、口下手を直す方法です。

非言語コミュニケーションとは、言語以外で相手に情報を伝えることで、主に以下を用いて行います。

  • 表情
  • 声の大きさ・スピード
  • 身振り手振り

これらをうまく活用できると、言葉が足りないことによる誤解を減らせます

たとえば、口下手な人は部下に仕事のやり直しを命じる際に、怒っていなくとも言葉足らずで部下を傷つけてしまいます。

しかし、ゆっくりと笑顔で言いつつお願いのジェスチャーを添えれば、言葉足らずでも部下を傷つけません。

このように、非言語コミュニケーションも使って考えを伝えられれば、口下手だと思う人はいなくなるでしょう。

まとめ|口下手の直し方でお悩みの方に、無料セミナーがおすすめ

コミュトレ

口下手の原因には、心理的要因や技術的要因があります。直したい方は、まず技術を磨き、自信をつけるのがよいでしょう

「話の要点をまとめる」「非言語コミュニケーションの活用」を意識して、改善に取り組んでみてください。

また、技術を磨いて口下手を直す際には、自身の弱点がどこにあるのかを分析するのも大切です。

コミュトレ」の無料セミナーでENDCOREs診断を受けると、自身のコミュニケーションスキルを分析できます。

なぜ自分が口下手なのかを可視化でき、その部分を集中的に伸ばす方法も学べるため、最短で口下手を直せるでしょう。

少しでも興味がある方は、ぜひ、下記から無料セミナーにお申し込みください。

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1967年 東京都出身。東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。 みずほフィナンシャルグループの会員向け情報誌『Management Flash』監修。

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