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雑談は突然に。人付き合いをラクにする「とっさの雑談力」とは? シーン別雑談例も公開!

コミュトレ編集部
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職場の人とばったり出会ってしまった…何を話せばいい?

 

エンタメ史に名を残す小田和正の代表曲「ラブ・ストーリーは突然に」の冒頭では、このように歌われています。

 

何から伝えればいいのか 分からないまま時は流れて浮かんでは 消えゆく ありふれた言葉だけ

 

本来は恋愛の場面で紡がれたこの言葉。

 

しかし私たちも、とっさに雑談しなければいけない場面に遭遇すると、こっそりつぶやいてしまう言葉がある。

「何を言えばいいか分からないまま、気まずい時間が流れてしまう。言うべきことが、浮かんでは消えていく」と。

 

特に、普段あまり話さない人や、正直あまり親しくない人に対しては、「会話が続かなくて気まずい」と感じがちですよね。

 

そこで今回は、リレーションシップスキルコースの学習内容をもとに、

・とっさの雑談力を高めるポイント

・シーン別の雑談法

についてご紹介します。是非活用ください。

 

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ただ雑談するだけなのに、意外に難しく感じる理由

相手の「正体」がわからなければ、本能的に警戒する

 

雑談とは「明確なテーマのない、たわいもない話」なので、裏を返せば「何を話してもいい」という自由があります。

しかし、「何を話せばよいかわからない」と難しく感じる人も多いもの。

 

その理由はずばり、相手の「正体」がわからないから。

どんな人なのか、何を考えているのか、という正体が見えないから、難しく感じるのです。

 

というのも、人間は、正体がわからないものに対して本能的な恐怖心を感じる習性があるためです

 

筆者は以前、「日本一怖い」ことで有名な富〇急ハイランドのお化け屋敷に入ったことがあるのですが、暗闇のなか突然飛び出るお化けに、大絶叫を連発してしまいました。

が、もしもお化け屋敷の中が煌々と明るく、すべて丸見えだったとしたら、おそらく近所のコンビニにでも行くような余裕で進んでいたことでしょう。

 

同じものでも、正体がわかっているかどうかによってとらえ方が180度変わるのです。

 

人間同士の雑談も全く同じ。「目は口程に物を言う」といいますが、相手がサングラスで目を隠すと、少し話しづらいと感じませんか。

 

人間は社会的動物だからこそ、「人に嫌われたくない」という心理が働くもの。

 

にもかかわらず、相手が何を考えているのかわからない、自分をどう思っているのかわからない…

 

すると、猫をかぶって少しでも「いい人に見られたい」がために、必要以上に言葉を選ぼうとしたり、いいリアクションをとろうと緊張してしまうのです。

(筆者は、身に覚えがありすぎて震えました)

 

コミュトレメモ🖋

雑談自体が難しいというより、何を考えているか分からない相手だと、どんな会話も難しく感じてしまうんですよね。

 

その点を踏まえて、とっさの雑談力のコツをみていきましょう。

 

 

とっさの雑談力①: そもそも、無理に雑談を続けなくてよい

とっさに出会ったときの雑談は、一瞬で終わってもいい

雑談力と言いつつ、いきなり身もフタもない話ですが、職場での雑談は無理に続けるものではありません。

 

雑談が全く必要ないという意味ではなく、いたずらに会話を引き延ばす必要はない、ということです。

ときには、一瞬で終わってもよいのです。

 

職場の人間関係は「人としての信用」×「成果への信用」によってつくられる

そもそも、職場の人間関係とは、「お互いに信頼・尊敬しあっている関係」のことを指します。

 

「職場の人間関係が良好な状態」とは、「ビジネスの場面で互いに信頼・尊重しあっている状態」です。ここでいう「信頼」とは「人として信用してもらうこと」、そして「能力・成果などに基づいて、この人には仕事を任せても大丈夫だろうと頼られること」と定義します。

出典:コミュトレ「リレーションシップスキル(Basic)」教科書

 

ここからみても、職場の人間関係において第一義に重要なのは、「人としての信用」そして「能力への信頼」といえます。雑談はそのための手段にすぎません。

 

裏を返せば、いくらその場の雑談では盛り上がっても、人としての信用がとれなかったり、能力が認められなければ、「いい人にみられている」という安心感はなかなかもてないのです。

 

相手がスマホに夢中になっている場合は、話しかけなくてよい

受講生からたまに「相手がスマホをずっといじっているんですが、雑談したほうがよいのでしょうか」とご質問いただくことがあります。

 

結論から言うと、スマートフォンを操作しているのであれば、無理に話しかける必要はありません。

イヤホンをしている場合も同様です。

 

その人にはその人なりのペースがあります。もしかすると、音楽を聴きながら、今日の仕事の流れを整理しているのかもしれません。

 

相手のペースをむやみに乱すのは控えたほうが吉です。

 

コミュトレメモ🖋

「上手に雑談をしよう!」ではなく、「人としての信用を得よう!」というゴール設定が重要です。

 

 

とっさの雑談力②:「笑顔+挨拶」で安心感を与える

人として嫌われる?雑談でやってはいけない2大NG行為

無理に雑談を続けなくてよいとお伝えしましたが、とはいっても人としての信用はとっておきたいもの。

 

言い換えれば、人として嫌われない程度の雑談は必要になります。

 

「じゃあ、ばったり出会ったとき、何が悪印象を与えるの?」と思うかもしれませんが、実はとても基本的。

 

  • 挨拶がない
  • 無表情

 

この2つは、いわゆる礼儀礼節を欠いた典型例ですが、人間関係を確実に悪化させるワースト2といってもいいもの。

 

なので、コミュトレのリレーションシップスキルコースでも、「基本のき」として礼節の重要性をお伝えしています。

 

あいさつの意味は「相手の存在を認めること」です。認めるとは「あなたのことに気づいていますよ」「あなたのことを大切に思っていますよ」というメッセージを積極的に発するという意味です。あいさつをして相手からの反応がなかった時に多くの人が不快感を抱くのは、自分の存在を認めてもらえなかったことに悲しみや寂しさを感じるからです。逆に、気持ちの良いあいさつを心がけていると「自分を気遣ってくれている」という気持ちが伝わり、相手に好印象を与えることができます。

出典:コミュトレ「リレーションシップスキル(Basic)」教科書

 

挨拶しないと、その後もなんとなく話しかけにくいと感じませんか。

 

なぜなら、挨拶は相手とのアイスブレークという役割をもっているからです。

 

なので、雑談と挨拶は別物のように見えますが、実は挨拶をしっかりするだけで、その後別の場面でばったり出会っても、雑談しやすくなるでしょう。

 

最大のポイントは「ムラがない」こと

「いやいや、ばったり会ったら挨拶くらいしていますよ、無表情になんかなってませんよ」、という方もいるかもしれませんが、

 

誰に対しても、どんなときでも、同じように貫いているでしょうか?

これがとっさの雑談における最大のポイントです。

 

ある日は感じよく挨拶したのに、別の日は挨拶がない。

 

別の人に対して笑顔なのに、自分に対しては無表情だ。(←これは、一番つらい)

 

このように、ムラがあるほうが「あれ、どうしたんだろう?」となりませんか。

 

先にもお伝えしたように、人間は「正体が分からないもの」に対しては本能的に恐怖を感じる動物です。

 

だからこそ、ばったりと出会ったとしても、必ず笑顔で挨拶。まずはこれだけでも、相手は安心し、警戒心を解いてくれます。

仮に、その挨拶だけで終わったとしても「爽やかな人だな」という好印象は間違いなく与えられます。

 

 

コミュトレメモ🖋

余裕があれば、挨拶するときに「あれ、○○さんおはようございます。」などと相手の名前を呼んでみましょう。

名前はその人にとって最も重要な響きをもつ言葉。なので、「ねえ、」「あの、」よりも、「〇〇さん、」と呼びかけられる方が好印象に感じます。

 

 

とっさの雑談力③:余裕があれば一言雑談もする

簡単な雑談を何度も行うだけで、好感がうまれる

 

笑顔で挨拶。これだけで8割の「とっさの雑談」場面は切り抜けられるのですが、それだけでは物足りないこともあるでしょう。

 

そこでコミュトレが自信をもってオススメしたい秘策が、一言雑談です。

 

何度もお伝えするように、雑談で変に「うまくやろう」とする必要はありません。

 

むしろ、1回1回は他愛のない話で十分なので、まずは「相手と雑談する回数」を重視しましょう。そうすることで、徐々に「話しやすい」と感じる機会が増えます。

そのうち、気が合う人との雑談で自然と盛り上がることも増えていくはずです。

 

その理由は「ザイオンス効果(単純効果効果)」にあります。

 

ザイオンス効果とは:接触の回数を増やすことで関係性が深まるという人間心理。1968 年に、ポーランド出身の社会心理学者ロバート・ボレスワフ・ ザイアンス氏の論文『Attitudinal effects of mere exposure.』にて発表された。

 

CMで頻繁に名前を見かける会社だとなんとなく信用できたり安心感が持てたりする、という話がありますが、それはザイオンス効果を応用した例です。人間関係も同様に、交わされる会話の量に比例してお互いの心理的距離感が縮まります。なので、職場の人間関係を良好にするには、会話の頻度を増やしましょう。

出典:コミュトレ「リレーションシップスキル(Basic)」教科書

 

簡単な雑談を何度も行うだけで、好感がうまれる。それが人間という生き物です。

 

ぜひ、ザイオンス効果を味方につけましょう。

 

コミュトレメモ🖋

とっさの雑談では「質よりも量(頻度)」という合言葉をもとに、肩の力を抜いて臨みましょう。

 

 

【シーン別】とっさに使える!一言雑談の例

同じエレベーターで、後輩と2人きりになった瞬間の一言雑談

乗り込んだエレベーターで、後輩にばったり出会ってしまった。

 

このとき、一緒にいる時間は長くても30秒くらいでしょうか。

しっかり雑談するにはあまりにも短いので、さりげない雑談の代表格・「誰もが知っていそうなニュース」を話題にするとよいでしょう。

 

テレビやネット記事で現在取り上げられている旬な話題であれば、相手も知っている可能性が高く、会話にのりやすいといえます。

 

【一言雑談例】「あれですね、もう桜の開花前線が今週末には東京に達する見込みらしいですね。個人的にはすごい楽しみなんですけど、〇〇さんは今年どこかお花見に行かれる予定ってあるんですか?」

 

 

お手洗いで、先輩にばったり会った瞬間の一言雑談

お手洗いでの時間は、エレベーターよりはもう少し長くなるかもしれません。といっても1分~2分くらいでしょうか。

 

ここでは、みんなが知っている旬のネタ、あるいはその先輩のプライベートに関する質問をしてもよいでしょう。

 

【一言雑談例】・「〇〇さんって、お休みの日には何をされることが多いのですか?」・「〇〇さんって、趣味とか、何か最近ハマっていることってあるんですか?」

 

もしその人の趣味や好きなこと、関心を持っていることについて一度聞いたことがあるのであれば、軽く言及してから質問するとよいでしょう。

この一工夫を入れることで、質問したときの唐突感はさらに減るはずです。

 

【一言雑談例】・「先日△△さんがおっしゃっていましたが、〇〇さんって釣りが趣味らしいですね。月何回くらい釣りに行くのですか?」・「そういえば〇〇さんって、こないだ小さいお子さんがいらっしゃると話していましたよね。休みの日はいつも何をして一緒に遊ぶんですか?」

 

 

コミュトレメモ🖋

プライベートな質問を振ると「自分があまり関心ない話題が出されるかもしれない。そうなるとうまく会話を続けられるか不安」と心配になりますよね。

しかし、「一言雑談」は名前の通りごく短い時間での雑談です。なので、続けられるかどうかよりも、まずは「一緒に会話した頻度を増やす」ことに集中しましょう。

 

 

通勤中に、上司にばったり会った瞬間の一言雑談

この場合、数分以上会話の時間が発生することもありますよね。

 

上司が相手であれば、仕事について雑談を振ると自然でしょう。

具体的には、「その人が現在取り組んでいること、または今後取り組もうとしていること」について聞くとよいです。

 

【一言雑談例】・〇〇課長って、今どういう案件に一番時間を割いているんですか?・〇〇係長が、これから重要になりそうだと考えているテーマって何かあるんですか?

 

上司の関心事項をきけば、上司の言わんとしている意図をより正確にくみ取れるようになります。

なので、仕事の精度をアップさせることにもつながるでしょう。

 

 

人との雑談は、人生が広がるチャンス

 

ここまでで、とっさの雑談について、コツや事例をお伝えしてきました。しっかり押さえていただければ、間違いなく「何か言わなきゃ…」というプレッシャーが減り、人間関係もずいぶんラクになるはずです。

 

最後にひとつ、これだけはどうしても伝えたいというものがあります。

 

それは人との雑談は、自分の人生が広がるチャンスということ。

 

『ワールドビジネスサテライト』初代キャスターや大臣職を歴任し、2022年現在東京都知事を務める小池百合子氏は、インタビューにてご自身のキャリアを、以下のように振り返っています。

 

番組に出演していただいたゲストの方とお話しした内容を、自分の知識として蓄えていき、また人との出会いからいろいろなチャンスを得ていく。

 

そうしているうちに、アシスタントではないかたちで金融系の番組から声をかけてもらって、出演するように。さらにそこで得た知識をベースに、『ワールドビジネスサテライト』の初代キャスターへつながっていくんです。」

 

※一部、筆者にて強調箇所を変えています。予めご了承ください。

 

筆者も、新規開拓営業で20代~50代に至るまで様々な社会人と接した経験をふりかえってみて、小池都知事のお話にとても共感できます。

 

私自身は博学なほうでは決してありませんが、人から得た知識を次の商談に活用することで、雑談の幅がどんどん広がっていきました。

 

例えば、サッカー好きな男性から、ヨーロッパで勢いのあるチームを聴いた。

そして、今度はそれを別のサッカー好きの方に「最近ヨーロッパで○○のチームが躍進しているようですが、どちらのチームを応援していますか」と振った。

 

私自身はサッカーに疎かったものの、このようにサッカーについて人から教えていただくことで、サッカーを使ったたとえ話もできるようになりましたし、サッカーの話題を通じて心を通わせることもできました。

 

このように、人との雑談を通じて得た知識は「宝の山」ともいえます。

それだけでなく、小池都知事のように、キャリアの幅を広げる大きなチャンスともなります。

 

是非、雑談を楽しんでいきましょう!♪

 

 

▼リレーションシップスキルについて詳しく知りたい方は、担当者が個別にご案内いたします♪


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1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。

カテゴリー: 対上司・職場で活用できるビジネススキル
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