ビジネススキル基礎

社会人のマナーとは?4つの基本と場面別に必要なビジネスマナーを徹底解説

コミュトレ編集部

社会人のマナーは、周囲と良好な関係を築き、仕事への責任感を示すために欠かせません。

本記事では、報連相や時間厳守など基本的なマナーから電話対応の仕方など実践的なマナーまで紹介します。

効果的な身につけ方も紹介するので、最後まで読み進めることで、ビジネスマナーへの不安を払拭できるでしょう。

また、社会人のマナーとコミュニケーションスキルは、どちらも周囲との関係を良好化するスキルです。

そのため、コミュニケーションを改善すると、社会人のマナーも自然と身につきます。

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社会人のマナーとして押さえておきたい4つの基本

スーツ 男性

本章では社会人のマナーとして押さえておきたい、以下の4つの基本を紹介します。

  • ハキハキとした明るい挨拶を心がける
  • 約束の時間は厳守する
  • 報告・連絡・相談を確実に実施する
  • 清潔感のある適切な服装を心がける

新たに社会人となる方や、転職される方は参考にして、職場で円滑な関係を築いてください。

 

ハキハキとした明るい挨拶を心がける

社会人のマナーとして押さえておきたい基本は、ハキハキした明るい挨拶を心がけることです。

円滑なコミュニケーションや業務効率化には、職場全体の雰囲気や周囲からの印象が大切なためです。

ハキハキした挨拶を行うと、周囲に笑顔や活気をもたらし、職場の雰囲気を向上させます。「一生懸命仕事をしてくれそう」と好印象も与えられるでしょう。

「おはようございます」と全員へ向けて明るく挨拶して、その後個別に目を合わせて笑顔で挨拶してみてください。

気分よく働けるようになり、仕事へのモチベーションも高まります。

 

約束の時間は厳守する

時間厳守も社会人として押さえておきたい基本のマナーです。

仕事に対する責任感や真剣さを示すには、時間の厳守が大前提のためです。

特に、社外の方との約束を破ると、会社の信用も落としてしまいます。

社内会議は開始時間の5~10分前に到着して準備を済ませ、取引先との約束では、15分前には受付で待機するようにしましょう。

また、小さな約束を破るだけでも、「大事な約束でも時間を守らないのでは?」と悪印象を与えます。

自分にとって不利益しかないため、社会人として約束の時間は厳守してください。

 

報告・連絡・相談を確実に実施する

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社会人のマナーとして、報告・連絡・相談の実施も、押さえておきたい基本的な行為です。

報連相が行われていない職場では、業務は効率的に進められません。管理者が仕事の状況を把握できなければ、無駄な作業が増えたり、重大なミスが発生したりするためです。

チームで協力して仕事を進める意識を持ち、確実に実施していきましょう。

また、報連相は以下の形式で端的に伝えると、相手の時間を取らないのでおすすめです。

  • 進捗状況の報告です。タスクの進捗は順調で週末までに納品できます。
  • 書類の記載方法で一箇所相談があります。このような記載で正しいでしょうか?
 

清潔感のある適切な服装を心がける

清潔感のある適切な服装を心がけることも、社会人のマナーとして押さえておきたい基本です。

服装は相手に与える印象を大きく左右するためです。以下のポイントに気をつけて、周囲に好印象を与えましょう。

  • 男性:スーツは黒・紺・グレーなどの落ち着いた色合いで、シワや汚れがない
  • 女性:スーツは黒・紺・ベージュなど上品な色合いで、スカートは膝が隠れる長さ

また、髪は清潔に保ち必要に応じてセットして、化粧はナチュラルメイクを心がけるのがおすすめです。

【社会人】勤務中に押さえておきたい4つのビジネスマナー

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本章では、勤務中に押さえておきたい4つのビジネスマナーを紹介します。

  • デスク周りや共有スペースの整理整頓に努める
  • 機密書類は適切に管理する
  • 会社の備品を私用に使用しない
  • 仕事内容や取引先情報をSNSなどで漏らさない

これらを実践すると、周囲から社会人として信頼を得られます。

 

デスク周りや共有スペースの整理整頓に努める

勤務中に押さえておきたいビジネスマナーとして、デスク周りや共有スペースの整理整頓に努めることが挙げられます。

必要な物をすぐに見つけられると、作業時間を短縮できるためです。

デスク周りを常にきれいに保つには、毎日の業務終了時に整理する習慣をつけるのがおすすめです。

また、使用後に元の場所に戻す癖をつけると、共有スペースを乱すことがなくなります。

 

機密書類は適切に管理する

機密書類の適切な管理も、勤務中に押さえておきたいビジネスマナーです。

万が一にも機密書類が外部に漏れてしまうと、法的にも経済的にも大きな痛手を負ってしまうためです。

「使用後保管場所に戻す」「シュレッダーで裁断する」などの、会社で定められた保管方法と廃棄手順を遵守しましょう。

取り決めを破ると会社から訴えられる可能性もあります。リスクを避けるため、常に注意してください。

 

会社の備品を私用に使用しない

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勤務中に押さえておきたいビジネスマナーとして、会社の備品を私用で使わないことが挙げられます。

会社の備品は会社の資産です。個人的な目的で使用してはいけません。

以下は、やってしまいがちな人が多い私的利用です。周囲の人がしていても真似しないよう注意してください

  • コピー機・プリンター:私的な書類や写真の印刷
  • 文房具・コピー紙・トイレットペーパー:持ち帰る
  • パソコン:私的なWebサイトの閲覧やメールの送受信
 

仕事内容や取引先情報をSNSなどで漏らさない

仕事内容や取引先情報を漏らさないことも、勤務中に押さえておきたいビジネスマナーです。

不適切な情報発信により、企業の評判や利益を損ねてしまう可能性があるためです。

特に、SNSで情報を発信するとすぐに広まります。リスクを避けるため、以下に類する投稿は控えてください。

  • 業務情報:◯◯サービスの新規プロジェクトが始まった
  • 取引先企業:今日は◯◯社とミーティングをする

【社会人】コミュニケーションで押さえておきたい4つのビジネスマナー

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本章では、コミュニケーションで押さえておきたい、4つのビジネスマナーを紹介します。

  • 結論から先に述べて詳細は後から説明する
  • 相手の目を見てうなずきながら積極的に傾聴する
  • 必要に応じてメモを取る
  • 公私の区別をつけて不適切な話題を避ける

心がけることで、円滑な人間関係が形成できるでしょう。

 

結論から先に述べて詳細は後から説明する

コミュニケーションで押さえておきたいビジネスマナーとして、結論ファーストで後から結論を述べることが挙げられます。

結論ファーストのコミュニケーションにより、相手の時間を無駄にせず、要点を素早く伝えられるためです。

報告の際は、以下のように話の題材を先に説明してみてください。

「◯◯プロジェクトの進捗報告です。予定通り来月15日に完了する見込みで、詳細はこちらになります」

 

相手の目を見てうなずきながら積極的に傾聴する

積極的な傾聴も社会人が押さえておきたい、ビジネスコミュニケーションのマナーです。

アイコンタクトと相づちを意識した積極的な傾聴は、話に真剣に耳を傾けているアピールになり、相手との信頼関係が深められるためです。

以下のポイントを意識すると、より聞き上手になれます。試してみてください。

  • アイコンタクト:時折視線を外して圧迫感を与えないようにする
  • 相づち:話のポイントでうなずき急かさないようにする
 

必要に応じてメモを取る

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コミュニケーションで押さえておきたいビジネスのマナーとして、必要に応じたメモ取りも挙げられます。

重要な指示や決定事項を記録してミスを減らし、話し手に真剣に聞いていると示すことで、業務効率化や信頼関係の構築ができるためです。

上司の指示を受ける際には、メモ帳を持参して書き留めるようにしましょう。

話を聞きながら一字一句書き込むのは難しいため、重要ポイントのみを記して、後で清書するのもおすすめです。

 

公私の区別をつけて不適切な話題を避ける

公私の区別をつけて不適切な話題を避けることも、社会人がコミュニケーションで押さえておきたい、ビジネスのマナーです。

話題によっては人間関係のトラブルを招いてしまいます。職場では以下の話題を振らないように注意しましょう。

  • 政治・宗教
  • 個人的な金銭事情
  • 恋愛事情

また、私的な関係の相手に仕事の話題を振ると、機密情報漏洩のリスクがあります。

公私の区別をつけて、不適切な話題は避けてください。

【社会人】来客・訪問・電話対応で押さえておきたい4つのビジネスマナー

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本章では、来客・訪問・電話対応で押さえておきたい、4つのビジネスマナーを紹介します。

  • 入口から最も遠い席(上座)にお客様を案内する
  • 名刺交換は役職が上の方から行う
  • 3コール以内に電話に出る
  • 用件は必ずメモを取り復唱確認する

企業の信頼を損ねないためにも、ぜひ覚えておいてください。

 

入口から最も遠い席(上座)にお客様を案内する

来客・訪問時に押さえておきたいビジネスマナーとして、上座を理解しておくことが挙げられます。

出入口から最も遠い席が上座と呼ばれ、お客様など立場が上の方が座る位置です。

たとえば、応接室では出入り口から見て机を挟んだ奥側の席、長椅子がある場合は出入り口から最も遠い長椅子の奥が上座です。

上座への案内を行うとお客様に対して敬意や知識を示せます。人柄や仕事ぶりへの信頼が得られるでしょう。

 

名刺交換は役職が上の方から行う

名刺交換を行う順番を知っておくことも、来客・訪問時に押さえておきたいビジネスマナーです。

正しい順序で名刺交換を行うことで、相手への敬意や、役職の上下を示せます。役職が上の方から順番に渡していきましょう。

また、基本的には訪問した側から先に渡すのが礼儀です。そのため、1番早く名刺を渡すのは、訪問した側の上司になります。

相手方から先に名刺を差し出された場合は、失礼のないように「申し遅れました」と、一言添えて渡すとよいでしょう。

 

3コール以内に電話に出る

電話 電話対応 コールセンター

電話対応で押さえておきたいビジネスマナーとして、3コール以内に電話に出ることが挙げられます。

自社の業務効率化のためだけでなく、かけてきた相手の時間を尊重し好印象を与える意味もあります。

また、出るまでにかかったコール数に応じて、言葉を変えるのがおすすめです。以下を参考にしてみてください。

  • 4コール以上:「大変お待たせいたしました」
  • 3コール:「お待たせいたしました」

2コール以内であれば必要はありません。

 

用件は必ずメモを取り復唱確認する

伝えられた用件に対して、メモ取りと復唱確認を行うことも、電話対応で押さえておきたいビジネスマナーです。

伝達ミスは多くの人に迷惑や余計な手間をかけさせるうえに、重大なトラブルにもつながるためです。

特に、電話対応に慣れていないうちは緊張して、内容を忘れたり聞き間違いをしたりしてしまいます。

手元にメモ帳と筆記用具を用意して、多少もたついても慌てずに、正確さを重視して対応しましょう。

【社会人】ビジネスマナーを身に付ける効果的な3つの方法

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社会人のマナーを身につけると、業務効率化や信頼関係構築が楽になります。

そこで、本章ではビジネスマナーを身につける効果的な方法を、3つ紹介します。

  • 書籍を活用する
  • ロールプレイングで実践する
  • セミナーに参加する

職場での良好な関係性構築のため、ぜひ試してみてください。

 

書籍を活用する

ビジネスマナーを身につける効果的な方法として、書籍の活用が挙げられます。

空き時間や移動時間で学習でき、忙しくても継続しやすいためです。

社会人のマナーを学ぼうと試みても、新社会人や昇進直後の方は忙しく、まとまった時間が取れません。

その結果、「5年目なのに電話が取れない」「上司なのに名刺の渡し方がわからない」となってしまいます。

書籍は忙しくても継続しやすく、セミナーなどに比べて安価で始められます。

立場や職務に対応した書籍を選ぶと実践的な知識も得られるため、ぜひ活用してみてください。

 

ロールプレイングで実践する

ロールプレイングで実践練習を積むことも、ビジネスマナーを身につける効果的な方法です。

フィードバックをその場で受け取ることで、改善点を具体的に把握できるためです。

ロールプレイングは電話対応や会議・ミーティングなど、業務上よくあるシーンを中心に行います。

それらを通して敬語の使い方や準備すべき物がなにか、取り次ぎなど各種業務の具体的な対応方法を学びましょう。

さまざまなシーンでの対応を学ぶことで自信がつき、本番でも落ち着いて行動できるようになります。

 

セミナーに参加する

ビジネスマナーを身につける効果的な方法として、セミナーへの参加も挙げられます。

経験豊富な講師から最新のビジネスマナーを教わり、ロールプレイングなども合わせて行うことで、実践的なスキルやマナーを短期間で身につけられるでしょう。

たとえば、「ENDCOREs」を活用したセミナーでは、自分のコミュニケーション能力を数値化して把握できます。

求められるマナーやコミュニケーションに対して、どの能力がどの程度足りないのかがわかるため、今後の具体的な改善方法が見つかるでしょう。

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コミュトレ

社会人のマナーを身につけると職場での信頼関係が構築でき、チームワークも向上します。

取引先や顧客との関係も良好になり、個人のキャリア発展にも期待できるでしょう。

短期間で集中的に社会人のビジネスマナーを身につけるには、セミナーがおすすめです。

 

コミュトレ」のENDCOREs診断は、立命館大学教授・藤本学先生の研究から生まれた、コミュニケーション能力を数値化する診断です。

自身のコミュニケーション能力や特性を具体的に把握でき、社会人として足りない点がわかります。

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コミュトレは、ビジネスパーソン10万人のデータから仕事に必要な「スキル」を特定し、リアルなビジネスシーンを想定したトレーニングを行う【実践型ビジネススキルスクール】。全17種類ものコースがあり、新入社員から経営者まで、一人ひとりの「理想とする成長」にあわせて学習プランを提供。東京・大阪に拠点を置き、講義はすべてオンラインで行っている。

1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。

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