ビジネススキル基礎

フィラーとは? 会話・話し方で「あのー」「えっと」を無くす5つの方法

コミュトレ編集部

「フィラーのメリット・デメリットが知りたい」

「フィラーをなくす方法は?」

このような疑問をお持ちの方は多いでしょう。

フィラーには、会話のクッションになるメリットや準備不足・会話下手な印象を与えてしまうデメリットがあります。

そのため、多くても少なくても、コミュニケーションがうまくいきません。

 

本記事では、フィラーのメリット・デメリットやフィラーをなくす方法フィラーに関するよくある質問を紹介します。

「あのー」「えっと」を頻繁に使ってしまう方は、ぜひ参考にしてください。

フィラーを多用してしまう原因は、緊張やコミュニケーションへの自信のなさです。「コミュトレ」の無料診断では、自身のコミュニケーション能力の強み・弱みがわかります。

能力の把握は緊張の緩和や会話への自信につながるため、フィラーを減らせます。ぜひ、下記から申し込んでみてください。

自分の強みと課題を把握しませんか?【まずは無料診断セミナーに参加する】

 

フィラーとは?

会議で発言する男女

フィラー(Filler)とは、会話中に言葉をどう続けるか考える際につい出てしまう、「えー」や「あー」のことです。元々は詰め物や混ぜ物を指す言葉で、そこから転じて、会話の隙間を埋める言葉も指すようになりました。

フィラーが多いと聞き手側は話に集中できず、内容が正しいのか不安を覚えます。しかし、フィラーがなければ、ナレーションを聞いているだけのようで感情が動かされません。

そのため、ビジネスでは適切にフィラーを用いた会話が求められます。

 

会話中にフィラーが生まれる原因

会話中にフィラーが生まれる原因は「心」「思考」「声」の3つの力の不足です。これら3つは、以下の能力を指します。

  • 心:不安、羞恥心など、感情や性格を制御する力
  • 思考:言うべきこと・言うべきではないことへの判断力
  • 声:声量、滑舌などの発声力

たとえば、強い不安や羞恥心が自身の感情を制御する力を越えると、フィラーが多く生まれます。同様に、言うべきことかの判断が次々に迫ってきた場合も、フィラーが生まれます。

反対に、平常心を保てる上に話す内容が決まっていると、会話中にフィラーはほとんど生まれません。

フィラーを防ぐには、「心」「思考」「声」を鍛えることや、準備をして本番に備えることが大切です。

 

会話・話し方におけるフィラーの役割・メリットとは?

会話する男女

本章では、会話・話し方のフィラーの役割・メリットを3つ紹介します。

  • 頭の中で考えていることを相手に伝えられる
  • 会話のクッションになる効果がある
  • 相手との非言語的コミュニケーションの手助けになる

これらのメリットが会話の中で感じられていない方は、ぜひ参考にしてください。

 

頭の中で考えていることを相手に伝えられる

フィラーは、頭の中で考えていることを相手に伝える役割を持ちます。

たとえば、「えっと、それは」とフィラーを使うと、どう伝えるか考えている最中だと相手はわかります。話の続きを相手も待ってくれるでしょう。

反対に、フィラーを使わず無言で考えていると、「聞こえなかったのか?」「無視されている?」と思われてしまいます。

会話中に、言いたいことがすぐに思い浮かばないことはよくあります。フィラーを適切に使い、気まずい時間のないコミュニケーションをとってみてください。

 

会話のクッションになる効果がある

会話中のフィラーには、会話のクッションになる効果もあります。たとえば、相手のショックを和らげる効果です。

「あのー」「それが」とフィラーを使うと、自分も言いたくないと思っていると伝えられます。すると、心の準備の時間を作ることや思いやる気持ちを伝えられ、ショックを和らげられるでしょう。

他にも、「あ」と思いついた時のフィラーを用いると、話の流れを変えたり発言権を確保したりできます。

フィラーを使わずに突然本題を切り出す人は、「思いやりがない」「空気が読めない」ように感じられます。注意してください。

 

相手との非言語的コミュニケーションの手助けになる

フィラーを知っておくメリットとして、相手との非言語コミュニケーションの手助けになる点も挙げられます。

フィラーによって、他人の本当の気持ちに気づきやすくなるためです。たとえば、相手を傷つけたくないと考える人は、言いにくいことを言う前に「あのー」と言いづらそうにします。

反対に、傷つけても構わないと思っている人は、言いづらそうにするフィラーは用いません。

これらのフィラーと表情、身振り手振りも合わせて相手を観察すると、本当はどう思っているのかが推し量りやすくなるでしょう。

自分の強みと課題を把握しませんか?【まずは無料診断セミナーに参加する】

 

会話・話し方におけるフィラーのデメリットとは?

会議

本章では、会話・話し方のフィラーのデメリットを紹介します。

  • 準備不足と自信のなさが伝わる
  • 会話下手の印象を与えてしまう
  • 話が長くなり要点を相手に伝えられない

思い当たる方は、ぜひ改善してみてください。

 

準備不足と自信のなさが伝わる

フィラーのデメリットとして、準備不足と自信のなさが伝わる点が挙げられます。特に、「あのー」「そのー」「えっとー」の多用は厳禁です。

「話す内容を整理していない」「練習をしていない」ととらえられ、信用を失ってしまいます

フィラーを使わないためには、話す内容を事前に考えて、練習しておくことが重要です。

自分の言葉で話せるように台本を作っておくと、言葉がスラスラと出てくる上に、ハキハキと喋れます。「えー」などのフィラーも抑えられるでしょう。

 

会話下手の印象を与えてしまう

会話下手な印象を与えてしまうことも、フィラーを会話に用いるデメリットです。

フィラーが多いと、自信のなさや経験のなさ・落ち着きのなさが相手に伝わります。そのような人を、「この人は信頼できる」「会話が上手だ」と思う人はいません。

接客業や営業は、話しのうまさや信頼できる点が成績に影響します。会話下手な印象を与えてしまわないように、注意してください。

なにも思いついていないのに話そうとすると、「えーと」などのフィラーが多く出てしまいます。ゆっくり考えてから話すのがおすすめです。

 

話が長くなり要点を相手に伝えられない

フィラーのデメリットとして、話が長くなり要点を相手に伝えられない点も挙げられます。

相手にわかりやすく伝えるには、要点を強調するのが重要です。しかし、フィラーが多いと、内容のどこを強調しているのか判別がつきません

話している途中で、「あ、もういいです」と打ち切られた経験を持つ方も多いでしょう。懸命に聞いていても話の重要な部分がわからず、ストレスがたまってしまったためです。

日常会話ではフィラーが多少あっても構いません。しかし、ビジネスの場での会話や案内・説明など、簡潔さが求められる会話では抑えるのが大切です。

自分の強みと課題を把握しませんか?【まずは無料診断セミナーに参加する】

 

会話・話し方でフィラーを無くす5つの方法

ホワイトボードの前でプレゼンする男性

本章では、会話・話し方でフィラーをなくす5つの方法を紹介します。

  • フィラーは効果的に使用するべきと理解する
  • 入念な準備を行う
  • 自分のプレゼンやスピーチを見返す
  • 沈黙の練習を実施する
  • コミュニケーションのプロに相談する

フィラーのデメリットを感じている方は、ぜひ実践してみてください。

 

フィラーは効果的に使用するべきと理解する

フィラーをなくす方法を学ぶ前に、フィラーを完全になくす必要はないと理解しておきましょう。

プレゼンやスピーチでのフィラーは、1分間に1回が理想です。考えていることを伝えたり、会話のクッションになったりと、コミュニケーションに役立つ効果もあるためです。

完全になくしてしまうと、話していても無感情な印象を与えてしまい、共感が得られません。

コミュニケーションを円滑化させたい方は、効果的な使用を心がけてください。

 

入念な準備を行う

フィラーをなくす方法として、入念な準備を行うことが挙げられます。入念な準備を行うことで、緊張状態を和らげられるためです。

緊張していると言い間違いが増え、早口になり、次に話すことがなにかを忘れます。それらの理由から、緊張状態はフィラーを多用してしまう大きな原因といわれています。

入念な準備を行って、本番で緊張しないようにしておきましょう。スピーチやプレゼンの場合は、通し練習を3回以上行うのがおすすめです。

 

自分のプレゼンやスピーチを見返す

自分のプレゼンやスピーチを見返すことも、フィラーをなくす効果的な方法です。癖になってしまっている習慣を変えるには、自覚が必要であるためです。

できれば、プレゼンやスピーチだけでなく、日常会話も録音・録画して見返しましょう。その際には、以下の2点に注目してください。

  • 口癖になっているフィラーはなにか
  • どのタイミングでフィラーを言っているのか

よく使うフィラーや使うタイミングがわかれば、意識しやすくなります。日常から変えていけるようになるでしょう。身近な人に、注意してもらえるよう頼むのもおすすめです。

 

沈黙の練習を実施する

フィラーをなくす効果的な方法として、沈黙の練習の実施も挙げられます。フィラーは沈黙に置き換えられるためです。

フィラーを沈黙に置き換えると、以下の効果が得られます。

  • 冷静で落ち着いているように見える
  • ポイントを強調できる
  • 考えをまとめ、精神を落ち着けられる

沈黙をスピーチやプレゼンで有効的に活用するには、沈黙を怖がり過ぎないことが大切です。講演がうまい人の中には、2~3秒の沈黙を頻繁に用いる人もいます。

最初から長い沈黙を入れるのは難しいため、よく口にしてしまうフィラーと沈黙を置き換えることから、始めてみてください。

 

コミュニケーションのプロに相談する

コミュニケーションのプロへの相談も、フィラーをなくす効果的な方法です。フィラーは自分では直しづらい上に、減らし過ぎてしまうとコミュニケーションに弊害が生まれます。

そのため、自分で改善を図るよりも、プロに相談しながら解決するのがおすすめです。

コミュトレ」では、コミュニケーション能力の強み・弱みの診断や、今後必要なトレーニングを無料でアドバイスしています。

会話やプレゼンがうまくいかない方は、自分のコミュニケーション能力の詳細を知ることで、なぜうまくいかないのかがわかるでしょう。

「フィラーはどの程度減らせばよい?」「効果的な使い方が知りたい」と悩む方は、ぜひお申し込みください。

自分の強みと課題を把握しませんか?【まずは無料診断セミナーに参加する】

 

会話・話し方のフィラーに関するよくある質問とは?

電球を持つ手

本章では、会話・話し方のフィラーに関するよくある質問を紹介します。

  • 日本語のフィラー言語の具体的な例とは?
  • 会話でフィラーが多い人の特徴とは?
  • 人間の心理とフィラー表現の関係とは?

フィラー改善の際には、ぜひ参考にしてください。

 

日本語のフィラー言語の具体的な例とは?

日本語のフィラー言語の具体的な例は、以下の通りです。

  • 「あー、うー、えー、んー」
  • 「あのー、そのー、まー」
  • 「いやー、うーん、えーと、なんか、でも」
  • 「あのですね、でもですね、えっとですね」

日常会話やプレゼンの際の自分の発言を録音・録画して、上記の言い回しをどの程度使っているのか、チェックしてみてください。

また、上記以外にも、自分独自のフィラーを使っている場合もあります。知人に自分の口癖を聞いておくのもおすすめです。

 

会話でフィラーが多い人の特徴とは?

会話でフィラーが多い人の特徴は、以下の通りです。

  • 緊張しやすい・焦りやすい
  • 間を嫌う
  • 回答に自信がない

フィラーを減らすためには事前練習や、沈黙を恐れない意識改革が大切です。

また、上記に当てはまる人は、話し始める前から口が開いていることが多々あります。「早く答えなければ」との思いが強く、話す言葉が決まる前から口を開けてしまうためです。

意識して口を閉じておくだけでもフィラーは減ります。ぜひ、実施してみてください。

 

人間の心理とフィラー表現の関係とは?

人間の心理とフィラー表現には、不安によって増加する関係性があります

フィラーは「意識的な意図が無意識的な意図によって妨害され、抑圧された結果起こる」とされているためです。

つまり、言いたいことに対して不安を覚えると、フィラーが発生します。たとえば、「プロジェクトの失敗を報告する」「相手の名前を忘れたまま会話を行う」場合などです。

不安を抱えたまま話すのは、フィラーを多用する原因になります。不安がある時は、より意識して会話しましょう。

 

会話や話し方のフィラーに困っている場合はプロに無料で相談しよう

コミュトレ

本記事では、フィラーのメリット・デメリットや、フィラーをなくす方法を解説してきました

フィラーは1分間に1個程度が理想とされ、これより多くとも少なくとも、コミュニケーションに悪影響をもたらします。

独学で丁度よい数のフィラーに抑えるのは難しいため、コミュニケーションのプロへの相談がおすすめです。

コミュトレ」では、コミュニケーションの強み・弱みが把握できる無料診断や、今後行うべきトレーニング方法が記載された本が受け取れます。

「フィラーを抑えようとしても出てしまう」「フィラーが少なく話に感情がこもっていないと言われる」とお悩みの方は、ぜひ無料診断をお申し込みください。

 

コミュトレは、ビジネスパーソン10万人のデータから仕事に必要な「スキル」を特定し、リアルなビジネスシーンを想定したトレーニングを行う【実践型ビジネススキルスクール】。全17種類ものコースがあり、新入社員から経営者まで、一人ひとりの「理想とする成長」にあわせて学習プランを提供。東京・大阪・名古屋に拠点を置き、講義はすべてオンラインで行っている。

1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。

カテゴリー: ビジネススキル基礎
タグ:,
OFFICIAL SNS
無料セミナーを予約する