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「このままの人生でいいのか」転職チラつく“魔の3年目”、乗り超えるプチ努力のすすめ

コミュトレ編集部

ブレない20代は、何が違うのか。 

 

社会人の成長を長年サポートしていると、20代半ばの時期は「魔の3年目」とも言える、人生に迷いがちなタイミングだと気づく。 

 

そこで今回は、「魔の3年目」を乗り超え、仕事のやりがいも所得もアップさせるプチ努力について紹介する。 

 

ぜひ、これからの生き方、働き方を考えるうえでの参考にしてほしい。 

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「とりあえず転職サイトに登録」社会人3年目が直面する“やりがい喪失” 

 以前、ある20代半ばの男性のお客様と出会ったときのことだ。 

 

将来どうなりたいのかと伺ったところ、しばらく考えて出てきた回答は 

「とりあえず、年収は上げたいです」。 

 

しかし、淡々と述べるその言葉に、熱を感じられない。 

 

そこでもう少し踏み込んでみると、漏れた一言は「仕事のやりがいが見えない」だった。 

 

「うちの職場は残業が多くて、毎晩21:00とか22:00に上がることも珍しくないんです。本当は、何かタメになることを勉強したりリフレッシュしたいんですが、今は朝会社に行って夜帰って寝るだけという毎日が続いてて。 

 

決してさぼっているわけじゃないですし、3年間働いて知識もそこそこついてきたはずなんですけど、思っていた自分となんか違うんですよね。 

 

本当にこのままでいいのかなあ‥‥と、なんだかもやもやしています。 

 

なので、とりあえず転職サイトには登録してます」 

 

こんな悩みを打ち明けてくださった。 

 

同じような悩みをもつ3年目の社会人は少なくない。 

 

社会人3年目といえば、仕事を一通り覚えて、自分1人で業務をこなせるようになってくる時期。 

 

だからこそ「3年も働いているのに、まだこのレベルなのか」といったように理想と現実のギャップを痛感したり、同期との差に敏感になったりしやすい時期といえる。 

 

結果として「なんだか仕事が楽しくない」とやりがいを見失ったり、 

 

「自分が本当にやりたいのはこの仕事じゃない」「今だったら転職して、もう一度やり直すこともできる」と転職を考え始めたりする人も多い。 

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ブレない人生には、「明確な目的意識」が欠かせない 

「将来、どうなりたいのか」と聞いても、明確に即答できる社会人はあまりいない。 

 

結論から言えば、人生はどんな方向性に進んだって良い。出世を目指してバリバリ働いてもいいし、家族や友人との時間を大切にするのも良いだろう。 

 

どのように働くのかに正解はなく、価値観によって千差万別である。 

 

しかし、どの選択肢を選ぶとしても共通するのは、ブレない人生を歩んでいくためには明確な目的意識が欠かせないということ 

 

自分は何を大事にするのかがはっきりしていれば、判断に迷わないからだ。 

 

裏を返せば、「このままの人生でいいのだろうか」「転職しようかな、どうしようかな」と悩んでしまう原因は、目的意識が曖昧であるからだと言える。 

 

とはいえ、目的意識はそんな簡単に見つかるものではない。 

 

筆者がまだ社会人2年目だったころ、当時の上司によく「5分に1回は、何のために自分が仕事をしているか考えろ」と言われた。 

 

それくらいしつこく考えないと、心の底から納得できる目的意識は見えてこない。 

 

しかし、どんな目的意識であれ、 

・周囲から信頼され、必要とされる 

・所得・福利厚生が良い環境に身を置く 

この2つは外せない条件ではないだろうか。 

 

そこで、20代半ば~後半の悩める社会人には、「どこに行っても必要とされる人材」になる準備をお勧めしたい。 

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職場に依存しない「21世紀型スキル」は、人生の選択肢を広げる 

「これからどうすべきか」を考えたとき、転職してキャリアチェンジしてもいいし、今の会社で頑張り続けてもいい。あるいは、就業規則が許せば副業してもよいだろう。 

 

重要なことは、自分の仕事人生を自由に選べる状態にすることではないだろうか。 

 

実のところ、どのキャリアを選ぶにしても、選んだ先で「必要とされる人材」の特徴はほぼ一致している。 

 

それが「21世紀型スキル」と呼ばれるものだ。 

 

国際団体ATC21s(マイクロソフト・インテル・シスコシステムズ・メルボルン大学などが中心となって設立された団体)は、デジタル時代に必要なスキルを21世紀型スキルとして発表している。 

 

その中でも、以下の4つのスキルを「自分の力で生きていける力」として定義している。 


 

これらのスキルは業界や職種に関係なく、発揮することが可能なものだ。 

 

なおコミュトレでは、上記4つの力をかみ砕いて、以下のように定義した。 

 

実際、「AIに代替されない仕事」として転職コンサルタントが挙げる業務をみても、 

 

「相手の意図を汲み取り、臨機応援に対応する必要がある業務」「他者とコミュニケーションをとりながら進める業務」といったように、フォロワーシップ・メンバーシップ・リレーションシップ等の21世紀型スキルが必要とされている。 


 

そのため、今現在明確な目的意識が見つかっていないとしても、21世紀型スキルを身につけておけば、ほとんどの職場で必要とされる人材になる 

 

その結果、所得や待遇が今以上にアップしたり、周囲から感謝されやりがいをより一層もてるようになったりするのは間違いない。 

 

働く環境に依存せず、どこに行っても所得ややりがいを手に出来る状態を20代のうちにつくれれば、人生の選択肢は無限に広がるだろう。 

 

 

1日10分の僅差が3か月後の大差を生む「21世紀型スキル」 

 21世紀型スキルについて、なんとなくわかった方も多いだろう。 

 

とはいえ、「なんとなく難しそう」というイメージもあるのではないか。 

 

しかし、21世紀型スキルを身につけるプロセスは、スポーツを上達させるプロセスと全く同じである。 

 

例えば、野球でいえば、全くの野球未経験者がいきなり本番試合に出場、というのはあり得ないだろう。 

 

最初は野球のルールを覚え、素振り練習しながら型を身につける。その次に練習試合を重ねながら洗練させていく。こんな順番で上達するのが普通だ。 

 

21世紀型スキルも全く同様に、最初は基本的な知識を覚え、実践的練習を重ねながら使いこなしていく。上達に必要な期間は、おおむね3か月といったところだ。 

 

その間、1日に必要な時間は、最短で10分程度である。web講義で基礎知識を学んだり、使いこなすトレーニングを行うが、貴重な自由時間を毎日何時間も割く必要はない。 

 

10分といえば、休憩中にSNSや動画を観ていたらあっという間に過ぎるほど小さな時間ではないだろうか。 

 

しかし、そのほんの小さな努力を重ねることによって、1年後(といわず、実際には3か月後くらい)には“別人”になる。 

 

周りの上司や同僚・後輩が見ても気づくほど明らかに、顔つきが変わるのである。 

 

ぜひあなたも、プチ努力を重ねて、人生の選択肢を広げてみてはどうだろうか。 

 

その過程で、ブレない自分の軸もはっきり見えてくるはずだ。 

 

 
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1967年 東京都出身。 東京工科大学機械制御工学科在学中に、輸入商社のスタートアップに参加。 1996年 株式会社コミュニティネット入社。営業所長として、PCソフト及びBTOパソコンの販売、ISP、IP電話代理店など、新規事業を立ち上げる。 1999年 「日本を元気にする会社を創りたい」と株式会社アイソルートを設立(eラーニング製品の開発)。専務取締役として営業、開発、財務の各責任者を歴任。 2004年 同社代表取締役に就任。以降19年間連続黒字と最高売上高更新中。 2007年 新宿区優良企業表彰「経営革新賞」受賞。 2012年 日経トップリーダー「本当に強い中小企業ランキング」全国総合14位、IT業界2位に選出。 2024年 ダイヤモンド社から書籍『話せる、伝わる、結果が出る!コミュトレ』を発売し、紀伊國屋書店ビジネス書第1位、Amazonセールス営業本第1位を獲得。

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