「 職場の人間関係に悩んでいる… 」
「 上司が合わない …」
「 社風が合わない …」
こういった「職場の人間関係」にまつわる悩みは、性別や性格を問わずよく耳にします。
仕事では、プライベートとは違って価値観が合わなかったり、上下関係がある相手と円滑にコミュニケーションをとったりすることが求められますよね。ですから、意識的に「社会人としての信頼を得るためのコミュニケーション」をとることが重要です。
しかし、社会人として職場で人間関係を良好にする方法を、今まで誰かが教えてくれたでしょうか?…意外と、誰も教えてはくれませんよね。
だからこそ、多くの人がプライベートとビジネスでのコミュニケーションの違いに苦しみ、自分を必要以上に責めたり、転職を考えたり…と、迷ってしまいがちになります。
職場の人間関係を良好にするためには、
「正しい姿勢(心のあり方)」と「職場の人間関係に関する知識」、そして「適切な行動」の3つの要素を備えることがポイントです。
これら3つの要素は、人間関係で苦しんでいるあなたの強力な味方になってくれます。
そこで今回は、どこの職場でも使える「人間関係を良好にするための姿勢」に絞って解説していきます。
パルッサ
💭 人間関係を良くするための「適切な行動」については、こちらの記事を参考にしてみてください♪
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目次
【職場の人間関係を良好にする姿勢①】自分から「与える」意識をもつ
「与える」意識をもって自分から周囲に貢献することで、関係を良好にできる
人間関係を良好にするためにもつべき姿勢の1つ目は、「与える」意識をもつということです。
「与える」意識とは、時間や労力など、自分がもつものを惜しみなく上司や同僚に与え、貢献しようとする意識のことです。
「ギブアンドテイク(Give and Take)」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
これは、自分が何かを与えたら見返りとして何かを受け取り、何かをもらったら何かを与えるという「互助関係」のことです。
どちらか一方が損をせずに両者が満たされるという点から、人間関係を良好にして長続きさせるコツの1つとしてよく挙げられます。
職場の人間関係においては、このギブアンドテイクのうちの「ギブ」先行型であることが、良好な人間関係を築く秘訣となります。
自分の役割を超えて「ほかに出来ることはないか」と気を配り、役に立とうとする人は、周囲に好印象を与えることができます。
組織で働くということは、すなわち集団の一員として、自分の時間や労力を費やすことで貢献する義務がある、ということと同義です。
その義務を積極的に果たそうという「与えようとする姿勢」に対して、周囲は同じ職場で働く一員としての信頼を寄せるのです。
自分から「与える」行動のNG例とOK例
自分から与える…といっても、
必ずしも専門的な能力を身につける必要はありません。少し意識を変えて行動に移すだけで十分なのです。
以下、「与える」意識を具体的に理解するために、NG例とOK例を比較してみましょう。
■職場で何かを頼まれたとき
NG例:眉をしかめて嫌そうな顔をするOK例:笑顔で対応する
■誰がやってもいい雑務を行う必要があるとき
NG例:見て見ぬふりをする。他の人がやってくれるのを待っている。OK例:自分から率先して「私がやりますよ」と手を挙げる
いかがでしょうか。ここに挙げた内容は、どれも特別な専門知識を必要としない些細なことですよね。
しかし実際には、日常的にこれらの行動がとれている人は意外と多くありません。だからこそ、義務からではなく、「周囲の役に立ちたい」という素直な気持ちで行動できる人は、それだけで周囲から受け入れられます。
「自分は、何を与えることができるのか」という思考を常に巡らせ、思いやりの気持ちを行動で示していきましょう。その小さな行動の積み重ねが、職場でのあなたの大きな信頼に繋がるはずです。
自分のやるべき業務をしっかり行うことが前提
1つ注意したいのは、「ギブ先行型」と「自己犠牲」は異なるということです。
自分が果たすべき役割を疎かにしたまま周囲に貢献しようと意気込んでも、それは本当の意味での貢献にはなりません。自分の役割を果たさなかった結果、どこかで別の人にシワ寄せがいきます。
そうなると「周りを気にする前に、自分のことをやってほしい」という評価に帰結してしまいます。
「ギブ先行型」とは、自分のすべきことは達成しているという前提の下で「もっと貢献できないか」という気持ちを働かせ、行動することです。
言い換えると、与える側の存在になろうとすればするほど、仕事において自分のすべきことを十分に果たすことが重要になります。
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【職場の人間関係を良好にする姿勢②】評価は他人がするものと思う
自分の評価は他人にゆだねることで、周囲に振り回されなくなる
人間関係を良好にする2つ目の姿勢として「自分の評価は他人がするものである」と考えるようにしましょう。
よく「自分はこんなに頑張っているのに、なぜ認めてくれないのだ」「どうせこの人は自分のことなんか、ちゃんと見ていないだろう」「あの人は自分のことを正当に評価してくれない」と考える人がいます。
たしかに、無意識に他人からの評価を気にしてしまう…なんてことは、日々生活する中で多々ありますよね。その時、他人に対して、自分が抱いている自分の評価と同じだけの評価を求めてしまうことがあります。
しかし、大抵の場合、自分が主観的に下した自己評価と、他者からの評価は一致しません。
人間は自己愛の強い生き物なので、口に出すかどうかはともかく、心の中では自分の行動を肯定的に評価したいと考える傾向にあります。
そのため、相手が自分に対して否定的な評価をすると、悲観的になったり不満を抱いたりしてしまいます。
相手に不満を感じると、段々とその相手を否定的に見るようになってしまい、その感情が言動にも表れます。すると、あっという間にギスギスした関係性になってしまうでしょう。
このように、自己評価と他人からの評価を無理に合わせようとすると、自ら人間関係をゆがめてしまうことに繋がります。
だからこそ、思い切って自分の評価を他人にゆだねる方がスムーズに人間関係を良好にできるのです。
それによって、自分は自分のすべきことに集中し、果たすべきコミットメントに力を注ぐことができます。
正直なところ、他人が自分をどのように評価するかを気にしたところで、わたしたちはどうすることもできません。だからこそ、他人に評価を求めず、まずは自分がやるべきことに集中しましょう。
そうすることで、周囲に振り回されることなく、自分がすべきことに没頭できるようになります。それは、人間関係の悪化を防ぐだけでなく、自分が良い成果を出し、結果として周囲からの信頼を得ることにも繋がります。
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【職場の人間関係を良好にする姿勢③】相手の長所を見つけようとする
苦手意識が生まれる原因は、相手の良いところをみつけられていないから
職場での人間関係を良好にするためにもつべき姿勢の3つ目は「相手の良いところを見つけて承認する」ことです。
一見すると、当たり前だと感じるかもしれませんね。そして、日頃から良好な関係を築けていている人の良いところを見つけるのは比較的簡単なのではないでしょうか。ここで重要なのは、同じことを「苦手だと思う人に対してもできるかどうか」です。
私たちが誰かを「苦手だな」と感じるとき、間違いなくその人の良いところではなく悪いところが目についてしまっています。
たとえば、誰かを「気が利かない人だ」「自己中心的だ」などと悪いところに着目して評価してしまうと、その人とは自然と距離をおきたくなってしまいますよね。
このように、相手の悪いところをみると、相手を「苦手だな」と感じがちになります。
だからといって、その相手に全く良いところが無いのかというと、そんなことはありません。つまり、自分が相手の良い面を見つけられていないだけ…なんてことが大半なのです。
たとえば、あなたが上司に対して苦手意識をもっているとしましょう。おそらく、あなたの目には、その上司の悪いところばかりが映ってしまうはずです。
しかし、その上司の家族や友人の視点で上司を見てみると、どうでしょうか?おそらく、上司の家族や友人は、その上司の良いところをたくさん知っているはずです。
むしろ、良いところを知っているからこそ、その人と関係を維持しているといえますよね。
このように、人間には、誰にでも良いところと悪いところがあります。もし、相手の良いところが見つからないとしたら、それはまだ見つけられていないだけなのです。
自分から良いところを見つけようとするうちに、相手に好感情をいだくようになる
逆に、あなたが相手と良好な関係性を築けているとしたら、それは相手の良いところが見えているからです。
たとえば「この人は気が利くな」「この人は自分に興味をもってくれているな」などの良いところをみると、自然と相手に好印象を抱くのではないでしょうか。
あるいは、あなたにとって良い関係性を築けている人の特徴を挙げようとすれば、自然といくつもの良いところが思い浮かびませんか?
このように、人間関係が良好になるか悪化するかは、「良いところ」と「悪いところ」のどちらに着目しているかによって変わります。
だからこそ、苦手だと感じている人との関係を良好にするためには、まずは自分から意識的に相手の良いところを見つけようとする姿勢が鍵になるのです。
相手の良いところを見つける実践例
では、相手の良いところを見つけるためには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
強い苦手意識を持っている相手ならなおさら、良いところを探そうとしてもすぐには見えてこない…なんてこともありますよね。
1つの方法として、「自分ではなく、他人の視点でその人を見てみる」というやり方があります、つまり、「他の人が良いと言っていた点に注目する」ということです。
例えば、同僚のAさんの良いところを探そうとしていたとしましょう。その時に、別の同僚Bさんの「Aさんって、気が利く人だよね」という言葉を「良いところ探し」の手掛かりにしてみます。
すると、コピー機を利用したついでに他の人が印刷した書類をとってきたり、頻繁に「何かお手伝いできることはありますか」と発言したりするAさんの行動に気が付くかもしれません。このように、第3者の評価や発言が、今まで気が付いていなかった相手の良い点を見つけるきっかけになるのです。
上記のように、第3者から間接的に情報を受け取ることにより信憑性や信頼感が増す心理効果を、「ウィンザー効果」といいます。
たとえば、買うか悩んでいる商品のオンラインショッピングサイトのレビューが高評価だった時、「良さそうだな」「買ってみてもいいかな」などと考えたことはありませんか?
第3者の評価を通じて、まだその商品を手にしていないにも関わらず「きっと良いものなのだろう」と感じるのも、この「ウィンザー効果」によるものです。
職場で相手の良いところを見つけるときにも、こういった第3者の発言が発見の糸口になります。
相手の良いところがなかなか見つからないときは、ぜひ第3者の言葉に耳を傾けてみてくださいね。
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まとめ 正しい姿勢をみにつけて、人間関係を良好にしていこう
今回は、「職場の人間関係を良好するための3つの姿勢」に絞って解説しました。いかがでしたか?
職場では、自分と価値観が合わない人との協働することが求められます。
だからこそ、関係性を良好にするためには「自分から意識的に良好にしていく」という能動的な働きかけが鍵となります。最後に、そのポイントを整理しましょう。
【職場の人間関係を良好にする姿勢①】
自分から「与える」意識をもつ【職場の人間関係を良好にする姿勢②】
評価は他人がするものと思う【職場の人間関係を良好にする姿勢③】
相手の長所を見つけようとする
日々仕事をする中で、これらを意識して周囲とコミュニケーションをとってみましょう。
今現在どれほど関係が悪化していても、必ず、少しずつ好転させることができます。
そして、一度これらの姿勢を身につければ、どんな職場でも良好な人間関係を構築できるといえます。
ぜひ、関連記事も併せてご覧のうえ、あなたの日常生活に生かしていってください。職場での良好な人間関係は、あなたが仕事をもっと楽しむことに繋がっていくはずです。
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